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村人転生~最強のスローライフ  作者: タカハシあん
十歳スタート

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1007/1838

1007 ブルー島(とう)

「あー! わたしを除け者にしてなにしてるのよ!」


 と、プリッつあんがやって来た。買い物は終了で?


「なに食べてるの?」


「フ○ーチェだ」


 食うてみなと、オレンジ味のフルー○ェを差し出した。


「どれどれ」


 マイスプーンを取り出し、フルーチ○を掬ってパクリ。


「……美味しいじゃない……」


 で、プリッつあんもフル○チェ祭りに参加。五皿も完食しました。


 オレも全種完食……はしなかったけど、全種は食べられた。うん。余は満足じゃ。


「イイ喫茶店はあったか?」


「ええ。ネラフィラの好みそうなものを選んで来たわ」


 あんた、オレの知らないところでどんな付き合いしてんのよ? とか微塵も思いません。オレにこのメルヘンを理解することは無理だもの。


「これ、ネラフィラの店で出してもらおう」


 牛乳入れて混ぜるだけ、のを喫茶店に出してイイのか? 喫茶店に出すものなのか? まあ、あったら頼むけどさ。


 メニューは姉御が決めること。好きにしろ、だ。


「ごっつぉーさん。旨かったよ」


 作ってくれた鬼の肝っ玉かーちゃんにお礼を言った。


「はい。また補充しておきますね」


 それはありがたいけど、消費期限を考えて出してね。うちは廃棄処分場じゃないんだからさ……。


 買う物は買ったし、食うものは食ったので、カイナーズホームを後にした。


 直通エレベーターから出ると、三兄弟が玄関ホールでかたまっていた。どうした?


「あ、あの、マーローは?」


 マーロー? なんだそりゃ? 食い物か?


「マーロー様はこちらです」


 と、メイド型ドレミが抱えていた猫を三兄弟に見せた。


 あ、ああ。猫のことか。ってか、すっかり忘れてたわ。


「そう言うところは猫だよな」


 これと言って羨ましくはないが、よくのんきに寝てられるよな? お前の野性が心配でならんよ。


 まあ、そのうち野性を目覚めさせてやるかと思いながら、館を出ると、作業着姿の魔族が何十人といた。


「カイナーズホームの第八工事部の方々です」


 あ、そう言や、排水設備とかなんとか言ってたっけ。ってか、なんか大工事になりそうだな。


「そうかい。それはご苦労さん。扉は常に開いてるから好きなようにやってくれや」


 細かいことはミタさんにお任せと、転移結界門を潜った。


「姉御はどこだ?」


 この箱庭は小さいとは言え、軽く十万人は暮らせる広さはある。そこから一人を捜すのは苦労でしかない。が、オレの考えるな、感じろは高性能。姉御はあっちだと教えてくれた。


 今さらだが、ここは、バイブラストの地下にあるフュワール・レワロで見つけた箱庭の一つで、それを空飛ぶクジラの背につけたのだ。


 まあ、空飛ぶクジラと箱庭を合わせてブルーヴィと呼んではいたが、それだとややっこしいし、オレも間違えそうなので、空飛ぶクジラがブルーヴィとし、箱庭はブルー(とう)にしようと思う。どうでっしゃろ?


「いいんじゃない」


 とのメルヘンさんの了承を得たので今後はそうします。ミタさん。周知のほう、よろしこです。


「はい。お任せください」


 万能メイド万歳だね。


「あと、ブルーヴィの頭を北にして、地図も作って、案内板立てておいてくれ。初めて来たヤツが迷わないようによ」


 ってか、まだ道もないし、警備も兼ねて誰か巡回させてちょうだい。箱庭内は一切の転移術が発動しないからよ。


「わかりました。早急に対処します」


 うん。よろしこ。


 この箱庭──ブルー(とう)内に生息している植物は少なく、短い雑草しか生えてないが、人が踏みしめた跡がわかる程度には生えていた。


 なだらかな山とは言え、まっすぐ下りれるわけもなく、斜めに下りていくように雑草が踏まれていた。


 土魔法で道か階段を創りながら下りるか? とは考えたが、オレが下手に手を出すと整備する者が困るだろうと思い、空飛ぶ結界を創り出して下りることにした。


「姉御、結構下まで下りてんな」


 高い木は生ってはいるが、ところどころ生っているだけなので、視界は良好だ。


「あ、家が建ってるよ」


 プリッつあんが強制的にオレの頭を動かした。ちょっと、やるときは声かけなさいよ。首千切れるわ!


「コテージか?」


「ここに住む者の仮住まいです」


 あんなものどうやって持ち込んだんだ? それとも組み立てたのか?


「たぶん、クルフ族の方が建てたのでしょう。クルフ族も多種多様な技術を持つ種族ですから」


 まあ、ドワーフもすべてが鍛冶職人ってわけじゃねーしな。そんなもんだろうよ。


「海が珍しいのか、大体の者は海辺に近いところに住んでいるようです。ネラフィラ様もそこでしょう」


 まあ、一人が好きって性格じゃないしな、姉御は。


「どうやら南側を選んだようですね」


 足跡が南側に続いており、ミタさんがそう判断した。


 ブルー島の南側は浜辺が広がっていて、リゾートにでもしようと思ったのか、人が暮らしやすい地形となっていた。


「今度、クルーザーでも買って来るか」


 気温は南の島と同じで、海の透明度も高い。冬はここでのんびりするのもイイかもな。


「あ、ネラフィラいたよ」


 だから強制的に頭を動かすのは止めてくださいって……。


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