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19 キラキラネーム

「リファエル!」


 我が愛馬、リファエルを呼ぶ。


 ヒヒーン! 


 草を食んでいたリファエルが顔を挙げ、オレに気がつくと待ってましたとばかりに前足をあげて嘶いた。


「カモーン!」


 叫ぶオレに応え、こちらへと駆けてくる──わけもなく、我関せずな感じで草を食むリファエルのもとへといき、力ずくで引っ張ってきた。


 すみません。ノリです。ちょっとしたでき心でした。


 でも、名前は本当です。オトンがつけました。キラキラネームが大好きなオトンなんです。


「……もうちょっと賢いとイイんだがな……」


 元々、ラルメー種って馬は力強く穏やかで手間のかからないことから荷を引く動力として重宝されてきた。こんなド田舎には必需品と言ってイイだろう。


 そう言う生き物にしちまったのは人間だし、荷引き馬なんだからしょうがねーだろうと言われたらそーなんだが、前世の馬の賢さを知っているだけになんか歯がゆいんだよな。


 なんてことを思いながら馬車とリファエルを連結させる。


 御者席へと座り、手綱をつかむ。


「ハイヨーシルバー!」


 そんなネタをしるわけでもなけりゃあ、理解してくれるわけでもない。ええ、わかってます。ノリです。ネタです。お約束です。


 バシンとリファエルのケツを鞭で叩き、発車させた。


 ……あーあ。ネタとノリを理解してくれる友が欲しいぜ……。

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