これも仕事か?
俺の名前は普通太郎。
今俺は、ゲームの世界を楽しんでいる。いや、仕事ともいえるのだろうか。
ちなみに、普通太郎はユーザーネームだから、本名とは間違えるなよ。
このゲームは超広大なフィールドを冒険するオープンワールドとなっており、家を買い、武器をつくったりしながらネット上の仲間と強いダンジョンなどを旅するのだ。
まあ、「MMO」といったほうが早いだろう。
そしていま俺は、フィールドの一つであるソーダ海に来ていた。
「待ってくれた?」
来た。声をかけてきたのは俺がネットで知り合った女性だ。
なんでも、現実の仕事がきついので、俺が仕事の愚痴を聞いてあげているのだ。
「今日はこんな部長がこんなこと言ってきたのよ!」
おうおう、今日もいっぱい愚痴るなあ。
「なんてひどい部長だ。俺がビシッと言ってやりたいぜ」
「でしょう!やっぱりあなたって、話がわかるのね」
次の日も次の日も彼女は愚痴を語りかけてきた。
「私、もう仕事やめようかな…」
「何をいっているんだよ。僕だって頑張っているんだ。きっと部長だって内心優しいと思うよ」
「そうかなあ…」
「ファイト!やめちゃだめだ!」
次の日
「部長が優しくしてくれた。あなたの言った通りだよ」
「良かったじゃないか。きっともう大丈夫さ。もう僕がいなくても大丈夫だね」
「えっ…何を言っているの?私、あなたがいなきゃ…」
「僕ばっかり頼ってはいけない。僕は君に強くなってほしいんだ」
「普通さん……」
ブチッ。
私はパソコンをシャットダウンした。
「ふぃ~、これであの子を大丈夫かな」
私はリストの新入社員の一人をチェックした。
あとわがままなのはこの3人かあ…
「仕事を辞めさせないためとはいえ、俺は何をやっているんだろうなあ…」
私は、ネットの仲間検索に、彼らのメアドを打ち込んだ――
なんていうか、ただの短編が書きたかったので書きました。
なんか自己満要素の濃い作品なので、話に?と思ったひとは、それでいいと思います。