プロローグ*3
28日中に投稿しようとしたのに。+゜(*ノ∀`)
プロローグ長いです。あと一個くらいあります。きっと。(←予定)
………………………………び、美青年じゃないかっ!!
「なんだコイツ?本当にコイツがあいつらが選んだ愛し子なのかぁ?」
「そうだよ、ボクは間違えたりはしないよ!」
「…はっ」
「…ねぇ待って。可笑しくないかい?君今まで黙ってたと思ったらいきなり鼻で笑うとか、可笑しくないかい?!」
「可笑しくなんかねぇよなー?」
「ああ全くだ。過剰に意識しすぎだよお前は」
「だったらなんでそんなにボクを見下すの?ちょっと」
「君が小さいからじゃないかな?」
なんか私の頭上で凄い微妙な会話をしてらっしゃるんだが。どうしたらいいの私は。というか顔上げちゃったじゃないのさ。そのおかげであんたたちの素晴らしい顔を見れたけどこんな怪しい状況で喜べませんよ。
「──だから、そうした方がいいんですって」
「待ってよ、ボクにも選択肢をくれよ。なに決めつけちゃってんのさ」
「貴様に選択肢など初めから無いからでないかな」
うわぉ、何気に、いや、これはダイレクトに酷いな!この人も心折れちゃうよ!
「え、なんか怖い。いつもより優しい!」
まじかよ。
「っていうかさっきからなにヒトの髪引っ張ってんのさ?イタいんだけどって、イデデデデデ!!」
「いやぁ、この綺麗な髪の毛、羨ましくてさ、抜けるかなーと。カツラカツラ」
「待ってよ、君生えてるじゃん!!」
「将来を考えることは大事なんだよ?」
「君に限ってそれはない。断言する。むしろ危ないのはボクの方だよ!」
「誰が俺のっていった?」
「え、」
え?なんか、酷いことを言うという予感が……
「将来はらはらと抜け落ちていくであろう君の毛根たちを可愛そうに思って今の内から有効活用をしようと将来の君のカツラを今生えている髪の毛で作ろうかと思って」
「いやぁぁあああ!!やめてえええええっ」
なんかブルブル震えだしたんだけどこの人。いや、ここは本当にやめてあげて。精神的ダメージはすごくきつい!
この人大変だなぁ……。
「……と、ふざけるのはこの辺にしてっと」
んん?
「緊張、解れたかな?華森ちなさん」
「え……」
顔にでてるらしい。…そんなに顔に出やすいかね私。ぺたぺたと触りながら目の前の彼を見上げる。
あ、そいえば寒い。背中塗れたまんまで放置とか、風邪引くの当たり前だよね。コイツらそれ考えてないの?あ、身震いきたー。って、なに笑ってんの?
「別に顔に出てた分けじゃないよ。勘だよ、勘」
「………は、」
「あれ、まだ緊張してるかな?…ちょっと、君。なんか面白いことしなよ」
「私に言うのか」
「ん?なんで?君適任じゃないか」
「ふざけるな。あいつらに頼めよ」
「いやいや、あれらは男じゃないの。君は女でしょう。ほら、適任」
「?!」
待って待って待ってー!!お、女だと?!
………(ガン見)う、嘘だろ!!こんなに凛々しいのにいいい!!
「女だからといって適任と判断するのはよくないな」
「でも俺たちはすでに何かしらのことやったし。あとは君だろう?」
わあ、なんてすてきな微笑みー。何かを感じさせますなぁ。アブなーい何かをー。ふふふー。
なんて下らなくも失礼なこと考えてたからだろうか。目の前の美形さんがこちらに話を振ってきましたわ。そんな配慮要りません。
「君も、女の子同士の方が和らぐだろう?」
「え、ふつー」
「……………」
………………………………………。
ひぃわぁぁぁあああああ!!!!!またやってしまったぁぁあああ!!なんなんだ私!これはあれか、噂の条件反射と言う奴ですかな?!
「また喋った!うわぁ、声可愛いね!」
「ぐぇっ」
「目ぇ真っ黒だなテメェ」
「ぎぇっ」
「髪…瞳と同じ黒なんだね、綺麗だ」
「ひぇっ」
「細っこいな、飯は食ってるのか?」
「うをっ」
なぜか私への言葉が殺到した。
ちょっと君、顔をすっげぇ近づけるの辞めよっか。
ちょっと君、瞼をこじ開けるの辞めよっか。
ちょっと君、髪さわらないでくれる?抜かれたくないし。
ちょっと君、腕と足掴むの辞めよっか。
「うわっ細っ」
「折れんじゃね?!」
「華奢だなぁ、本当に」
「そんなにひ弱だと、生きていけんぞ!!」
どこにですか?!
「なぁなぁ、折ってみてもいいか?」
「駄目に決まってんだろ糞坊主」
「また喋ったー!!録音録音」
マジでなにコイツラ。ってかここどこ?学校じゃないよね…。ちょっとカッコつけてきっと睨んでみる。
「…っ…あんたたち、誰よ」
あ、あれ?なんか、声震える。なんで…
「ここどこだよ?私をさらったの?…か、返してよ!!」
なんか、以外と、私……怖がって、る?あれ、なんか、手も震えてるんだけど。ちょっとちょっと、なによこれ。ふざけんなって。さっきまで普通だったじゃんか。……あ。もしかして、あの時から?
多分、あの髪の毛引っこ抜く人が、私に話しかけてきたときからだ。きっとあれだ。まともに、そんでもってしっかりと私に対して話しかけてきたからだ。
「………………」
あ、なんか、怖いな。