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資料 食品製造の基礎

作者: とある技術屋

缶詰製造 [異世界への転用検討]


リアルでの方法[都度の補足・修正有り]


・使用缶

内面塗装済み缶(耐腐蝕・移香防止)

2ピース缶(蓋・本体)又は3ピース缶(蓋・本体・蓋)

板厚t0.2〜0.3(0.2〜0.3mm)


封緘方法 二重巻き締め


・レトルト釜(例)

材質 SUS等[ステンレス]

厚み t7〜10(7〜10mm)

設計圧力 0.5Mpa(凡そ5気圧)

クラッチドア

調整弁

排水弁


・缶に、食品を満杯に入れ、フタを二重巻き締めにて封緘

・レトルト釜(圧力容器)に入れ、扉(クラッチ式)を密閉

・121度4分同等以上にて殺菌

(例:レトルト釜内部環境121度30分[2気圧]

詳細条件は企業秘密なので、技術屋間の暗黙の案内条件)

・加圧加熱工程では、内容物の劣化速度が温度が高い程早くなるので、素早い冷却が必要



異世界での課題点

・温度の確認方法

→条件を書かなければOK。高温の一言。

・圧力の確認方法

→条件を書かなければOK。高圧の一言。

注:沸騰水でどぶ漬け殺菌は、缶詰では効果無し。

沸騰水自体が約100度の温度条件の意味の為


・缶&圧力容器の素材の調達

→材質不明でも、魔法で強化&耐腐蝕で対応。

・調整弁

→調整弁については、錘で調整で良いかと。

錘の重さは、大気圧が、1平方cm辺り1kgfから算出

・冷却方法

→圧力をかけた水をどうするか?

→設定上、圧力容器内が2気圧なので、それ以上の圧力を持った水を用意出来れば、注入可能。

→それ以上とは、2気圧が20mの高さになるので、可能で有れば30mの高さの筒が用意出来れば。

→若しくは、パスカルの原理の利用



こんな感じかな?

なお、圧力容器内は、加熱前は空気なんですが、温度が上がり始め、80度ぐらいで水蒸気に置き換わります。圧力鍋と同様で、加圧状態を維持イコール火加減となります為、圧力容器内の水はそんなに多くは要らないです。

缶体容量約60リットルのオートクレーブで、2〜3リットルの水で良かったと思います。





この資料の作成意図

異世界転生・転移の小説の技術チート系にて、兵器や銃といった現物を日常で見ることの無く、日本人に縁のない物で有れば、どう処理されてたとしても、違和感がほとんど無いです。


しかし、食品に関しては、現物もあり、身近です。

その中で、処理方法を間違うと、死ぬ可能性があるのが、缶詰などの加熱加圧食品です。

加熱不足で、缶が膨張するなら見た目で分かりますが、膨張せずに細菌が繁殖する事もあります。


カレーの2日目は美味しいですよね。その保管をどうされています?冷凍&冷蔵はOKですが、常温は腐らせていますよ。


専門的で、必要な情報を網羅して載せている書籍自体皆無に近く、ネットは細切れで、この状態を分かっているのに、缶詰の資料のこの状態で、作者さんに「勉強不足」というには、余りにも『無責任』&言った本人が『知識不足』かと思いましたので、一応のまとめです。


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― 新着の感想 ―
[一言] 何というか、「ご苦労様です」の一言です。 圧力は、「プレス式加圧器」なら、発想がありさえすれば中世技術でも可能ですよね(螺子という知識が発明されている、という前提ですが)。 昨今ウェルシュ…
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