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ウェルカム トゥ ようこそ森人族の里

だらだら書いてたら超時間かかりました

人生初(といっても一回死んでるけど)の野宿は朝の日差しと共に終わりを告げる。屋根やカーテンもないが、その分日光で自然に目が覚めた。


「ふああ~気持ちいいい・・・ん~・・・」


シドーは大きく伸びをして、肩や首をぐるぐる回してみる。サヤお手製の木葉布団の寝ごごちは最高で、野宿だということを忘れるぐらい心地よく眠れた。


「・・・あれ?二人ともいねぇや・・・先に起きたのか・・つか今何時・・・」


シドーはボリボリと頭を掻く。つい前世の癖で時間を気にしてしまうが、スマホはとっくに電池切れを起こしてしまい、興味をもったルシアにあげてしまった。


「そういえばアラーム設定してたから、もし充電できてたらいきなり音が鳴ってびっくり『わああああ!?ルシア!?なんか大きな音が聴こえるがなんだそれは!?』・・・・してるってことはつまり充電できてるってことだよな」


シドーは早速サヤの悲鳴が聴こえた方へ行くと、案の定けたたましいアラームを響かせるスマホと、止め方がわからずオロオロしているサヤと、関心しているような顔をしたルシアの姿があった。


「おはよう二人共」

「あ!おはようございます魔王様!申し訳ありません!すぐにこの喧しい音をだすアイテムを破壊するので!・・さあルシア!それを渡しなさい!」

「・・・・なに考えてんの?」


珍しくルシアが喧嘩腰でサヤと向き合っている。サヤは既に拳を構え、ルシアも、冷気と雷撃を杖に纏わせている。このままでは朝から味方同士の殺し合いが始まってしまう。


「ルシア!ちょっとそれ貸してみな!」

「?・・・はい」


ルシアがローブの胸元に手を突っ込むと、騒音の元凶たるスマホが現れる。


「どこにしまっていたかってツッコミは敢えてしないでおいてやる。」


ルシアからスマホを受けとると、なれた手つきで操作してアラームを止める。

そのときバッテリーのところと時計を確認してみると、バッテリーは90%程に、時間は朝の6時と表示されていた。


「ほい、これで大丈夫。悪かったなサヤ、びっくりさせちまって」

「い、いえ!魔王様の物とは知らず壊そうなどと・・・申し訳ありません・・・」

「でも何でまた急に、確かに電池切れだったはずなのに・・・」

「・・・・今朝二人より先に目が覚めて暇だったから色々弄ってた。試しに魔力をこめたら明かりがついた」


ルシアの話によると、魔力が電気のかわりになったという。


「この世界ってもしかしなくても、魔力が主なエネルギー源とか?」

「はい、そうですね。魔王城の明かりや台所の火や水は蓄えられた魔力によるものですね。詳しくは私も知らないのですが」

「それ一種類で賄えちゃうとかエネルギー効率ぱないなぁ・・・」


取り合えず試しに検索をしてみるが、流石に『圏外』となっているためか、何も表示されなかった。


「あああ~さようならそこそこ課金してたアプリ達よ。・・・ん?」


ネットを含むほぼすべてのアプリが使えない中、地図を出してみると、見覚えのない文字と、恐らく現在位置であろう赤いマーカーが表示されていた。


「これってまさかこの世界の地図か!?」

「え!?ほ、本当ですか!?」

「・・・・見せて」


三人で顔を寄せ合い押し合いながら小さな画面を見る。


「た、確かにこれは私たちの知っているこの世界の地形のようですね・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


