すぐに噛むボニ
ボニは路地を下り、俺を海賊達の集まる港まで連れて来た。
「男!」
「若いな」
船長ともう1人が港に腰掛けていた。
船内にいたボニ以外の2人か。船長と誰だったか?
「こいつはピヨールだ」
ボニが俺を紹介する。
「おいおい、よく見るとやたら強そうだぞ」
「ピヨール? あの悪魔の男か?」
「そんなわけあるか。今頃、帝国でよろしくやってるだろ?」
「そらそうだな」
2人は既に酔っていてやたらと声がでかい。
「こいつは強い。傭兵50人に襲われたが、こいつ1人で全員倒した」
ボニが俺の説明をする。
「おいおい、いくらなんでも、それはないだろ?」
もう1人の方がそう言って立ち上がる。
「あと、噛みついたが無傷だった」
「え!?」
「まじか??」
ボニの言葉に2人が驚く。
「海亀の甲羅を噛み砕くボニの噛みつきで無傷?」
「岩トカゲの顎を噛み切ったボニの噛みつきで無傷?」
そんなにすぐに噛むのかボニは。
「アリアン、メリド、私はそんな事はしていない」
していないのか。
「似たような事はしただろう。あと、船長と呼べ」
「確かに似たようなものだ。アリアンの言う通りだ」
「メリド、お前も船長と呼べ」
立ち上がったメリドの横に船長のアリアンが並ぶ。
「本当に強かったら、抱かせてやる」
「それ良いな。まあ、私は強くなくても抱かせてやるぞ」
メリドがそう言って襲いかかって来た。




