ミニゲーム、意外と楽しい②
現実の方のイベントしてぇ!!(超突発的衝動)
というわけで突然のお出かけです。
この作品はコメディーのような何かなので伏線とか諸々ないのです。
つまるところ突然こんな展開挟んでも許される(言い訳)
あれから二時間くらい経っただろうか。
私はまだレーシューティングで遊んでいた。
ゲーム自体そこまで触れてこなかったこともあったのか、
そもそも運転そのものが好きなのか。
理由は分からないが、私はレーシューティングにどっぷりハマっていた。
二時間やった成果もあったのか、1位になることもできるようになり
達成感がある。
店主さんに聞いたところ、
ランキング機能のような物もあるようで、さっき確認した時は上位
に食い込めていたこともあり、まだまだ楽しみはありそうだ。
今度姉も誘ってみたいなぁ、と思いながら
最初は怪しげに見えた、今では仏のように見える店主さんに
もう一回プレイすることを伝える。
この店主さんに顔を覚えられたようで、今では最早
指を一本立ててポイントを支払うだけで通してもらえるようになった。
出来る限り早くやりたいので、
これができるようになったときはかなり喜んだ。
ゲートを通り、私はまたレーシューティングを始める。
◆◆◆◆◆◆◆
あれから3時間くらい。
レーシューティングで遊んでいたのだが、
そろそろ終わろうと思っていた時間だ。
名残惜しいが…今日は終わっておこう。
「ありがとうございました、店主さん」
「おっ、お嬢さん。こちらとしてもこんなに楽しんでくれて
ありがたいねぇ。今度も来るのかい?」
「はい。今度は友達来ますね」
「おー、お友達もか!ジャンジャン連れてきな!
大妖精さまがくれたゲームだ、楽しまなきゃ損さ!」
「はい!そうですね」
気分が弾んで、私は元気に答える。
そんな会話を終えて、私はログアウトした。
◆◆◆◆◆◆◆
次の日になって。
私は福音に誘われて遊びに行くことになっていた。
この前誘われて承諾したのを今の今まで忘れていた。
朝の9時程に来たメッセージでそんな予定があったな、と
思い出したので素早く準備し、待ち合わせの場所まで向かう。
待ち合わせは駅前の休憩所だ。
三十分ほど走り、なんとか五分前にたどり着く。
深呼吸で息を整えて、姿勢を整える。
姿勢を整えて福音がいないか探すと、すぐに見つかった。
「忘れててごめん」
「いいよー、最近色々あったもんねー?」
姉が帰ってきたり、同志に出会ったり。
SROで様々な騒動に巻き込まれたり…
今までの平穏が嘘だったかのように様々なことに巻き込まれている。
「そうだね…」
「相当感情がこもってるねぇ…」
まぁ、そんなことはどうでもいいのだが。
巻き込まれてはいるものの、大半は楽しいものだ。
たまにある嫌なことも、姉を一緒にいるだけで癒される。
いや、本当に姉の癒し効果はとてつもない気がする。
一緒にいるだけで自然と笑顔が浮かぶのである、
全人類を癒す力があるのではないだろうか。
姉セラピー…いくら金銭を使っても足りない気がする。
「コロコロ表情が変わるね?
お姉さんのことでも考えてた?」
「姉セラピーの需要について考えてた」
「思いが重すぎない…?」
失礼な。
「普通だと思うけど」
「いやいや…」
姉に奉仕することは至上の喜びなのだが…そうか、
福音には姉がいなかったか。
ならば私の思いが分かるはずがないか。
「まあこの話はいいや。とりあえず、今日は服を買いに行こー!」
「…今までこんなことあったっけ?」
福音と遊ぶときは大体、
「近くに動物園が出来たから行こう!!」とか、
「遊園地のチケット手に入ったから一緒に行かない?」とか。
そんな感じだったはずだ。
誘われた時に予想したのは近くにできたウサギカフェなる場所に
行くのかと思ったのだが…予想と違った。
「んー、前は興味ないと思って誘わなかったけどさー。
最近お姉さんの影響で活動的だし、行ってみようかなーって」
「なるほど…?」
理由は分かったのだが、いまいちピンとこない。
最近やったこと思い出してみると
確か福音の言う通り、活動的ではあるかと思った。
全く動かなかった数か月前と比べたら大違いだ。
「まー。お姉さんの誕生日も近いでしょ?
プレゼント選びでもどうかなーって」
「大丈夫、プレゼントに関しては抜かりない」
来週末、姉の誕生日が来る。
もちろんプレゼントは考えており、
準備はここ最近頑張っている。
完成すれば、最高の出来になるはずだ。
「んー…まぁ見に行こうよ!楽しいよきっと!」
「うん、どこ行くの?」
「それは行ってからのお楽しみ―!」
そんなこんなで。私と福音は服を買いに行くことになった。
姉へのプレゼントはマグカップに絵を描いて渡す模様
(特に変な物を書こうとしているわけではなく
猫でも書いて渡そうと思っている)
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