表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
267/273

267話 心の底からありがとうと言いたくなる光景

「みんな、こんユニ~! 朝も来てくれてた人は半日ぶりだね! 本日二回目の配信は、ミミちゃんとのゲームコラボだよ~!」


『こんユニ!』

『こんユニです~』

『二回行動助かる』

『間に合った』


 今日は朝と夜の二回行動。

 朝の配信では、一時間ほどでクリアできるフリーゲームを実況した。

 いまからミミちゃんと二人でプレイするのは、指示に従って実際に体を動かすエクササイズゲームだ。

 そんなわけで、二人とも動きやすい服で配信に臨んでいる。

 エアコンが効いているとはいえ、この季節にしては薄着なのでさすがに少し肌寒い。


「みなさん、こんユニです。今日は張り切って運動するので、応援よろしくお願いします」


「それじゃあ、さっそく始めよっか! まずはやる気充分なミミちゃんにプレイしてもらうよ!」


 どっちが先にプレイするか決めてなかったけど、その場のノリでミミちゃんに決めた。

 配信画面をいつもの背景からゲーム画面へと切り替えている間に、ミミちゃんには少し離れた場所に立ってもらう。

 配信に必要な操作はあたしが担当して、ゲームの方は起動した後ミミちゃんにすべて任せる。


「準備できました。始めますね」


「ミミちゃん頑張れ~! ファイトファイト! うおお~っ!」


「ゆ、ユニコちゃん……応援してくれるのは嬉しいんですけど、その熱量はもうしばらく温存してほしいです」


「分かった!」


 こうして、まずはミミちゃんのプレイから始まった。

 画面に映るインストラクターさんから注意事項と説明を受け、しっかりとストレッチを済ませてから負荷の軽いエクササイズに移る。


「こ、これはすごい……」


 思わず感嘆のため息が漏れ、ゴクリと唾を飲む。

 あたしはいま、配信画面に視線を向けてミミちゃんやコメントを見ている。

 3Dの体じゃないから、細かい動きは当然分からないんだけど……。


「ふっ、ふっ」


 リズムに合わせ、小気味よく息を吐きながらパンチを繰り出すミミちゃん。

 その動作のたびに、おっぱいがぶるんっと揺れ弾む。


『確かにすごい』

『ありがとうございます』

『エッッッ』


 リスナーさんたちもあたし同様、ゲーム画面じゃなくミミちゃんにしか目が行ってないようだ。

 あたしだけの特権を行使して、視線を配信画面のミミちゃんからこの場にいるミミちゃんへと移してみる。

 すると、


「……っ!?」


 あまりのすごさに絶句した。

 あたしの記憶が確かなら、ミミちゃんはこの配信が始まる前、おっぱいの揺れを抑えるブラを着けてきたと言っていたはず。

 なのに、めちゃくちゃ揺れてる。

 ぶるんぶるん揺れてる。

 ミミちゃんにとって悩みの種であることは知っているから本当に申し訳ないんだけど……ありがとうございますっっっっ!!!!!!


「ミミちゃんいいよっ、鋭いパンチ! ナイス!」


 真剣に体を動かすミミちゃんに励ましの言葉を送りながら、あたしは心の中で盛大に感謝の言葉を叫ぶのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