今は亡き竜王に花束を⑤
うん!書ききれねぇ!
(本の描写、何とか次回までで終わらせたい
(今回では終わらせきれなかった
イベントエリアに移動すると、前回と同じ図書館の隠し部屋らしき
場所に出る。そして、読んでいた途中の本を見つけてページをめくり、
前回読んでいたところからもう一度読み始める。
◆◆◆◆◆◆◆
ましてや、竜の逆鱗の強度も並大抵ではありません。
あくまで竜の体の中でも強度が低い、というだけであり
並大抵の魔法や武器では太刀打ちできません。
少女たちはまた知恵を絞り始めます。
少女たちができることといえば、
魔法や、農民として当たり前のことぐらいでした。
戦う方法なんて、自分たちにないことくらいわかっています。
幼馴染の内、いたずら好きな少年が言います。
「もう、諦めた方がいいんじゃないか」
少年はいたずらが大好きで、いたずらのことならば
幼馴染の内でも一番頭が回ります。
故に、相手が悪すぎることを察してしまったのです。
少年の言葉に、みんなだんまりと黙ってしまいました。
手段がないことは自分たちにはわかりきっています。
ですが、諦めたくはありません。
皆、必死に方法を考えます。
誰も犠牲にならない方法。誰も傷つかない方法。
しかし、少女たちが考え付く方法では
そんなものは思いつきません。
そんな時、窓から声が聞こえます。
「助けてほしいかい?」
少女たちは窓の方を見ます。
すると、小さな羽の生えた小人のような生き物がいました。
少女が言います。
「妖精さん?」
この村では、とある言い伝えがあります。
「この村の近くには、妖精が住む場所がある。
私たちは妖精に恩があり、妖精も私たちに恩がある。
困ったことがあれば、お供えをすれば大抵のことは叶えてくれる。
代わりに、妖精たちが困っているときは私たちが助けてあげる。」
というようなもので、この言い伝えは少女たちのおじいちゃんの
そのまたおじいちゃんの時代からあるという話です。
妖精は言います。
「あの竜を倒すのに協力してあげよう。
いつものお供えの分だし、対価はいらない。
それに、あの竜を倒すのは私たち妖精にも利益があるからね。
どうだい?」
妖精の問いに、少女たちの顔は明るくなります。
そして、少女たちは快諾します。
「よろしい。では、ついてきてほしい」
妖精はうなずき、少女たちをとある場所に案内し始めました。
そこは、村の外側の何もない草原でした。
「ここに何があるの?」
少女は問います。
妖精はにっこりと笑いながら、妖精は呪文を唱え始めました。
「勇あるものよ、愛あるものよ、賢きものよ、鍛えしものよ
四人のわが友、再び共に災厄に立ち向かわん」
妖精が呪文を唱え終わると、四人は別の場所にいました。
妖精が言います。
「ここは妖精の村。君たちの世界とはちょっと違う世界さ。
君たちには、ここで私たちの特訓を受けてもらう」
少女たちは驚き、目を輝かせましたが
いたずら好きの少年はまだ不安そうです。
「特訓するといっても、時間はどうなるんだ?
次に竜が来るの半年だ。それまでに竜を倒せるようになるなんて
無理なんじゃないか?」
その問いに妖精は答えます。
「大丈夫だよ、あの竜は多分目が悪い。
この村を見つけたのも、村っぽいところが見えてきたから
耳を澄ましてみたら人間がいるような音がしたから、だろうし。
今、妖精の力で村の周りに森が作ってるから
その森があるだけで目は欺けるし、音も竜が近づいてきたら
出さないように徹底すれば気づかれないと思うよ」
その言葉にいたずら好きな少年も納得し、
ようやく安心した顔を見せます。
それから、妖精との特訓が始まりました。
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