1750 聖国
崩れ落ちる委員長さんはいつものことなのでサラッと流し、叡知の魔女さんから聖国のことを教えてもらう。
「位置的には帝国の隣だが、その間にはマレンカと呼ばれる大河がある。その大河には龍が住んでいることで、ほぼ交流はない。ただ、バイブラストは別だ。カーレント嬢は五年前に留学していたからな」
カーレント嬢? 誰だ? バイブラストにそんなヤツ……いたな! 公爵どの娘が! 帝国の七大聖女の一人だったっけ!
「カーレントカーレントカーレント嬢な。そんな名前だったわ」
シーとかサーとかだと思ってたよ。※詳しく知りたい場合は388話から読んでね。
「あのねーちゃん、聖国に留学してたとはね~。公爵の娘ってのも大変なものだ」
冒険大好きなレディーカレットみたいな娘までいるけどさ。
「バイブラストから飛空船で二日と聞いたことはある」
「へー。バイブラストから近かったんだな。知らんかったよ」
世界地図がない世界だからか、いまいち国の配置とかわからんのよね。
「聖国は、軍事的にどうなん?」
「技術的にそう遅れているとは思えない。が、聖国は魔物が存在しない」
「聖域結界か」
「それでわかるお主の頭を調べてみたいものだ」
別に特別な頭はしていない。聖国にも転生者はいるだろうと考えたとき、オレみたいな結界を出せる能力をもらっていても不思議ではない。かなり昔から転生させてるみたいだしな。
「大図書館としてもわかんねーものなのかい?」
「神聖魔法だとはわかっている。お主が使う結界と同じ系譜ではないかと思っている」
だったら転生者確定だな。ただ、国を覆えるってところが怪しいところだ。オレの結界は家を一つがやっとだぞ。昔の転生者はどんだけ凄いもんをもらえたんだ?
「ってことは、正面から入らないとダメってことか」
「そうだな。無理に入ることはお勧めせん。行くのならパンデッガ王国から入るとよい。うちの者が古書店をやっておる。紹介状を出してやる」
「大図書館は潜入までやってんだ」
「聖国は古い国だからな。貴重な書物が多くあるのだ」
「大図書館が欲しがる本か。そりゃ興味が出るな。一般人でも買えたりするのかい?」
本はいくらあっても困らない。まあ、場所は取るけど!
「買える本にあまり希少性はない。が、一般書庫には置いてもよいかもな」
まあ、専門性のある本より一般的な本のほうが読みやすかったりする。オレはそこら辺の本を手に入れるとしよう。
「行くのか?」
「もちのロンよ」
メインはマルゲラ(亀)だが、それだけでは惜しい国のようだ。サブに本を買うことも含ませておこう。




