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クリア後のお話

とりあえず次あたり説明回というか…設定とかの話を挟んで

イベント結果発表の日まで飛びます。

なので今回はふわっとしか説明してない感じです。

すみません…

シテイオウを倒してリザルトの画面を閉じた瞬間、

いきなりイベントエリアから転移し、広場に出る。


「…とりあえず、落ち着ける場所行こうぜ」


テットウさんの提案に、私とライカさんは

全力で同意し、落ち着けそうな場所を探すのだった。


◆◆◆◆◆◆◆


なんとかカフェっぽい所を見つけて、

落ち着いて話ができる状況になった。

メニューを注文し、ライカさんが言う。


「あー…とりあえず、どこから話すか」


そこに、テットウさんから質問が入る。


「…とりあえず、まぁ…なんであの状況になったのか

 聞いてもいいか?」


「はい…」


なんというか居心地が悪い。とても悪い。


「まず、なんでああなった?」


「えーとですね。私にも分からないといいますか…」


「私の記録を見たからだよ」


…さっきまで声すら聞こえなかったのに

またいきなり脳内に響く声。

とりあえず、今はそれをそのまま言うしかない。


「えーと、隠しエリアでなにか記録映像っぽいものを

 見たって言ったじゃないですか、あれが原因みたいです」


「いやどういうことなんだ…いや、どうしてああなったかは

 もうこの際置いておこう。あの姿はなんだ?」


「えーっとですね、隠しエリアでの行動が原因っぽいんですが…

 シテイオウと戦ってる最中になんかいきなり背後から声がして」


「ほうほう、続けて」


テットウさんが相槌を打つ。


「背後からなんか記録映像の問いかけに対する回答を求められまして。

 自分の思うように答えたらなんかいきなり力が欲しいか~とか聞かれて

 欲しいって言ったらああいう状況になりました」


「意味が分からねぇ!!!」


「こっちが聞きたいですよ!!!」


机を力強く叩く私とテットウさん。ライカさんもなんか微妙な顔をしている。


「なんだそもそも隠しエリアって!?転移したら二人しかいなかったし

 どこに行ったんだって探し始めたら隠しエリア云々のアナウンスが入って

 いきなり転移してくるし、事情を聴いても何があったのかよくわからん!!

 んでもって決戦中に強化イベント!?多すぎんだろ情報が!!!」


テットウさんが発狂する。もうなんか面倒になってきた。


「うるせぇ!いったん落ち着けぇ!!」


唯一冷静だったライカさんもキレる。

収拾がつかなくなってきた。私もキレた方がいい気がしてきた。


「あーもうごちゃごちゃうるさいですよ!!」


「「原因のお前が言うな!!!」」


◆◆◆◆◆◆◆


あれから三十分程度がたってから。


「はぁ…はぁ…」


「落ち着いたな…」


しばらく全員が発狂し、今何とか正気に戻った。


「えーとですね、なんか…変なことして申し訳ありません」


「いやいいんだ嬢ちゃん。俺たちが無理に理解しようとしたのが

 悪いんだ…」


「あの展開から突っ込みどころじゃない場所を探す方が難しいからな、

 俺もついカッとなっちまった…お店の方にも申し訳ねぇ…」


三人とも息が切れている。


「えーと…とりあえず、なんというか…あの時使った奴…

 説明した方がいいですかね…?」


「頼む、とりあえず説明は欲しい」


「分かりました。ちょっと待っててくださいね、

 ステータスから見ます」


そんなこんなで、私は【魔導伝承:竜姫】のスキル説明を確認してみる。


【魔導伝承:竜姫】

効果は、「【魔導伝承】状態となり、十五秒ごとにMPを350消費し

ジョブを一時的に【竜姫】にし、ステータスを変化させ

装備を一時的に【竜姫シリーズ】に変更させる

(【魔導伝承】状態時はヒルデが体を操作することがある)」


はぇぇ…消費が大きいが、相当強くなれる感じがする。

でも十五秒ごとに350か…今の私では1分ちょっと使えるくらいなのか。


「どう?私強いでしょ」


ちょくちょく脳内にヒルデさんが話しかけてくるの何なのだろう。

というか託すとか言ってたのになぜここにいるのか。


「まぁ…魔導伝承あげた時の副産物だね。

 あれって要するにあの場にいた死にぞこないだった

 私ごとあげるのと同じことしたから」


死にぞこないってそもそも何だったのさ…

背後から声がしてただけだからどんな状態だったか分からない…


「普通に生身だったよ?あれから豪商たちから隠れて暮らしてたんだけど

 最終的にあいつら自分たちもクーデターで殺されて

 住民のみんなが城を使って頑張って国を運営してたんだけど、

 なんかモンスターの群れみたいなのと、その中心になってる

 頭よさそうな魔物が住民を全員殺して、その後にあの継ぎ接ぎの

 化け物を作ったみたい」


え、中々にやばい状況じゃない?

というか結局何で生きてるの?


「そういう魔法を使ってた。まぁそのせいで魔法もほぼほぼ使えなかったし、

 死なないだけだからかなりきつかったし…でもニールが手助けしてくれて

 あの化け物には見つからないようになってた」


おっと?ニールさんはいつの間に帰ってきてたの?

 

「私以外の処刑が終わってからかな?

 豪商のやったことにキレてたけど何とかなだめたんだけど、

 クーデターで全員死んだときは大笑いしてた」


おおー、なんというか…それっぽい…


「あの人、私とか幼馴染とか強い人は大好きなんだけど…

 反面弱い人が大嫌いでね…」


裏話みたいなのを知れたのはいいんだけど…

結局脳内に声が響くの何でなの?


「死にぞこないだったからまともな魔法は使えなかったけど

 魔導伝承だけは例外なんだ。あれは自分の全てを相手に譲渡する

 魔法だから。でも、私みたいな死にぞこないだったり

 死んでる奴だったりしか使えないし、あんまりにも弱いと

 相手が死んじゃうし」


怖い怖い、弱かったら死んでたの!?

そんなこんなで一人百面相してたところにテットウさんから質問が入る。


「どうした、なんかあったのか?さっきから表情がころころ変わってるが…」


「いえ、なんでもないです…」


「テットウ、そう急かすなよ。大丈夫だぞフジカ、ゆっくりやってもらって

 大丈夫だ」


「いえ、もう大丈夫です。情報が多すぎてちょっと処理に時間がかかっただけ

 なので…」


「そうか…じゃあ教えてもらっていいか?」


えーと、ヒルデさんから聞いた話も含めて、要点をまとめると…


「キャラクターなりきりスキル?みたいな感じですかね?」


「何一つわからねぇよ!!!!!!」



再びテットウさんが叫び、その後も説明することになったが

正しく説明した後も性能とかの話でテットウさんが騒いで、

かなり長時間話した後、今日はログアウトした。


【魔導伝承:〇〇】

過去の英雄の力を一時的に使う、とかそういうスキル。

ちなみに竜姫の獲得条件は隠しエリアに入った(質問の内容を知ってる奴)

がシテイオウ戦で一定段階以上までシテイオウを追い詰めることで

ヒルデさんが出てきて、スキル獲得即使用という感じ。


ブクマ、評価よろしくお願いします!

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