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犬勇者  作者: 吉行 ヤマト
2034/2412

下に行くか

 俺が亀蜘蛛の口の中で感じた感覚、それはあの四角い岩の中にあった扉の中と同じだった。


 ような気がする。


 そしてもう一つ。俺の影を纏わせた物の気配をテバレの部屋の穴の下から僅かに感じる。


 下に行くか。


 いずれにせよ、ロンダが亀蜘蛛を壊したので新しい亀蜘蛛を捕まえる必要がある。また教皇をあの町に連れて行く必要もある。


 そう思いながら俺は何となく真っ二つの亀蜘蛛の断面を眺める。


 あれ? まだ動いているな。


 穴の周りの細かな毛がまだワサワサと動いていた。


 壊れてないのか?


 俺は割れた断面同士をピッタリとくっつけてみた。


 チュミィ


 チュ


 チュミミィィィィン


 穴からそんな音が聞こえ、その一瞬で割れていた断面が消え、亀蜘蛛は元に戻った。


 直った? のか?


 俺は手に持った亀蜘蛛を床に置いてみた。


 テテテテ


 すると、亀蜘蛛は元通りにテバレの部屋を掃除し始める。


 「な! やめろ!!!」


 テバレがそう叫ぶ。


 「これは俺が貰う!」


 ロンダが再び亀蜘蛛をその手に取った。


 何でそんな物が欲しいんだ。


 「同じのがその穴の下にいっぱいあるぞ」


 「何だと!?」


 あ、しまった。


 そう思った時には遅かった。ロンダは穴に飛び込んで行った。


 ああ、いや、まあ、ロンダは俺の影で運べないから、結局はそうするしかないのだが。


 俺は部屋にいる者たちを影に入れてから、ロンダを追って穴に入った。

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