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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
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消えた山脈

 そしてサエン山脈はなくなった。跡形は多少あるが万年雪を冠していた尾根はただの丘か小山になっている。その様子を眺めていると山脈の両側からやって来る物達がいた。


 ラバトとシアプールの兵士か。


 山脈だったものの前で呆然と立ち尽くしてから少しずつ互いに距離を縮めている。


 さっきの連中とは違い、真面目な兵士達なのかも。


 そう思って眺めているといきなり戦が始まった。


 まあ、俺には関係ないか。


 山脈が消えたのは俺の仕業だが、戦をするかどうかは本人達の問題だ。


 無駄な事を。


 結局、ダイヤを見つけることが出来なかった俺は集めた鉱石で硬い金属などが出来ないか試してみる事にした。


 影は重いから、重さで押し潰せば固くなるか?


 手当たり次第に鉱石を潰していく。砕け、潰れ、そして溶け始めた。


 潰すだけで熱くなるのか。


 かなりの高温の中で鉱石達が混ざっていく。


 混ざるのと混ざらないのとで違いはあるのか?


 結局はやってみないと分からない。俺は混ぜない塊と混ぜた塊をそれぞれ10個ずつ作ってみた。


 ゴド


 影から取り出すと、金ぽいものや銀ぽいものなどが出て来た。


 ああ、この感じが金なのか。


 砕けて潰れて溶けた感覚を俺はおさらいする。


 ゴド


 金だ。いや、本当に金かどうかは調べてもらう必要があるが、多分金だ。


 ゴド


 これは銀だな。こっちも同じだが、銀っぽいから多分銀だ。


 そうやって出来た塊に闇を流し込んでみる事にした。

次回投稿は、12/02(月)の予定です。

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