サヤは顔がひきつり、ルシアに至っては驚きの余り絶句しているように見える。

そんな二人をよそに、シドーは画面を操作してあることに気づく。


「この俺らがいるところから近くにある大きな木のマークが、セレナ樹海の場所か?」

「は、はいその通りです。ですがこれは森の中心部にありますね。つまり・・・・」

「つまり?」

「・・・・この印は森人族の里の位置を示している。」

「マジか!この距離ならもうすぐだな!」

「はい!ですがその前に・・・」


キュルルル~っと間の抜けた音が3人のお腹から鳴った。


「・・・・朝ごはん」


と、一瞬で準備を終えたルシアの振る舞う朝食(昨夜採ってきた果物と肉の残り)を詰め込むと、3人は身支度を整えセレナ樹海へと向かい始めた。







そこはまさに『樹海』の名のとおり、大きな木、細長い木、蔓状の木、なんなのかよくわからない気になる木、兎に角ありとあらゆる木が密集し、上から見るとまさに海のように緑が広がっている。静寂に満ちた森の中には多種多様な生き物が独自の生態系を築き上げている。木の洞や、枝の上、生い茂る木葉の中など、至るところから生き物の気配を漂わせているまさに命の源である。

しかし、知識のないものが森へ一歩でも入り込もうなら森に住む魔物や危険な動物、そして森自身の手にかかり命を落としてしまう、そんな危険な場所でもあった。


「涼しいな・・・」

「ここは生い茂る木葉が太陽光を遮っているので、外と比べて涼しいのですよ」

「へぇ~」


と会話をしながらも、地面に無数に伸びた木の根に躓かないよう注意を払う。


「・・・んしょっと」


サヤやシドーよりかなり背の低く、お世辞にも運動能力が高いとは言えないルシアにとってはかなり辛い道である。ちょっとした根も、陸上のハードルのように乗り越えなければならない


「・・・・この森嫌い」

「大変そうだなルシア。おぶってやろうか?」

「・・・ぜひ~」

「こら!ルシア!魔王様に甘えるな!」

「・・・・んぎゅう」


シドーの背に乗ろうとしたルシアの首根っこをサヤが捕まえる。

くわえられた猫のように手足がプラプラしている。


「まったく、いくら魔王様がお優しいからといって主君におぶさろうものがあるか・・・・魔王様も、ルシアをあまり甘やかさないでください」

「いや・・ぶっちゃけ俺もこういう道歩いたことないから正直ダルいっていうのには賛成だ。」

「・・・・そーだそーだ」

「もう魔王様まで・・・。兎に角、もうすぐ里の結界に触れる筈なので二人共頑張って下さい。・・・特にルシアはちゃんと自分の足で歩くんだぞ」

「・・・・は~い」


サヤの言葉にルシアはしぶしぶ歩きだす。とはいえ幼い頃歩きなれた道ということもあり、だんだんとペースも上がり泣き言も言わなくなった。


(サヤはなんだか苦労苦労してるな・・・手のかかる親友と上司と一緒の旅とかマジで気疲れしそう・・)


と、社会人でもなければバイトもしたことのないシドーがいえることでもないが、先頭を歩くサヤの後ろ姿を見て、シドーは頭があがらなかった。

それから三時間ほど歩き、昼頃になってようやく森人族の里の結界についたのだが、


「・・・・結界が作動していない」


と、ルシアが恐らく結界があるはずの場所に手を伸ばすも空をきるばかり。


「どういうことルシア?」

「・・・・結界が力ずくで破られた跡がある。たぶん聖王の軍隊の仕業」


ルシアの言葉にサヤの顔色が一瞬で蒼白になる。何がなんだかわからないシドーは二人のただ事ではない様子に戸惑うばかりだった。


「つまりガブリエル達がここを通って、そのとき森人族となんかあったってことだよな?」

「・・・・森人族が森を荒らす連中を、すんなり通すと思えない。戦闘があったのは確か」

「そんな!?・・・っく!」


真剣身を帯びたルシアの言葉にサヤが耐えきれず森の奥へと走り出す。


「サヤ!待って!」

「追うぞルシア!」


すぐにサヤを追いかける二人。しかし、ルシアを連れたままでは全速力のサヤに追い付けず見失ってしまう。


「くそっ!どこに・・」

「・・・転移でとぶ。まおーさまつかまって。」

「わかった!」


すぐさまルシアの肩に手をおくとルシアが持っていた杖に魔力をこめ、


「・・・転移!」


と、唱える。


「う、うおお!?」


視界が一瞬ブラックアウトしたかと思うと、奇妙な感覚が身を包む。そしてその次の瞬間


「「ふぇ?」」


目の前に何故か逆さまになったサヤの顔が現れた。サヤのほうも驚いたような顔で二人して同じような声をあげる。その瞬間


ゴチィィン!!!


