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幼馴染とも遊ぼう①

なんとなく今回の章は

姉・幼馴染・主人公視点メイン(ところどころで兄視点)と

兄視点(ところどころ姉・幼馴染・主人公視点)みたいなのを

交互に繰り返すみたいな感じで進めていきたいと思います。

姉を力技でレベリングしている。

レベルアップの速度はそこまで早くはないが、

姉のレベルは30ちょっとになっていて

レベリングは順調な感じがする。


しかし、力技でのレベル上げもそろそろ効率が悪くなってくるだろう。

グリムのレベリングの時もそうだった。

30レベルくらいになってからレベリングの速度が遅くなったものの

自分で戦えるレベルになったので、そこからは自分でも倒せるし

皆で倒すのでレベルアップも早かった。


そろそろお姉ちゃんにも戦ってもらおうと思う。

私の力技でレベルをあげたとはいえ、この辺の敵ならステータス差で

粉砕できるだろう。

うん、とりあえず聞いてみよう。


「ねえお姉ちゃん」


「何?フジカちゃん」


「そろそろレベル上げるペースが下がってくると思うから、

 お姉ちゃんにも戦ってもらいたいんだ。

 多分普通に戦えると思う」


「う…うーん、そうなんだ。そんな感じしないけど…」


力技すぎて実感がわいていないのだろうか?

なら実際にやってもらった方がいいだろう。

適当に一匹ウサギっぽい敵を引き付けて連れてくる。


「これと戦ってみて―」


「えーと…頑張ってみるね」


武器を構え、魔法を使い敵に攻撃する姉。

だが…


「あたっ!」


魔法の反動でこけてしまった。

別に倒れるような反動ではないのだが、

疲れているのか倒れてしまったようだ。


「ピギェイ!」


なんとなく声に嬉しさを感じさせながら敵が姉に向かって攻撃を

ぶち当ようとする。


「『茨縛り』」


だが、私がそんなことをさせるわけもない。

即座に『茨縛り』で攻撃し、拘束する。

レベル差もあり、一瞬でウサギのHPを削り切った。


「うぅ…ごめんねフジカちゃ―」


削り切った瞬間に姉をお姫様抱っこし、

町に向かって走り出す。


ほとんど始めたばかりなのにこんな何時間もレベル上げをするのが

おかしかったのだ、私が馬鹿だった。

ちょくちょく休憩を入れながらやった方がいいに決まっている。

寝ているとはいえ体力は消耗するので、こんなぶっ続けで

レベル上げをするのはいかれている。


町に戻ったら謝ろう。そう思いながら私は

町に向かって走り続けるのだった。


◆◆◆◆◆◆◆


「よっし、これで35レベルか」


ウサギ狩りは200匹目を倒した時点で止め、

フィールドの奥に狩場を移した。

次に目標にしたのはでかい蜂だ。集団で襲い掛かってくるから

数を倒せるし、攻撃方法もまだ単純なので戦いやすい。

時間を確認するが…レベル上げを続けて合計14時間か。

なんか初めてログインしたら疲れやすいみたいな話を聞いたんだが

そこまでではない。まだまだいけるだろう。

現実時間で換算しても2時間。まだまだ続けられるだろう。

そのまま、俺はレベル上げを続けるのだった。


◆◆◆◆◆◆◆


町に戻ると、ふーさんとまーさんが二人で話していた。


「あれ?二人ともどうしたの?」


声をかけられたことに気づいたのか、

ふーさんが話してくれる。


「久しぶりにログインしたからねー、

 フジカもこの前のイベントでランキング入りしてたし

 私たちもがんばろーって話になって。

 レベル上げするならどこ行くーっていう話をしてたの」


なるほど…

確かに臨んだわけではないがレベル差が開いてしまっている。


「ふふふ…わたしすごーい」


脳内のヒルデさんが何か言っている。

どうにか脳内から取り出せないものか…


「あっ、そうだフジカ!一緒にレベル上げしてくれない?」


「うん。効率も上がるし楽しいからいいよ」


「やったー!」


ふーさんがガッツポーズする。

今日は楽しい日になりそうだ。

ブクマ、評価よろしくお願いします!

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