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閑話:すねたしろとら・ぱーとつー

更新です、今回はミソラのお話。


12/11追記

本日作者多忙の為更新は明日行われます

ここ最近週一ペースで更新が滞って申し訳ない…

本日は先日の一件の後本当に拗ねたミソラ一緒に散歩をしに

外に出ていた。


「ミソラ~気にしてないから機嫌直してよ~」


「いじわるな永華なんて知りません~」


まだツーンとした様子のミソラは、私と手を繋ぎながら

冬が近づき肌寒くなった町を二人でゆっくりと歩いていた。


「あの時はちょっと私も不機嫌だったから対応が

 悪かったのはあるけどさ~」


「それでもあと三日は絶対機嫌直しません!あれは

 恥ずかしかったですけど…それはそれとして嫌です!

 あんなに冷たい対応をされるなんて思ってなかったですし!!」


「そこをなんとか…」


逆に言えば三日たったら機嫌を直してくれるのか、ちょっと

拗ねてはいるが中々マシな方なのでは?となる自分もいるが

逆にミソラをそこまで怒らせてしまったのかという負い目もあり

なんとか和解で丸く収めていきたいところだが…


「蒼羽さんも永華を心配してるからこそあんなに

 過保護になってるんだし…たまには乗ってあげるべきだよ」


「それは絶対にダメ、自立心を身に着けられたら私死んじゃう」


「そんなに蒼羽さんに駄目女になってほしいと」


「いや普通に成長はしてほしいけど限度があると言いますか」


「わかった、ともかく面倒くさい基準値があるのは分かった」


面倒くさくはないやい、私が死んでも生きてはいられるものの

私がデロデロ甘やかして誘惑に乗ってくれるほどの立ち位置に

いる程度の方が個人的には最良なのである。


「…今凄い求めるラインの高い思考が表情から垣間見えた気が

 するけどちょっとやめておいた方がいいと思う」


「前々から思ってたけど私そんなに顔に出るの…?」


「顔に出てるというか見たら分からない方が

 おかしいタイプだと思う…というか前髪を伸ばしてたって

 話だし、その辺を考えると表情が元々豊かだけど他の人からは

 見えてなかったから基本バレてなかった、ってだけじゃない?」


自分ではそうでもないのでは?と思いたかったのだが、複数人…

いや、出会う人全員にそう言われたのならそうとしか

考えられなくなってきた、少し悲しい。


「…いやさ、多少はまあ今回私も落ち度があるし、拗ねてる内は

 役得だーなんて思ったりもしたけどさ…ちょっとね、あの永華の

 面倒くささにはちょっと流石に何か言うべきかなーって」


「…一切合切が否定できない話になってきましたね」


耳が痛い話…と言ってしまえばそれまでだが、本当に姉を

思うならばそれこそ生活能力をしっかりと身に着けて貰うよう

私の方でも努力や配慮を行うべきであるし、それはそれとして

私が姉を意固地にしている以上はきちんとした謝罪を行うべき…

というのは分かっている、というかそもそも全部私のエゴである為

冷静にそう言われると一切合切の否定は不可能である。


「だからちょっと提案ではあるんだけれど」


「はい…?」


「しばらくしたら蒼羽さんの方もお仕事落ち着くでしょう?

 そしたらみんなでお出かけしない?そうしたらさ、

 半日は休めるし定期的にやればお姉さんも安心するし

 ウィンウィン…って奴じゃない?」


「…否定はできませんね」


純粋に有効打、というだけではないが一番はまず姉が喜ぶし

誰も傷つく問題ではないというのが一番大きいかもしれない。


「何となくね、私も行ってみたいところがあるからさ…

 ちょっと、ほんのちょっといいと思うなら乗ってくれない?」


「…………」


自分なりに精いっぱいのかわいさを前面に出した雰囲気の

ミソラが真正面に立っておねだりしてくる。


「……………良い、ですよ。ただ一つだけ言わせてください」


「良いんだ…何?」


すんなりと受け入れた様子の私を見て驚きを隠せない様子の

ミソラだが…ミソラのやりたいことをかなえるためには一つ、

たった一つとはいえ重大な問題がある。


「至極単純な話ですが…お金が今手持ちにないので

 稼ぐところからスタートすることになります…前回の姉の

 展覧会とか遊ぶお金とかで最近結構散財してしまったので…」


「ああ…」


少なくとも稼いで入るが無限ではないし、手を付けないで

貯蓄すると決めているお金もある以上使えるお金が今すぐに

手を出せる状態にない為に単純にアルバイトへ精を出すこととなる。


「なので稼ぐ期間は単純にミソラ達と付き合う時間が減ることに

 なりそうですね…申し訳ない事ですが」


「え」


「単純に額が額なので定期的に、となるとそれなりな額が

 必要でしょうし…単純に額としてはそうでもなくても、

 みんなと遊ぶ時間は減るでしょうね…」


「えっえっ」


「でも楽しそうですね、アルバイトの量は抑えていたので

 増やしたらどんな感じになるかなーって思っていましたが

 まさかこんな風に機会が現れるとは、頑張らなくては」


「あのちょっと」


「それだともっと無理をすることに」


「大丈夫、単純に非永さんのところでアルバイトするよう

 お話するだけだから。だって普通に楽しそうだから

 興味があってね」


…その後も捲し立てるように話を進めたが、最後はまあ

「冗談だよ」の一言でまとめた。…いやまあ、アルバイトは

多少時間を増やそうと思っていたところではあるし今更の

話を再確認した、というだけなのだが。


個人的にほんの少し、騙されたのが悲しかったので

こちらも騙し返した、という事でミソラには許してほしい。


面倒な精神性をした主人公になったな…と作者ですら思っています

みんなかわいい我が子ですがフジカが一番尖ったキャラになって

いるのではないかという気持ち


誤字脱字あれば報告お願いします。

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