「うわぁっ!!」

「いだぁ!?」

「・・・・うぎゅう」


互いの額が激しくぶつかり、3人はもんどりうって地面に転がる。

そしてそのままの勢いで何か硬いものにぶつかって止まる。



「おお!これが転移魔法か、びっくりし「モニュン」ん?」


一足早く起き上がったシドーは、手のひらで何か柔らかいものを掴んでいることに気づく。


(こ、これはまさかあの伝説のオヤクソク!女の子とぶつかって転んで、おっぱいとかお尻に触れちゃうやつか!)


嬉しさ半分、サヤだったら殴られてお説教、ルシアなら無反応すぎてこっちが気まずくなる半分で、シドーは掴んだものに目を向けてみると


「・・・なんじゃこりゃ?」


それは幾何学的な模様が描かれた謎の球体だった。

まじまじと見つめていると、サヤとルシアが起き上がってくる。


「・・・・サヤ重い。この脳筋オーガ」

「う、うるさい!だいたいルシアが転移を失敗したからこうなったんだろうが!」

「・・・・勝手に一人で突っ走っていったのは誰?」

「「ガルルルルル」」

「二人共喧嘩すんなって!それよりなんか変なの拾ったんだけど」


動物のようにうなり声をあげる二人を宥めつつ、シドーは拾った物体を見せる。

一番始めに気づいたのはルシアだった。


「・・・・これは結界の核。森人族はこれを納めた石碑を結んで結界を作ってる」

「でも、もしそうなら何でこれだけ落ちてたんだ?」

「魔王様、それどこで拾ったんですか?」

「ん?あっち・・・・・あ」


サヤに聞かれてシドーが落ちてた場所を指差すと、そこにはまるで何者かによって破壊され、バラバラとなった石材が転がっていた。

よく見るとなにかを飾るように加工された穴や、シドーが持っている玉とよく似た幾何学模様が描かれた石碑のような・・・


「「「・・・・・・」」」


3人して「ヤバいどうしよう」みたいな顔で破壊された石碑を見つめ、それから互いの顔を見合って一言


「「「(・・・)ヤバいどうしよう(ましょう)」」」


まったく同じことを口にする。


「ルシえもん、接着剤かなんか持ってないか?」

「・・・・ない」

「これは本当にマズイですよ魔王様・・・」


サヤが青い顔をして、石碑の破片を持ちながらプルプル震えている。


「マズイ・・ってそりゃあ結界を作ってた石碑を壊したら・・・ああ!!そういうことか!」


たった今自分達が何をしたか、そしてどういう状況か、何が起こるのか、シドーにもすぐにわかった。


「ルシア!転移を頼むわ!すぐに森人の兵士がやって来るはず!」

「・・・・もう遅い」


ルシアの言葉にシドーは顔をあげ、辺りを見渡してみる。

するとかすかにだが、何かが近づいてきている感覚がする。


「数は・・・・二人か・・?」

「わかるのですか!魔王様!?」

「何となくだけど・・・今は止まって・・!!」


シドーは咄嗟にサヤを突き飛ばす。その瞬間緑色の魔力を纏った矢が、先程サヤのいた場所に突き刺さる。


「魔王様!?」

「下がってろ!!」


続けざまに矢が放たれ、爆音と共に辺りの地面や木をえぐり破壊する。

直接シドー達に放たれた矢はシドーが鎌で打ち払う。


(怖ぇぇぇぇ!!!でも、見えるし体も動く!)


