あなたへ
生まれる前から知っていた。
あの子が私を救うために生まれて、あなたは繋ぐために生まれた。
大切な子。
春の光のような、陽だまりのような温かい気持ち、伸びゆく生命力の塊、それがあなた。
幼いころと違い、次第にあなたらしさが顔をのぞかせる。
私だけの大切に大切にしまっていた宝物が、自分の意志で動き出し、手の届かないところへ行ってしまう。
それはとても寂しくてつまらなくて、でもとても頼もしい。
あなたは未来への期待と希望に満ち溢れている。
戸惑いや躓き、不安があったとしても、きっと乗り越えていける力がある。
自分で切り開く人生が素晴らしいものであることを、きっと実感する。
私はあなたを信じている。