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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
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地味な戦い

 俺がいる場所から少し離れた、俺が気づくことが出来るギリギリの範囲に別の赤い丸を感じたのでそこに向かう。気づいたのは2つの気配だったが、その2が近いというか一緒にいた。


 ん? 戦っているのか?


 近づいてみるとその2つは互いの体から出した黒いドペッとしたやつを相手に向かって伸ばし、互いに引っ張りあっている。


 どちらも相手を食べようとしているのか。


 闇を感じたら手当たり次第に攻撃しているようで、それが自分と同種であっても関係ない様だ。


 どちらが勝つかな。


 戦い方としてその方法が合っているのかは謎だが、恐らくこの方法以外ないのだろう。


 手足とかが無いから飲み込むしかないということか。


 ペチャ、ペルリュ、ペチャ、ペチャ、ペルリュリュリュ


 面白くはあるが地味な戦いだ。上空から見守っていた俺は地味な戦いを見守りながら徐々に近づいていた。


 ペチャ、ゾル


 あ


 近づき過ぎた俺に片方の赤い丸が気づき、黒いドペッとしたものを俺に伸ばして取り込まれた。その隙をついてもう一方の赤い丸の黒いドペに完全に包み込まれ、その後なす術なくその赤い丸に食われた。


 おおお、何だか悪かったな。


 一方を飲み込んだ赤い丸は、グンッと一瞬で一回り大きくなった。


 こいつらってこの後、どこまで大きくなるんだ?


 互いに食い合って大きくなるなら、一箇所に集めたら面白そうだな。そう思った俺は赤い丸を集めてみる事にした。

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