壁の向こうから
大きな音は壁を壊す音だった。そして奥から男達が現れる。
「おお! 女だ!!!」
「ついてるぞ!」
そう言ってすぐに目の前の女に飛び掛かる。
「いや!」
「おら!」
女達も抵抗するがボニにやられた後で動きは鈍い。すぐに組み伏せられて襲われそうになる。
ドガガッ
「おへ!」
「ぐむ!」
それをボニが阻止して回る。やはりボニは強い。だが壁の向こうから男達が続々と現れ、ボニだけでは対処が出来なくなって来た。
どうするかな。
と一瞬迷ったが、俺は影で男達の背後に周り、背後から男達を蹴散らした。影ではなく拳で。
「これで最後か」
疲れ果てたボニを押さえ込んでいた4人の男を壁に叩きつけ、襲われる寸前で怒りに狂っているボニが俺に襲いかかる。
ガリッ
噛まれた?
俺の腕に噛みつくボニ。隙あらばそうしようとしていたのだろう。
「待て、俺はお前を襲いに来たんじゃない」
グググッとボニの顎に力が入るが、俺の腕は特に問題はない。俺はボニを落ち着かせようと噛まれている腕を黙って噛ませ続け、ボニが落ち着くのを待った。その間に助けた女達に倒れている男共を拘束するように伝える。男は50人程いた。一応全員生きているが、怪我をした者も多く、その痛みで呻き声をあげているが、女達はそんな男を蹴ったり殴ったりを続けている。
まあ、襲われそうになったしな。
とにかく、俺はボニが落ち着くのを待った。




