仕事だ
「一体、何者だ?」
朝を迎えて目覚めた3人が声を揃えて俺にそう尋ねる。特に嘘を言う理由もないので俺は本当に事を伝えた。
「お前があの悪魔の男だと!?」
「いやいや、ここが帝国からどれだけ遠いか分かっているのか!」
「ないないない、いや、ないないない」
口々に俺の言う事を否定する3人。
まあ信じようが信じまいが、どちらでも良いのだが。
「あと、闇が使えるの意味も分からん」
「魔物なのか? それなら夜がすごいのも頷けるが」
「確かに、あれは凄かった」
闇の力についても一応話した。俺がピヨールで皇帝と結婚したと言っても信じないのだ。闇の力について話しても信じないだろうと思っていたが、やはり信じてはいないようだ。
「信じるも信じないもお前達しだいだ」
俺はそう言って笑う。
「なるほど。ならば昨日の続きをしたら信じてやる」
「確かに」
アリアンとメリドが俺に抱きついて来た。
「だめだ! 仕事だ!!」
だが、ボニがそう言って2人を蹴飛ばす。
「ボニ、お前に全て任した」
「私もだ」
ゴガン
「ふざけるな!! ピヨール! お前も暇なら手伝え!」
両手でアリアンとメリドの頭を殴り、俺から2人を引き剥がした後、ボニは2人を引きずって船室を出た。俺はその後をついて行く。
朝から何があるんだ?




