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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
聖国編

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1782/1816

1782 マルセン村

「そういや、この村の名前ってなんだ?」


 オレの中ではケルクの村になってっけどよ。


「マルセン村よ。人の名前だけじゃなく村の名前すら覚えられないの?」


「委員長どのはツンデレみたいな怒りかたをするでござるな」


 腐嬢王は黙っててください。話がややこしくなるんで。


「マルセン村な。で、賊がいた村の名前は?」


「昔はラナク村と呼ばれていたらしいわよ。でも、何十年も前に流行り病で消えてしまったみたいね」


「……いつの間にそんな情報仕入れてんの……?」


 案外、コミュニケーション能力高かったりすの、委員長さんって?


「バンシーの母親に聞いたの。ラナク村の出身だったそうよ」


 バンシー? あ、あの女の子のことか。


「ラナク村がどうかしたの?」


「バイブラストから人を連れて来て、貿易都市を築こうと思っている」


 聖国との商売をバイブラストにお願いしようってことだ。


「……それ、侵略とかにならない……?」


「国境なんて日々変わるもんだし、主張したいのなら奪われないよう守っていろだ。口だけで守れるほど優しい世界じゃねーんだからな」


 今の時代、国境なんてあってないようなもの。主張した者勝ちだ。


「聖国と商売するでござるか?」


「ああ。ケルクは素晴らしい植物だからな、後生に残してもらわねーとな」


 生命力を高めてくれるものを見逃すなんでできんでしょう。でも、自分の労力を差し出すのはしたくたい。なら、他にやってもらいましょうだ。オレは必要なときに必要なだけ買える体制が欲しいだけだからな。


「あうー!」


 と、ルヴィが叫んだ。なんだお前、そんな声を出せるようまで育ったんかい。


「おー元気だな」


 ミノ子さんからルヴィを受け取り、高い高いをする。


「はい。ルヴィちゃんはたくさんおっぱいを飲んでますよ」


 なんかオレくらいの年齢に見えるのが犯罪臭いが、元が元なだけに気にしないようにする。ルヴィも懐いているしな。


「風呂には入れたか?」


 おしめは臭くないな。頭も汗でベタついてない。


「お昼に入れました。暖かいうちに入れたほうが体を冷やすこともないでしょうから」


「スーパーベビーシッターか?」


「我が配下はプロフェッショナルでござるよ」


 お前がどやんな。やってくれてんのはミノ子さんなんだからよ。


 元気なルヴィとたくさん遊んでやり、電池が切れたらベビーベッドに寝かせた。


「いっぱい寝て元気に育てよ」


 可能なら母親に似るのではなく父親に似てくれ。いつか父親に会いに行ったとき、母親に似てたら可哀想すぎるからな。


「お休み、ルヴィ」


 よしよしと頭を撫でてやった。

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