2014/2412
6人目の娘
真っ直ぐ南西に道を作り続け、その道が元々あった街道に繋げてから俺とピエトパオ侯は塔に戻る。そして待っていた騎士達と共にピエトパオへと戻った。
「繋がった道を確認し、各部署に通達せよ」
ピエトパオ侯は騎士達にそう命じ、そのまま屋敷の奥へと俺を連れて行く。
「テバレを呼べ」
ピエトパオ侯は屋敷の者にそう告げ、俺を再び食堂へを連れて来た。
「さて、祝杯だな」
ピエトパオ侯はそう言って笑う。
「祝杯?」
俺がそう尋ねるとピエトパオ侯は俺を睨む。
「我が娘との婚姻の祝杯だ。先程、決まったであろう?」
決まったって、それは勝手に決めたのだろう?
「もうすぐテバレが来る。6人目の娘だ」
6人目?
「ん? 娘は9人いる」
9人いるのか。
「テバレは良い娘だぞ。あ、母親は皇帝陛下ではないから、安心しろ」
ピエトパオ侯はそう言って再び笑った。
「きっと気にいる」
ピエトパオ侯は運ばれて来た盃を持ち上げると、1人で祝杯をあげ始めた。
「何をしている? どんどん飲め!」
俺の前にも次々に酒と料理が運ばれてくる。そしてその食堂に1人の女性が入って来た。




