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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
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闇に落ちる

うごおおぉぉ!!


痛い。だが知っている痛みだった。なので俺は耐える事が出来る。それは単にその痛みを乗り越えた経験があるという事のみを根拠としているが、それが実は一番大事だ。


おおぉぉぉ!


まあ、それでも痛いは痛いのだが。


闇を濃くする事で俺の体が俺擬きのように縮むのではないかと思う程の力が内側と外側にかかっていた。


ゴボッ


地面の岩が大きく砕け、穴が空いた。そしてその砕けた岩が俺の周りに浮き、ゆっくりと俺の周りを周り始める。


なんだ?


そして徐々にその岩が俺に近づいて来ていた。


俺に吸い寄せられているのか。


ゴボボゴボ


次から次へと砕けた岩が宙に浮き始める。俺の闇の重さがそうさせている。


ズズゾォ


最初に浮き上がった岩が回転しながら俺に吸い寄せられ、そして俺の纏った闇に落ちて来た。


闇に落ちたか。


痛みの中、岩だけでなく周りのものが次々に俺に堕ちて来た。


このままこの大陸全てが俺に落ちるのか?


そう思った時、俺はある事に気がついた。


纏った闇が消えた?


闇を纏うと俺の体は闇に包まれて黒くなる。だが、今の俺の体は黒くなく、普通の見た目だ。だが、痛みが続き、周りのものが俺に落ちて来ている事からも闇は纏っている。


どういう事だ?


俺に何が起きたのか? いや、起きているのか、謎は増え続けた。


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