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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
新章

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1751/1796

1751 魔女マリゲータ

「それなら案内人をつけよう。何度か行ったことがある者だ」


 どこからか出した呼び鈴を鳴らした。


 しばらくして……も来ないね。不発だった?


「あのバカは!」


 叡知の魔女さんが部屋を飛び出して行き、三十分くらいして戻って来た。なんかどこぞのダンジョンマスターのような腐王のようなヤツを連れて。


「火炙りにしたほうがイイんじゃね? 世のため人のために」


 腐界は焼き払わないといかん。浄化のために。


「酷っ! 魔女にも人権はありまする!」


 なんかノリまで似ていやがる。生き別れの姉妹か?


「マリゲータだ」


 ピザの一種かな? なんかピザが食いたくなる名前だ。帝都ならピザを出す店とかあるんじゃね?


「それを連れて行けと?」


「そうだ。五年くらい暮らしていたから聖国のことはわかるだろう」


「チェンジで」


「却下だ」


 チェンジとか知らないのにノータイムで却下とか、叡知の魔女は伊達じゃない……。


「オレの身は安全なんだろうな? 精神的にもだ」


「安心しろ。なんかするなら殴って構わぬ。こやつは丈夫だから」


 扱いが雑すぎてさらに不安になるんだけど!


「この自称村人と一緒に聖国へ向え。案内してやれ」


「嫌なんですけど」


「却下だ」


 叡知の魔女さんに異を唱えるものの、ノータイムで却下された。てか、叡知の魔女さんに異を唱えられるとかスゲーな。そんな魔女がいることにびっくらポン。


「行け。これは命令だ」


「…………」


 叡知の魔女さんに睨まれて青くなるマルゲリータ。


「マリゲータさんですよ」


 幽霊子状態なのに突っ込んでくる。オレの思考、筒抜け!?


「いや、ベー様の思考なら別の名前で言ってそうな顔をしていたので」


 やん! 心だけじゃなく表情からもバレてるぅん~!


「やっと帰って来たのにあんまりです! 別の者を行かせてください!」


 なんだ? 聖国って行きたくないところなのか?


「お主が適任だから命令をしている。あと、自称村人と向かうとよいことがあるぞ」


「マイロード。これを」


 ドレミが現れてスマッグを差し出した。あ、あったね、こんなの。思いっきり存在を忘れていたよ。


「エリナか?」


「はい。創造主様です」


 やっぱり。連絡してくんのなんて腐王くらいなものだ。


 スマッグを受け取り、通話に出た。


「拙者も行くでござる。なかなか同じ臭いがする故。あ、そのスマッグをマリゲータ殿にお渡しくだされ」


「マルゲリータ。これを。同類からだ」


「マリゲータです!」


 知らねーよとスマッグを渡した。あとは知らん。


 我、無関心なりとコーヒーを飲んだ。あーコーヒーウメー。


「なんと、エリナ殿のようなお方がいるとは。生きていてよかったでござる!」


 もう侵食が始まってるよ。あー嫌だ嫌だ。どこかに腐臭を浄化してくれるスプレーとかないかね?

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