面白い組み合わせ
ピエトパオ侯に俺は別の部屋に連れて行かれた。どうやらピエトパオ侯の個人的な部屋らしい。
「ここなら誰もいない。で、ピヨール、お前は何者だ?」
そう尋ねるピエトパオ侯の顔は本気の顔だった。
「それは、俺が魔物かどうかを尋ねているのか?」
問いに対し問いで返事をしたが、何者かと言われてもな、と俺は少し困ってそう聞き返す。
「ん? んんん、まあ、まずはそれでも良い。先程の魔物がお前の事を大魔王と呼んでいたからな」
「分かった。俺は人だ。ただのな。だが、闇の力を知っていて、それを使えるのは事実。その結果、だが、どうやらそこらの魔王並みに闇を扱えるようになった」
「ただの人だが、魔王より強いだと?」
ピエトパオ侯が笑う。だが、その笑いは今にも俺に飛びかかって来そうな笑いだった。
「で、その力を何に使う?」
「何に? まあ、そうだな、今は魔物退治だな。ある程度倒したら、ロンダの行きたい場所に着いて行くだけだ」
俺の言葉にピエトパオ侯が首を傾げる。
「ロンダ? それは聖女の事か?」
「ああ、そうだ」
「聖女と魔王か、面白い組み合わせだ」
「まあ、そうだな」
「分かった。では、早速この辺りの魔物を退治するか」
ピエトパオ侯が立ち上がる。
「構わん。場所は分かるのか?」
俺の問いにピエトパオ侯がニヤリと笑う。
「ここから南はどこに行っても魔物がいる。心配するな」
「そうか。ならば行こう」
俺とピエトパオ侯はこの辺りの魔物を退治する事にした。




