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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
2146/2412

仕事だ

 「一体、何者だ?」


 朝を迎えて目覚めた3人が声を揃えて俺にそう尋ねる。特に嘘を言う理由もないので俺は本当に事を伝えた。


 「お前があの悪魔の男だと!?」

 「いやいや、ここが帝国からどれだけ遠いか分かっているのか!」

 「ないないない、いや、ないないない」


 口々に俺の言う事を否定する3人。


 まあ信じようが信じまいが、どちらでも良いのだが。


 「あと、闇が使えるの意味も分からん」

 「魔物なのか? それなら夜がすごいのも頷けるが」

 「確かに、あれは凄かった」


 闇の力についても一応話した。俺がピヨールで皇帝と結婚したと言っても信じないのだ。闇の力について話しても信じないだろうと思っていたが、やはり信じてはいないようだ。


 「信じるも信じないもお前達しだいだ」


 俺はそう言って笑う。


 「なるほど。ならば昨日の続きをしたら信じてやる」

 「確かに」


 アリアンとメリドが俺に抱きついて来た。


 「だめだ! 仕事だ!!」


 だが、ボニがそう言って2人を蹴飛ばす。


 「ボニ、お前に全て任した」

 「私もだ」


 ゴガン


 「ふざけるな!! ピヨール! お前も暇なら手伝え!」


 両手でアリアンとメリドの頭を殴り、俺から2人を引き剥がした後、ボニは2人を引きずって船室を出た。俺はその後をついて行く。


 朝から何があるんだ?

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