表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/47

長な馴染み・・・誤植じゃないよ

ゼノブレイド2にどはまりしてました。

無印も5周くらいして超面白かったので期待していましたが想像以上でした。

クロスはやってないです。

ちなみに俺はホムラ派です。膝枕されたい・・・・

森人族の里は巨大な神樹を中心に、長が住まう社と中央広場があり、そこから居住区、商業区、中央通りと分かれている。現在シドー達は、門から入り中央通りを進んでいた。


「ここも変わらないですね」

「まあ100年かそこらじゃあんまり変わらないさ。」

「俺達はみんなして呑気だからな」


道行く人達の中にもサヤ達のことを知っている人がいて、会う度に「元気だったかい?」「大丈夫だったかい?」と声をかけてくる。

サヤは一人一人に丁寧に返しているが、ルシアは「ん」と一言どころか一文字で返答している。口元が若干緩んでいるあたり、ルシアも彼ら彼女らとの再会を喜んでいるのがわかる。


「聖王の軍隊が魔王城に向かって進んでいくのを見て、みんな気が気でなかったんだ。」

「そうですか・・。みんな奴等に何か酷いことをされたのでは・・?」


すれ違った森人族の中には頭に包帯を巻いた者や、沈んだ顔をしている者が多かった。サヤ達を気遣った人達など悲痛とも言える顔をしていた。


「その事も含めて長から話があるんだ。」


エドワードとルークは穏やかな表情を崩さなかったが、シドーには彼らがどこか感情を押し殺しているようにも見えた。


「こりゃ何かあったのは確かだな・・・」

「・・・使い魔を飛ばしていた時にセレナ樹海の中で戦闘があったことは確か・・・・。」


森人族と天人族との戦い。自分達と戦う前にこの森で何があったのか、妙な胸騒ぎを感じながらもシドー達は長の住む社に着いた。

それは広場の先にあり、他の民家より一回り程大きく造りもどっしりとしたものだった。


「里長!話があるんだ!」


エドワードが戸を叩きながら呼び掛けるが返事はなかった。


「寝てるんじゃないか?」

「全く・・しょうがないなあの子は・・・」

「え?あの子って・・まさか!」


サヤがエドワードとルークの言葉に耳を疑い問い詰めようとした瞬間


サヤの鎧のスカート部分がバサッと翻った。


「ふぇえっ!?」

「なんだよー、パンツじゃないのかよー」

「んなっ!?このっ!」


サヤが顔を真っ赤にして、スカートを捲った相手に裏拳を見舞うが、

相手はまるで曲芸のようにサヤの腕を足場代わりに跳躍。

続いてルシアの帽子も引ったくって逃走する。


「・・・返して」

「へへっやっだよーん・・ってうわあっ!?」


振り替えってあっかんべぇをする相手に対しルシアは地面から大量の氷の腕を生成して捕まえにかかる。だが


「『風鎧』(シルフィード)」


氷の腕が相手に触れる直前見えない壁のようなものに遮られ霧散する。

その反動を利用して社の屋根の上に降り立つと、被っていたフードを脱いで素顔を晒す。

明るいというより色の濃い金髪を襟元で揃えたボブカットにパッチリとした蒼い瞳。悪戯っぽい笑みを浮かべる口元には八重歯が光っている。


「あぶないなーもうー!!それ、つかまえたらぎゅーって握りつぶすやつじゃん!殺す気!?」

「・・・違う。もう一本出して擂り潰す」

「殺し方がエグい!?それが久しぶりに会う幼馴染みにすることなの!?」

「・・・お前なんて知ら・・・!」


ルシアが何かに気づいたようにハッとする。

サヤも幼馴染みという単語で何かが結び付いたようで「まさか・・・」と声に出すが


「あんたがルシアとサヤの言ってた幼馴染みなのか?」


シドーの疑問に少女は待ってましたと言わんばかりに名乗りをあげる。


「そう!わたしこそ、サヤちんとルシアたんの幼馴染みにして!森人族の「・・・知らない」ヴぇあああああ!?」


名乗りを遮って怒りマークを浮かべたルシアが杖を一振り、ゴツゴツとした当たったら絶対に痛そうな氷の塊を形成し、弾丸の速度で射出する。

氷の塊は見事少女に命中し、某狩りゲーの目のないモンスターのような悲鳴をあげて屋根から落下。顔から地面に激突し動かなくなる。合掌。


「ちょっ!?おまっルシア!相手が名乗っているときはなにもしないで聞いてやるのがお約束なんだぞ!?」

「・・・・ついカッとなって」

「そんな未成年の暴行事件の動機みたいな理由で!?」

「スゥ!大丈夫!?」


サヤがシドーとルシアの漫才をガン無視して恐らく先程名乗る予定であったであろう少女の名前を叫びながら駆け寄る。

スゥと呼ばれた少女は鼻血を流しながら目を回して気絶しており、エドワードとルークに助け起こされていた。


「長!スゥーリア様!しっかり!」

「ん?」

「長?」

「・・・今楽に・・様?」


最後だけ物騒なことをいいながらも3人とも同じ疑問を抱く。

目の前でのびている少女はサヤとルシアの幼馴染みで、同じ森人族であるエドワードとルークになんと呼ばれていたか・・・


「マジか!?」

「嘘でしょ!?スゥーリアが!?」

「・・・・・悪夢」

「・・・う・・う~ん・・・」


シドーとサヤの悲鳴に近い叫び声で少女ースゥーリアが目を覚ます。

そしてすくっと立ち上がり、呆気にとられる3人をびしっと指差し


「いかにも!私こそがサヤちんとルシアたんの幼馴染みにして、森人族の新たな族長!スゥーリア・シルフィンであーる!」


ババーンと背後に効果音が付きそうな勢いで念願の名乗りをあげる。



・・・・・・・鼻血をながしながら

ヴァンダムさんに黙祷



忘れてました明けましておめでとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