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閑話:お出かけ①

更新、ウマ娘変わりすぎでは???

(新シナリオは多分育成で〇〇実装しろやって声を全て

 じゃあ新シナリオやれや、で叩き潰すための策だと思っている)

「帰る」


「いいじゃんか別にー」


福音と服を買いに行くことになった私は

電車で福音と一緒に移動した。

そこからしばらく歩いて、福音がここだよー、と指さした

場所を見て、私は帰宅を決意した。


「嫌」


「そこをなんとか!」


「何が何でも嫌だ!!」


なんで…なんでこんなところに来なくちゃいけないんだ…!!?

なんで…


「ほらー、フリフリで可愛いぞー!」


「ぎゃぁあああああ!!!」


そう言って福音が指さしたのは、

緑っぽい色のフリルが沢山ある感じの…所詮ゴスロリという服だった。

福音に連れてこられた場所、それは

ゴスロリ専門店だった。


「ハッ、ハァッ…ッ!…!!」


「ゴスロリってそんなに恐ろしいものだっけ…!??」


激しく脈打つ心臓を抑え、ゴスロリを視界から外すために

体を丸める。

意識が薄くなり、私はその場に倒れ込む。


「えーさん!!!?!?」


その言葉が聞こえたのを最後に、

私は意識を失った。


◆◆◆◆◆◆◆


な、なんでこんなことに…!?

ひとまずえーさんを落ち着ける場所に移動させ、

お兄さんにメッセージを飛ばす。

30秒後、お兄さんがこの場に到着する。


「大丈夫か永華!!」


「お兄さん!いつも思うんですが

 なんでこんなに早いんですか!?」


「今回はシンプルに仕事場所が近かった!

 この近くで撮影があってな、ちょうど休憩のタイミングで

 メッセージが来たんだ…そんなことよりも何があった?」


「それが、ゴスロリ専門店に行ったらこんなことに…」


「何…!?何分そこにいた!?」


「1、2分くらいだと思いますが…」


私がそう言うと、お兄さんは安心したようで

深く息をついてから肩の力を抜いた。


「ハァ…それならもうすぐ目を覚ますだろう。

 5分そこにいたなら命に関わっていた」


「ゴスロリが何をしたっていうんですか!?」


はっきり言ってここまでの拒絶反応を示すのは異常だ。

お兄さんの深刻な表情を見るに、相当な理由がありそうだが…

私はただ、えーさんと楽しく服を見たかっただけなのに…


「ただの服ならそれで良かった。だがゴスロリは、

 ゴスロリだけはダメなんだ」


「一体過去に何が…」


えーさんがゴスロリにこんな拒否反応を示すなんて知らなかったのだ。

相当な理由がありそうなものだが…


「…幼稚園くらいの頃、うちの向かいの家に住んでた奴を覚えているか?」


「え?う、うーん…」


確かにそんな人がいた気はするが…何の関係があるのだろうか?


「福音ちゃんも遊んだことがあるはずだ。名前は…」


深刻な話を始めようとするお兄さんの後ろから

見知らぬ人が声をかける。


「おやおや、私の話かな?お義兄さん」


「…!!!バカな、お前の帰国はまだ先のはず…ッ!!?」


「予定よりも早く終わったから…ネ?えーちゃんとも

 早く会いたかったし」


「…あっ、貴方は!?」


声の感じ、喋り方。えーさんの家のお向かいさん…

散らばっていたパズルのピースが繋がり、答えに至る。


「ポトリーさん…!?」


「あら?お久しぶりね、福音ちゃん?元気だった?」


「福音ちゃんも思い出したか…」


ポトリーさん。

さっきお兄さんが話していた、えーさんの家の向かいに住んでいた

6歳年上のお姉さんだ。私やえーさんと一緒に遊んでくれていたのだが

蒼羽さんが旅に出てからすぐに

引っ越してしまい、それから音沙汰もなかった気がするのだが…


「いきなり何も言わず引っ越しちゃってごめんねー?

 急にクソジジィが帰ってこいとか抜かすから

 仕方なーく!仕方なーく帰ったら!

 借金返せだの、育ててやった恩を返せだの!

 踏み倒してもよかったんだけど、借金取りの方がしつこくて。

 最速で借金返して帰ってきたのよ」


「は、はい」


そんな理由があったのか…かなり重そうな理由だが、

ポトリーさんがあまりに軽く話すので追及する気にはなれなかった。


「騙されるな福音ちゃん!そいつが今回の一件の原因だ!」


「んー?人聞きが悪いわねぇ、何があったの?」


お兄さんが声を荒げて言う。

ポトリーさんは受け流すが、ポトリーさんと

ゴスロリに何の関係が…


「あら、もしかしてそこで倒れてるのってえーちゃん?」


「はい。服を見に行ったら突然倒れちゃって…」


「ふーん?なるほどなるほど…じゃあこれかな」


ポトリーさんはそう言うと持っていたバックから

スプレーのような何かを取り出し、永華の口に一回プッシュした。


「お前!何を飲ませた!?」


「やーね、人聞きの悪い。

 ただの気つけ薬よ、人体に影響はないわ」


「嘘じゃないな?」


「本当よ本当、えーちゃんに誓って本当よ」


「うにぃ…あれ?ここどこ?」



ポトリーさんの言葉を疑うお兄さんだったが、

本当に気つけ薬だったようで、すぐにえーさんは目を覚ます。


「えーさん!」


「福音?あれ、私なんでこんなところに?

 福音と一緒に遊びに来て、電車に乗ってここまできて…

 あれ?そこからどうしたんだっけ」


記憶が混濁しているようで、永華はさっきまでのことを思い出そうとしている。


「思い出さなくてもいい、永華」


「え、なんで兄が?」


「仕事場所が近かったんだって、さっきたまたま会ったんだよ」


今さっきの出来事を思い出してはまずいと思った私は、

お兄さんのフォローをする。

永華はなんとなく腑に落ちないようだが、納得したようだ。


「えーちゃん、お久しぶりー」


そう言ってポトリーさんが挨拶をする。

一瞬永華は固まるが、すぐに思い出したようで

返事を返す。


「ポトリーさん?」


「そうよ、お向かいさんだったでしょ?」


「お久しぶりです…えーと、一体何が…」


と、えーさんが発言を終える前に

ポトリーさんがいきなりえーさんに抱き着く。


「「?!?!????!?!??」


衝撃で頭が回らない、どういうことだろう。

さらにポトリーさんはえーさんの匂いを嗅ぎだす。


「はぁ~!こへだわこへ!これだわこれこへのはへひ(これの為に)かへっへきはほよ(帰ってきたのよ)!」


「ひゃっ、くすぐったい…!」


一心不乱にえーさんに抱き着きながら匂いを嗅ぐポトリーさん。


「離れろ、通報されたくなければ五秒以内に永華の視界から消えろ」


「嫉妬は見苦しいわよー?」


私はただでさえこの状況に着いていく事ができず、私は混乱してしまうのだった。

ポトリーさん

元主人公宅のお向かいさん。

可愛い子に可愛いものを着せろという思想で

度々永華にゴスロリを着せようとしていた。

その頃に兄の追撃もあり永華が

体に変調をきたすレベルでゴスロリが嫌いになった。

クソジジィ、もといお父さんは

ロッ〇マンのワイ〇ーみたいなやつで、

技術競争で負けた末に逆恨みで

色々やろうとした末に借金を抱えて

娘に押し付けたヤベー奴です


ブクマ、評価よろしくお願いします!

誤字脱字あれば報告お願いします。

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