内心ビビりながらも飛んでくる矢を次々と打ち落としていく。

暫くして攻撃が止むと、体勢を建て直す。


「二人共大丈夫か?」

「私達は大丈夫です。」

「・・・・おかげさま」

「あの魔力に見覚えがあります。私が行って交渉してみます。」

「頼んだ」


サヤが一歩前に出て、大きく息を吸って声を張る。


「私達は!マノクニよりやって来た魔王軍の生き残りだ!先日の天界アハトの兵士たちのことについて森人の長と話がしたい!争いの意思はない!」


サヤの声が森に響き渡る。すると先程の気配が、緩やかに近づいてくる。

3人はそれぞれ身構えて、相手が姿を現すのを待つ。

そして、その二人はシドー達の目の前に佇む大樹の枝に軽やかに着地する。


「なんだ・・・結界の支柱の1つが壊されたから魔物だと思ったが君たちだったか・・・」

「あぶないあぶない・・」


現れたのは流れるような長髪の男と、逆に短髪で逆立った髪の男だった。

どちらも金髪で背が高く、弓を背負っていた。耳も尖っていて、ファッションなのかピアスをつけていた。


「あんた達が森人族・・・?」

「そうだが・・君には見覚えがないな。サヤちゃん達の知り合いかい?」

「俺は・・・」


シドーが自己紹介する前にサヤが待ってましたと言わんばかりに話始める。


「この方こそ!大戦で亡くなられた先代魔王様に代わる新たな魔王様!

そのお力は歴代でも類をみないたぐいまれなるもの!その名は魔王シド「やめんか恥ずかしい!」ええ!?そんな!」

「聞いてる身にもなれ!背中が痒くて仕方ない!・・・・俺はこいつの言う通り、新しい魔王になった志童です。」

「き、君が新たな魔王だってぇ!?」


サヤとシドーの言葉を聞いた二人が驚いて顔を見合わせる。

そして二人で何やら小声で囁き合ってから頷き、シドー達に向き直る


「兎に角ここじゃあなんだし、込み入った話は里でしよう。こっちも君たちに話しておきたいことがたくさんあるんだ。」

「わかりました。魔王様もルシアも異論はないですね?」

「おう、大丈夫だと思う。」

「・・・・ん。大丈夫」


それから一向は、森人族の青年二人に連れられ、森人族の里へと案内されるのであった。

道中サヤとルシア・・特にサヤの方は昔馴染みとの再会が喜ばしいのか、青年二人とにこやかに会話をしていた。


(・・・なーんか俺超のけ者って感じだな~・・・)


シドーはなんだか居づらい気分を内心毒づいて誤魔化して、明後日の方向に目線を向ける。どこまでも生い茂った大木の群れ、一片の光すらなく昼の筈なのに薄暗く、獣や鳥の声すら聴こえないほど静まりかえっていた。

ただ一向の歩く音のみが森に響く。


「・・・・・・・・・ん?」

「・・・・どうかしたの?まおーさま」

「いや・・・・おかしくないか?」

「・・・・何が?」


不意に歩みを止めたシドーに気づいてルシアも足を止める。

しかしルシアはシドーの感じた異変にまでは気づいていなかった。


「まあいいや。後で話す。ルシアはいいのか?あの人らと話さなくて」


視線の先には親しげに話すサヤと森人族の二人。美男美少女でかなり絵になっていて、正直シドーは面白くなかったが、久々の再会ならしょうがないだろうと割りきってルシアにも勧めるが


