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閑話:お出かけ③

次回からSRO側に戻りまーす!!(決意)

思い付きでここまで広がるとは思わんかった…

あれからしばらくして。

私たちは一旦家に帰ることになり、

お兄さんと永華が迷惑をかけたお詫びに

引っ越しの手伝いをすることになった。

それに私もついていくことになったのだが…


「畜生めぇ!ヴァーカァ!!」


「私今回は別に悪いことなーんにもしてないわよ!!?

 逆恨みもいい所じゃない!!」


「だからってお前、なんでこんなものあるんだ!?

 何に必要なんだこんな危険物!!」


「防犯グッズだって言ってるでしょ!

 荷物ごとに場所を分けて説明もしたのに、

 この辺の奴は気を付けてって念押しもしてたのに!!

 なーにをどうしたらこんな危険地帯を作れるのよ!?!!?」


…さっきからずっとこの状態だ。

何があったかというと、

不貞腐れているお兄さんがよそ見しながら手伝っていて

事前に分けて運べと言われていた防犯グッズの入っている箱を

二つ重ねて運ぶ途中で転んで一つ目の箱の中身の催涙スプレーをぶちまけ、

落とした拍子に二つ目の箱の中身だった厳重にスイッチが入らないように

対策されていたスタンガンを起動してしまった。

他にも色々なことが重なった(大惨事を起こした)結果、

業者の方に処理をお願いする結果となってしまった。


「あのねぇ!確かにゴスロリの一件は申し訳ないと思ってるわよ!

 でもね、私は一着だけ永華に似合いそうな奴をプレゼントしただけよ!?

 最終的な犯人はあなたよ、はっきり言って

 週に一着送るのはヤバいわよ!喜んでたからって

 数で殴るもんじゃないのよ!!」


「あれは若気の至りだったんだよ!

 きっかけを作ったのはそっちだろ、罪をかぶせんな!」


「いい加減にしなさいよ、さっきから私怨が籠りすぎなのよ!

 いったん落ち着きなさい!」


「そっちが吹っ掛けてきたんだろうが!!」


「何をぉ…!?」


そこから互いへの不満が爆発し、

この喧嘩が始まってしまった。

かれこれ数十分はこの状態だ…

永華もいるのだが、さっきから死んだ目で二人が喧嘩している最中も

私と作業を進めて、終わったので二人の口論を永華と眺めている。


「あと、どのくらいかな…」


永華に聞かれる。


「わかんない…わかんないけど

 あそこまで仲が悪いとは…」


「できる事なら止めたいんだけど…」


「よっぽど仲が悪いんだろうね、さっきえーさんが

 話しかけてから油を注いだみたいに口論がひどくなった…」


「…今日は非常に申し訳ない」


そう言ってシュンとしてしまう永華。

それに対し、私は慌てて反論する。


「いや、関係ないと思うよ!

 前々から拗れてたみたいだし…今回の件がなくても

 いずれああなってたんじゃないかな」


「そうかなぁ…確かにそうかも」


しかしどうしよう。業者の方が片付けるまで

私たちはここから動けない、一連の惨事で起こった被害がデカすぎるのだ。

あの二人が言い争っているのも危険地帯一歩手前なので

大分危険なのだ。


「とーもーかーく!!恨みつらみはいいわ、巻き込んだ二人に謝りなさいよ!

 元がどうであれ二人に迷惑かけてるんだから!」


「ぐぎぎぎ…」


正論を喰らったお兄さんは歯を食いしばっている。

納得したくない気持ちと順当であると思う気持ちが

渦巻いていそうだが…


「…すまなかった!!こいつのせいもあるが俺のせいだ、すまん!」


死ぬほど悩んだ末に、ポトリーさんを道連れにしようとするが。


「往生際が悪い」


「ぐはっ」


「恥ずかしくないの???」


「ゴバァッ!!!!」


ち、血を吐いたぁ!?

永華のダイレクトな批判を受け、お兄さんは気絶して倒れてしまった。



その後。しばらくして業者の方が到着し、事後処理が終わって

家に帰ることができたのは約2時間後だった。

その後、お兄さんに諸々の費用の請求が行き、

支払いのために色々あったのはまた別の話…

ブクマ、評価よろしくお願いします!

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