聖光
部屋に戻るとテバレは積み上がっていた物をドサドサと動かし、その山に埋もれていたテーブルと椅子を取り出す。そしてその椅子に腰掛けると空いている椅子に俺を座らせた。
「掘った石を出せ」
穴の底で俺に渡して来たカゴの中の石のことだろう。
ゴド
俺はすぐにテーブルの上にその石を置いた。
「やるな」
テバレはそう言うと目の前の石を順番に手に取る。
「光が見えるか?」
テバレが俺にそう問いかける。
「これと、これ。あと、これも光っている」
俺は闇の中で淡く光石を3つ選んだ。
「これが一番光っているな」
その中で一番光っている石を手に取ってテバレに渡す。
「お前、いや、ピヨール! すごいな!!」
テバレが大きな声を出して笑う。
「そうか?」
「そうだ!!」
「で、この光は何だ?」
「知りたいか?」
「ああ、知りたい」
「この光は聖光と言われている」
「せいこう?」
「言葉のままだ。聖なる光、聖光だ」
「勇者の光と呼ばれることもあるが、それは本質ではない」
テバレがニヤリと笑う。
「聖光ではないという事か?」
「そうだ。この光は失われた文明の力だ」
「失われた文明?」
そんなものがあるのか?
「神と魔王が地上から去ったすぐ後の話だ」
「いつなんだ? それは?」
「分からない。だが少なくとも数千年以上前だ」
「そんなに前なのか!?」
「そんなに前だ」
なんだか話が大きくなって来たぞ。