「・・・・私はいい。もうあいさつはしたから」


と、かなりドライな反応。それでも気分を悪くしないあたりあの二人はルシアの性格をよく知っているのだろう。


「・・・それに心配しなくてもいい。私達とあの二人は・・・まおーさまの年齢感覚でだいたい孫とお祖父さんくらい?離れてるから。」

「え?・・・・マジ?」

「・・・・まじ」

「嘘だろ⁉精々10歳ぐらいの差だと・・・」

「・・・長命種族は250歳ぐらいから老化が止まる。」


ルシアの説明をまとめると


人族・・寿命80~100年

森人族・・寿命800~1000年

獣人族・・種類にもよるが大体が150~200年

天人族・・翼の数が多いほど長命。70~1000年

冥人族・・寿命という概念がない。

魔人族・・800~900年


「それなら俺よりルシアの方がかなーりお姉さんな訳か・・・いやすでにばあ・・・ああ、なんか眠たくなってきたよルシラッシュ・・・」

「・・・・・・・」

「悪かったからマジで凍え死ぬ!!召される!!」

「・・・・まおーさまも魔人族に転生?したのなら年齢も変わってるはず」

「ど、どれどれ?・・・ほんとだ」


睫毛を凍らされながらも、魔眼で自分のステータスを見てみる。

前世では享年16歳だったが、現在170歳になっていた。


「なんかスゲー複雑な気分・・」

「・・・・私まおーさまよりちょっと年下。サヤはまおーさまよりちょっと年上」

「俺は丁度真ん中か」

「・・・・自分が一番?」

「わかりづらい上にこれだと俺が長男じゃねーか」


「二人共ずいぶん仲がよろしいようで」


突然前を歩いていたはずのサヤの声がすぐ近くで聴こえてビクッとなる。

見ると歩く速度を落としながら目線だけで3人が此方を見ていた。

サヤは若干不機嫌そうに、青年二人は微笑ましい顔で。


「いや~あの引っ込み思案だったルシアちゃんが、同年代の男の子とあんなに楽しそうにお喋りできるようになるなんて・・・」

「いつもサヤちゃんや本に隠れていたのが嘘みたいだなぁ」


さっきのルシアの話を聞いたばかりなのでシドーには二人の様子が本当に孫を見るお祖父さんにしか見えなかった。

ルシアも二人には頭が上がらないのか、帽子を深く被って顔を隠してしまった。


「そういえば、まだ僕らの自己紹介がまだでしたね魔王様。僕はエドワード。

こっちは相棒のルーク。森人の里の門番件案内人さ」

「よろしくね」

「は、はい。こちらこそまだまだ未熟者ですが・・よろしくお願いいたします。」


それから時間にして一時間程5人で話しながら森を進んでいくと、大きく開けた場所に出る。


「さあ、ここが里の入り口さ。ちょっと離れててね。」


長髪の青年、エドワードに言われたようにシドー達は後ろに下がる。

短髪の青年、ルークはエドワードの隣にたつ。

そして二人で声を揃えて呪文を唱え始める。


「「森の隠者よ 我らは綴る 森の言葉を 森の心を 読みたまえ 大樹の調を

『森の結界』(ゲートオブカーテン)」」


二人の周りに緑色の濃密な魔力が渦巻く。そして一瞬、眩い光がシドー達を包み込む。


「わあああ!?なんだこれぇぇ!?」

「ご心配なく、私達は今里を覆う結界の中を進んでいるのです。」


サヤに手を握られ、シドーは一瞬ドキッとしながらも段々と落ち着いてきたのがわかる。


「ありがとうサヤ・・・お姉さん(笑)」

「なっ・・・・魔王様何をいきなり!?というか(笑)とはなんですか!?(笑)とは!?」

「いやなんか自分で言っといて恥ずかしくなってさ・・・」

『もうすぐ着きますよ』


エドワードの声が頭に響き、光が晴れる。

シドーは恐る恐る目を開けて感嘆の声を漏らす


「おわぁ・・・・」


そこは先程迄の薄暗い森とは違い、日の光が木々の間から差し込み全てが明るく光っていた。

大樹をくり貫いた住居や、透明度の高い湖、正に森のオアシスがそこには広がっていた。

エドワードとルークは先に着いていたようで、シドー達の前に立ち、出迎えるような仕草をする。


「ようこそ!ここが森人族の里でございます。中央の集会広場で長がお待ちです。どうぞ此方へ」

「いよいよか・・・先ずはここからだ・・!」


シドーは改めて気合いを入れ直し、エドワード達の後に続いて歩いていく。










どうしても説明っぽくなってしまう


最近ポケモン買いました!ウルトラサン!

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