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結果発表。①

来週…というか九月からちょっと投稿ペースが落ちるかもしれません。

(リアルの用事がかさんでいる)

今回は結果発表の回。


今日はイベントの結果発表の日だ。

あの諸々の出来事から一週間、ついにこの日が来た。

あのイベントエリアへは一度ボスを倒したら入れない仕様だったようで

順位を上げるためのポイント稼ぎのようなこともできないし、

ポイントも今日一斉にプレイヤーに開示するらしく、

どのくらいポイントを稼いでいるのか分からなかった。

だから、全てがわかるこの日が来るのを待っていた。


「ログイン」


水分補給、トイレ、部屋の二重施錠、うん、諸々準備OK。

結果発表の内容を見に行くため、私はSROにログインした。


◆◆◆◆◆◆◆


ログインすると、いつも以上に人がいる…というか、

イベントが始まった時、広場にいた人と同じくらいだろうか。

まぁ、すごい人の数だ。


「あ、おーい!嬢ちゃん!」


テットウさんが呼んでいる。

すぐ隣にライカさんもいる。


「いやー、楽しみだな!俺たち、どこまで行けたんだろうな?」


かなりハイテンションな様子のテットウさん。

もしかしたらこの前の発狂騒ぎの時もこんな顔だったのかもしれない。


「そうですね…かなりいい所まで行けた気がするんですが」


「へっ、まぁな!でもこれが、最後の方は意味わからん展開の連続だったが

 あんだけのことをしたんだ、いい順位とれると思うぜ!」


私もそう思いたい。

あれだけのことをしてまだ目標の順位に届かないとなると

上位の人たちとの差が相当存在することになる。

そうなれば私がこのゲームを始めた理由(最高の睡眠)への道が遠のく

事と同義である。というか姉へのプレゼントが成功しなくなるので

更に失敗したくない。絶対にいい順位を取って見せる…!


◆◆◆◆◆◆◆


それからしばらくして。

なんかまた空から音楽が鳴り響き、妖精っぽいキャラクターが沢山いて

親玉みたいな恰好のGMのミトーさんがいた。


「やあやあみんな!元気?私はみんながこのゲームを楽しんでくれてるみたいで

 それを見れてるから元気!SRO初イベントの『今は亡き竜王に花束を』、

 楽しんでくれた?」


周りから「楽しかったぞー!」「難しかったけど大分楽しかったー!」

「敵強すぎんだろー!ちゃんと調整しろー!」「シナリオって何だったんだー!?

 それっぽいのなかったぞー!」など、様々な声が飛ぶ。


「うんうん!ご意見ありごとうねー!

 みんなの意見は全部録音してちゃんと保存してあるよ!

 あとで全体的に精査してしっかりアップデートするから、

 みんな楽しみにしててね!」


一部では興奮の声が、一部からは発言を後悔したような声が聞こえてくる。

周囲はすごい熱気で包まれていて、かなり楽しい気分になってくる。


「はーい!それじゃあ、みんな!結果発表の時間だよ!

 まず、今回のイベントの諸々について!ランキングはどんなのがあるか

 確認も含めて発表するよ!」


さっきよりも歓声の熱量が上がり、すごく盛り上がってきた。


「まず、攻略度ランキング!これは最初に言った

 エンディング分岐に関係する奴だね!これはかなり重要だから、

ランキングの中でも最後の方に発表させてもらうよ!」


ここが一番の激戦区だろうか?大分高い点数で争っていそうだ。

多分ここで目標の順位を取るのは難しいと思う。


「二つ目は攻略スピードランキング!これはシンプルに

 イベントの攻略が早かったパーティーが勝ち!

 攻略度ランキングよりもパーティーって形だから少し

 数が減って入りやすいし、もしかしたら

 意外にもランキング入りしているパーティーがいるかも?」


このランキングならば行けるかもしれない。結構攻略が早かったし

ここならもしかしたら目標のポイントが獲得できる順位まで

到達できるかも、と思った。


「三つ目!職業ごとのランキング!

 みんなの職業ごとの攻略貢献度みたいなのから選択されて

 一つの職業ごとに三十人ずつ選ばれるから、みんな期待して待っててね!」


職業か…私ならテイマーだが、私以外にも相当活躍している人はいるだろうし

ここに入るのは期待できないだろう。


「最後に!ボス戦最大ダメージランキング!

 これは、イベントボス、シテイオウとの戦いで

 一番でっかいダメージを与えた人のランキングだよ!

 どれだけでっかいダメージを与えられてたかは発表までのお楽しみだよ!」


うーん、これも私はありえないだろう。

…一瞬最後のヒルデさんが全員ボコボコにした場面が頭に浮かぶが

気のせいだろう。というかあんな偶然で取れていいものではない。

絶対に高い順位を取れるわけがないし、取れてはいけない。


「よーし!それじゃあ結果発表!始めるよ~!」


一番大きな大歓声が響き渡り、結果発表が始まった。




ブクマ、評価よろしくお願いします!

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