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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

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69 一休み一休み

 金銭面で多少揉めたが、金貨五十枚と依頼二つで解決した。


 オレとしてはアリテラからもらったカランコラで満足──どころか釣りを出したい気分なのだが、それでは自分達の気がすまないと、大金貨百枚(十リットルくらい入る魔法の収納袋は金貨二枚で魔道具店で売り出されているってよ)出そうとしたが、さすがにそんなにはもらえねーと、なんとかそれで手を打ったのだ。


 まあ、ねーちゃんらは納得できねーようだが、それは依頼でしっかり返してもらうさ。今は手に入れた喜びに浸ってな。グフフ。


「……悪い笑みしてるわよ……」


 おっと。そりゃ失礼。


 どうも転生してから表情が緩くなって困っちまうぜ。前世はクールだったのによ。はい、ウソです。見栄を張りました。すんません。


「さてと。オレは仕事に戻るが、ねーちゃんたちはどうする?」


 まだ九時過ぎくらい。働くにしろ遠出するにしろ活動するにはまだ余裕がある時間帯だ。


「そうね。武器や防具の具合を確かめたいからなにか依頼しようかしらね?」


 リーダーの騎士系ねーちゃんが仲間たちを見た。


「良いんじゃない。あたし、この投げナイフ試したいしさ」


「そうね。わたしもこの杖の性能を確かめたいわ」


 アリテラはそれでイイんじゃないとばかりに頷いていた。


「じゃあ、ギルドにいきましょう」


 そう言ってねーちゃんらは出かけていった。


 ねーちゃんらを見送ったあと、オレは物置へと向かい、中から斧と鉈を出してきて荷馬車に積んだ。


「オカン。木伐りにいってくるわ」


 畑で雑草むしりしていたオカンに声をかけた。


「あいよ。気をつけてな」


「ああ。わかったよ」


 オカンの笑顔に応えてオレも笑顔を見せた。


 親と子のコミュニケーションは日頃の会話から。小さなことの積み重ねだ。わかっていても声を掛けるのことが家内安全に繋がるのだよ。


「あ、あんちゃん。昼はどうするの?」


 おっと。言っておきながらサプルに声かけんの忘れてたよ。ごめんよ、サプルちゃん。


「ワリーな、手間かけさせちまって。山小屋のもん食うから昼は帰ってこねーよ」


 木伐り場の拠点として山の男衆(まあ、八割近くオレが手掛けてんだがな)と造った山小屋には保存食を用意してある。それに、近くに沢があるので魚を取って食うのも乙ってもんだ。


「わかった。いってらっしゃい」


 サプルの笑顔にも笑顔で応え、牧草地にいるリファエルを捕まえにいく。


 その牧草地では毛長山羊や乳取り用の山羊がのんびりと草を食んでいる。


「……のどかだな……」


 ふっと心が和らぐ。


 会長さんがきたりねーちゃんらがきたりゴブリンが出たりと、なに気に忙しかったから周りに目を向ける余裕がなかった。


「ちっとゆっくりしていくか」


 その場に大の字で寝っ転がった。


 急ぐ仕事でもなけりゃあ手間の掛かる仕事でもねぇしな、一休み一休みっと。


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