ダンカー林田
パス、パス、パス・・・
たった今白石友佑のスリーが3本連続で決まった・・・
白石友佑は隠れた天才プレイヤーとして、中学生の時一部の奴にだけ有名になった奴であった。
沢西と渡り合えるのは白石しかいないといっても過言ではないのだが、沢西は今日風邪で休んでいたのだった。
それに気づいていた湘南生はまだ一人もいなかったのであった。
ただ今の得点は湘南12陵北27であった、まだ1クォーターなのにここまで点差がついていた・・・
もう勝ち目はないと思った、湘南であったが、ここにきていまだに一人闘志を燃やす男がいた。
安田「さあ、一本行こうか?」
安田はPGをすんなり抜き去り、白石が近づいてきたのだった、そこで安田はパスを出した。
相手は彰でもなく、大出先輩でもなく、山本でもなかった・・・
林田だった、林田はでかい図体を生かし、センタリングプレイに入った。
そこから、垂直跳びでダンクに行った。
「ドーン」
周りは静まり返った・・・
そこから湘南は巻き返しを図り、試合終了間際には78対75陵北リードまで勝負を持ち込んでいた。
最後の1分となった、ボールは陵北ボールであった・・・




