表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/713

召喚した者・された者 1

誤字脱字報告ありがとうございます。訂正致しました!

高い空が青く晴れ渡ったその日、

大陸随一の繁栄を誇る国・ルーシャでは

大掛かりな召喚儀式が行われていた。



癒しと豊穣の女神、至高神イリューディアの神託を

この世界で唯一授かることのできる神降ろしの

姫巫女に、およそ十年ぶりの神託が下されたのだ。


いわく、魔物を祓い地を豊かにするための

癒し子をこの地に授けると。


それは100年余り前の勇者召喚と同じくこことは

別の世界から呼び寄せるこの世界の助け手となる者で、

それをこのルーシャ国に託すのだと。


神託を聞いた全ての者が色めきたった。


別世界から召喚され、戦神グノーデルの加護を受けて

大悪竜を始めとする数々の魔物を打ち倒した勇者の

物語はこの世界ではあまりにも有名だ。


そして今のルーシャ国が大陸随一の繁栄を誇る大国で

あるのも、至高神イリューディアと繋がることのできる

姫巫女が生まれるのも、その勇者に連なる血筋の者が

王家を護り、王家の者と婚姻し、ずっとこの地を

守護してきたからなのだ。


「神託により預言された時は近い!疾く速く

召喚の儀式を整えよ‼︎」


国王と共に実質的な政務を担う次代の王、

皇太子イリヤのよく通る自信に満ちた大きな声が

いつにも増して高らかに響き渡る。


それをきっかけに、国を挙げて数ヶ月にも渡る

異世界から癒し子を迎え入れるための

大掛かりな儀式の準備が始まった。


・・・まさか肝心の癒し子が、神様2人の取っ組み合いの

ケンカのとばっちりで空から突き落とされてくるなんて

その時のルーシャ国の人々はだれ一人夢にも思って

いなかったのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