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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
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空、海、地中

 過去にも闇の力で空を飛んだことはある。だがその時と根本的に異なる理屈で飛んでいるようだが、細かいところはよく分からない。ただ単にかなり思いのままに移動できるということが分かった。そしてこの移動のやばい所は空だけでなく海や土の中も移動できるということだ。


 流石に土の中を空や海と同じ速度では移動できないし、移動した後はモグラの巣のように全て穴になっているのだが普通に走る速度以上の速度は出ている。


 何でもありだな。


 空、海、地中とある程度移動の訓練をした後、俺はもう一つ大事な事に気づいた。


 魔物や八魔の闇を影のように感じる事が出来るのか?


 自分の闇が強過ぎて周りの闇が分からなくなる。今の俺はそんな状態なのではないだろうか。だとしたら纏っている闇を一度消す必要があるのだが、何だか闇が湧き上がり、全く消える気配がない。


 これでは垂れ流し状態だな。


 実際には垂れ流しなどという甘いものではなく、大洪水の様に限界まで出た闇が止まらず無限に滞留しているという感じだ。だが、その渦巻く闇の感覚が悪くない。何と表現すれば良いのか分からないが簡単に言うなら漲っているのだ。漲る闇が俺の体だけでなく感覚や精神にも影響しているのが分かる。


 全能感というものか。


 それを感じたらやばいというのは分かっている。分かっていても今はそう思わずにはいられない。


 まあ、その内、治るだろう。


 俺は暫く全能感に浸った。

次回投稿は、12/23(月)の予定です。

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