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カワイイ×カワイイ=”最強”

中々頭が回らない…

ちなみに今回の章はコメディ多め…

というかそれ以前にこの小説コメディ100%では?

(気づき)

「今度のお祭りでさ、

 皆で最強にカワイイ装備のコーデ大会しよ!」


ふーさんの口から発せられたその一言は、

私と姉のなけなしの乙女心を駆り立てた。


私と姉は女子である。

それ即ち、オシャレをするのは当然である。

そしてお祭りというシチュエーション、

普段とは違う状況に私たちのテンションは爆上がりし

みんなで最高にカワイイ装備を作るための素材集めを始めた。


「いやー、二人とも乗ってくれるとは思わなかったよー」


「いやー、お祭りに参加するなんて久しぶりだからね。

 こんな年だけどテンション上がっちゃって」


そう言って、ふーさんに返事をする姉。カワイイ。


「いや、お姉さんはまだまだ若いよ…まだまだ20代なんだし

 これからだよこれから!」


「うん、お姉ちゃんはまだまだ若い。服も何でも似合う」


それに否定を返すふーさんと私。


「そんな大げさな…」


「いやいやー、まだまだ何でも似合うと思いますよー?

 大人っぽいのクールな感じなのも子供っぽいカジュアルな感じなのも

 似合いそうなの本当にずるい…」


「そうなの…?」


首をかしげる姉、私は狂いかけた。

だが今は戦闘中、集中しなければ…

私は目の前の蝶々のような敵を握りつぶしながらそう思った。


◆◆◆◆◆◆◆


「フジカちゃん大丈夫!?!!?!?!」


私と姉とふーさんは作った装備を見せあってみようと

10分くらい別れ、その後再集合した。

そして、姉の衣装を見て

私はいきなりの過剰供給に意識を刈り取られかけた。

…なんだ、なんなのだこの姉の姿は。


いつもの装備は魔法使いらしい、

童話の魔法使いなような黒っぽい服だったのだが…

今回は違う。


いつも通り魔法使いらしい服装であるものの、

ハロウィンらしさが追加されている。

例えば帽子はいつもの黒い帽子に紫色のリボンが付き、

蜘蛛糸の刺繍が入れられた。


服装はいつもの装備とは全く違う形となり、

藍色っぽいっぽいワンピースの上に

白い蝶々の刺繍がある黒いケープを羽織っている。

足は黒いタイツと白っぽいブーツを履いており

レースっぽい黒布の手袋を付けており、大人っぽい感じを

醸し出している。


油断していた。そう、姉はもう存在がずるいのだ。

高校で友人にミスコンだか何だかに出場させられた結果

よく分からないうちに優勝していたらしい容姿の良さは

もう隠しきれないものなのだ。


「だ、だいじょ…ぶ」


「フジカちゃーん!!!!」


そこで私の意識は途切れ、私は強制ログアウトすることになった。

ブクマ、評価よろしくお願いします!

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