聖と魔をぶつける
「聖と魔、光と闇は表裏一体。以下に世界を光で、聖なる力で清めようともその下には、裏には必ず闇と魔が存在する。光が強くなればなるほど、闇もまた濃くなるのは道理。どちらが原因なのか、それともどちらにも原因なのかは分からんが、聖と魔、光と闇は強くなる周期がある」
教皇がロンダと俺を見つめながらそう言った。
あれ? じゃ、は?
という顔で俺が教皇を見ているとそれに気づいた教皇が目を逸らす。
「周期があるのじゃ!」
そして言い直した。
「周期とはどれくらいだ?」
「100年から1000年の間、過去の記録が曖昧で正確な期間は分からん、のじゃ!」
無理矢理、最後にじゃをつけて来た。
「その周期と聖なる軍が関係あるのか?」
「そうじゃ!!」
教皇は得意げにそう言い切る。
「今の様に魔物が頻発する時、聖女と共に天から白き軍勢が舞い降り、魔を滅ぼす。そう言われておるのじゃ。だが実際に聖女を見た者も、聖なる軍を見た者も、もうこの世には居らぬ。言い伝えの中だけの話なのじゃ」
「ならばどっちも見られて運が良いと言うことか?」
俺がそう言うと教皇は少し黙る。
「確かに。じゃが、それはこの世界は不安定になっているということ。聖と魔の歪みが各地で限界に達し、魔物や魔王が次々に生まれている可能性があるのじゃ」
「どうすれば良いんだ?」
「そうじゃな。その歪みは聖と魔をぶつける事でしか治らぬじゃろう」
「面白い」
ロンダがニヤリと笑う。
あ、これは俺が邪魔くさくなるやつだ。
「待ってやるから魔を集めて来い、ピヨール!!」
うわ、やっぱりだ。
「つまりそれは、俺が各地の歪みに出来た闇を集めてからもう一度ロンダと戦うということか?」
「そうだ」
そうなのか。
俺は魔王を倒すのではなくなく、集めることになった。
「それまでにこいつをキッチリ育てておく」
白いロンダ擬きを出してロンダはやる気満々になっていた。




