↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

817/1859

817 地竜の恩返し

 三日ほどかけて地竜を崖の上へと持ち上げた。


 え、その話は? と問う方に答えよう。メンドクセーから嫌だ。


 なに、どうしても聞きたい? まあ、どうしてもって言うなら話すが、一月はかかるぞ?


 それでもいいから話せ? よしわかった。


 ………………。


 …………。


 ……。


 なぁ~って話すと思ったか。オレはオレがメンドクセーと思ったことはしねー主義なんだよ!


「……そのうち後ろから刺されますよ……」


 大丈夫。オレの後ろにはレイコさんがいるから! 刃物を持ったヤツが来たら教えてねっ!

 

「とりあえず、疲れたからコーヒーだ」


 崖の下でマンダ〇タイム。あーコーヒーうめ~。


「……と、言うか、最近、プリッつあんを見ねーんだが、知ってる人、いる?」


 いや、オレの周り、人はいないけどさっ!


「そう言えばいませんね? どうしたんでしょうか?」


 レイコさんの中でプリッつあんはどんな位置にいるんだろう? 結構、周りに対して淡白だよね、レイコさんって。


「まあ、なんかやってんだろう。自由なメルヘンだし」


 いなきゃいないで構わないし、いたらいたで構わないのがプリッつあんと言う迷キャラである。


「そう言えば、レースはよろしいんですか?」


 レース? なんの?


「完全に放棄ですか。まあ、ベー様らしいですけど……」


「冗談だよ。レースしたてたことくらい覚えているよ」


 まあ、レイコさんに言われるまで、完全に頭から消えてましたけどね。


「レースを始めたのは道を造ることが目的だったが、道はカイナが造ったようだし、オレの趣旨から完全に離れた。あとは目的があった者同士、勝手に楽しんでくれ、だ」


 道造りの他に、結界術の修行も兼ねていた。まあ、どれだけ能力が向上したかはわからんが、なんとなく向上した感じはある。


 地竜も結界で持ち上げたが、ヘキサゴン結界がスムーズに働いてくれたし、疲労感が軽減した感じもする。


 まあ、日々修行。これからもがんばりましょう、だ。


「ところでレイコさんよ。護竜って、どう役に立つの?」


 両肩にいた護竜さんたちがテーブルへと下り、出してやった香草をパクついている。


 ちなみに二匹とは契約を結んだ。ってか、雇用を結んだって言う方がイイかもな。なんたって、食べ物くれたら働くよ、って感じなんだからよ……。


「まだ幼竜なので、多彩なことはできないでしょうけど、土や金属を操ることはできると思いますよ。よく、ゴーレムの核になって操ってると聞きましたから」


 ゴーレム? それもなんか最近聞いたような気がするな……?


「マスター。わたしの分離体の創造主がゴーレムの核になって逃げたことがあります」


 あ、ああ。エリナか。ダンジョンマスターだかリッチだかよくわからん存在だったっけ。


「……ゴーレム、ね……」


 右の人差し指で頬をトントンと叩く。なんか名案が出てきそうな感じなんだが、具体的には出てきてくれない。


 慌てることはないと、コーヒーを飲みながら辺りに目を向けてると、なんかオレンジ色のものが視界に入った。


「オレンジ色?」


 崖の中腹辺りにオレンジ色の石? みたいのがあった。


 灰色系の魔大陸でオレンジ色のものがあるとは意外だな。なんなんだ?


 気になり、席を立ち、空飛ぶ結界で崖の中腹へと行ってみる。


「なんかの鉱石か?」


「コガードですね。魔大陸ではよく見られるなんてことはない石ですよ」


 レイコさんの言葉や口調からして、そう希少性はねーようだ。


 コガードなるものを握り、砕いてみる。硬さはそれなりだな。


 手のひらでコガードなるものをいじり、土魔法を発動させなから感触や強度、重さなどを覚える。


 感覚を覚えたところで、崖に手を触れ、土魔法を放ってみた。


「……あるな、コガードっての……」


 って言うか、鉱脈って感じか? 掘ればすぐ出て来るぞ。


「このコガードって、なにかに使われてるのかい?」


「いえ、使われていません。ただの石ですから。まあ、色が色なので調度品には使われたりしますかね? ご主人様もコガードのテーブルを一つ、持ってました」


 ほほぉう。それはつまり、魔大陸ではまったく需要はなく、採る者もいないってことかな?


「は、はあ。そうですね……」


 不可解そうな顔を見せるレイコさん。そう言う感覚はねーんだ。


 手に取ったコガードを磨くように、削るように丸くして行く。


 ゴルフボールくらいのサイズに磨かれたコガード。なかなかキレイじゃねーの。


「レイコさんに教えてやろう。価値ってのは生まれるものであり作るものなんだよ」


 前世と同じくこの世界にもルビーやガーネット、サファイアな宝石がある。記憶は曖昧だが、オレンジ色の宝石も確かあったはず。


 ならば、これは宝石だ。魔大陸原産の、な。


「……悪い顔してますよ……」


 捕らぬ狸の皮算用なのはわかってる。だが、これは皮算用したくなるだろうがよ。なんたって、この価値を知るのはオレだけ。ライバルはなし。そして、ここはコガードの鉱脈。笑わずにはいられねーよ。


「まさに地竜の恩返しだな」


 童話にして世に広めたろか。クフフ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。