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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
新章

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1743/1801

1473 終わろうとしても

「巨人門。ここからいろんな種族が住む王国に行ける。そこでどう生きるかはお前さんたち次第じゃ」


 移住に承諾した巨人を魔大陸に送り込む。


 本当はクレインの町にと思ったが、巨人なら魔大陸のほうがイイと思ったのだ。あちらの開拓をやってもらいたいしな。


 巨人たちが門を潜って行く。


「わしらは転移バッチで向かうとするかの」


 通れるのは巨人だけにした。ここを守るために、な。


「見習いさんたちはどうするんですか?」


 憑依してんだからオレの背後に立たないでよ。


「若いの、ちょっと来い」


 タケルを呼んで転移バッチを渡した。


「それは転移バッチ。一度行ったことがあるところなら一瞬で飛んで行ける魔道具じゃ。ただし、密封された空間では使えん。気をつけるんじゃぞ」


「○ーラですね」


 かもしれんが、名前を出すんじゃありません。メッ、ですよ。


「わしにつかまれ」


 タケルを連れて魔大陸へレッツらゴー! 久しぶりに魔大陸へとやって来た。


「……暗いですね……」


「そういう土地じゃ。そこら辺を歩いて風景を覚えろ。そしたら戻って来るがよい。わしは先に戻る」


 アデューで巨人の島に戻って来た。


「見習いたちはどこだ?」


「集落のほうにいるみたいですよ」


 ってことなので集落に向かってみた。


「明日、世界が終わろうとしても今日、私はリンゴの木を植える、だな」


 本当にそんなことをするヤツがいるとはな。カバどもも同じだったのかもしれんな……。


「なんです、それ?」


「明日は必ずやって来る。だから今日もわたしは同じ仕事をする。そんな希望の言葉さ」


「……希望なんですか、それ……?」


「まあ、希望と思うヤツもいるってことさ。オレはコーヒーでも飲みながら世界が終わるのを待つけどな」


 それもまた人生の終わり方。オレは悔いないしと笑って死ぬさ。


「ベー様らしいですね。でも、幽霊になるのも楽しいですよ」


 変な誘いをすんなや。幽霊になるくらいなら地獄に落ちたほうがまだイイわ。


「ベー。いたわよ。あそこ」


 だから頭を強制的に動かさないで。モゲるわ。

 

「石碑か?」


 巨人の身長くらいある石碑を見ている幸子さん。なんか珍しいことでも刻まれてんのか?


「読めんのかい?」


「読めないわ」


 読めんのかい! 期待させんなや!


「あなたは読めないの?」


紅緑こうりょく歴十年。我らはここに降り立った。ピポポの民とともに生きる」


 日本語で刻まれている。転生者は何千年も前からこの世界に送られて来てたんだな。やはり意図があってやっているだろう、転生って。


「やはり読めるのね」


 まあ、大図書館にあった初代さんの墓のも読んじゃったしな。隠すこともないさ。

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