キャラクリエイトと神スキル(仮)
リアルの予定が馬鹿みたいに重なった結果、ここまで遅くなりました。
いや、もうちょっと早く投稿しようと思いましたよ?
でも終わってすぐに体調崩して風邪ひくとは思わないじゃないですか…
その詫びとして今回はいつもの二倍くらい文字数があります、
というかここが一番の改善点かもしれない。
日曜日。ついに『Stella remake online』の…
いやもう面倒くさい、SROのサービス開始日だ。
サービス開始まであと二時間で、
キャラメイクは早めにできるのでやっておくことにする。
ところで、このゲーム、本当に安全なのだろうか?
このゲームをプレイする時、ゲーム機の信号で睡眠状態に移行する。
しかし、睡眠時に誰かに襲われたり、
空腹や尿意に襲われたらどうするのだろうか?
ゲームを持ちながらそんなことを考えていると、
突然兄が入ってくる。
「防犯対策や生理現象については大丈夫だぞ永華!
防犯に関しては悪意を持って使用者のところに近づいたら
即通報、なおかつどうやってるのか知らんが
相手を即座に拘束できるらしい!
あと生理現象はゲーム中に実際にそういう感覚がするらしいぞ!」
「ありがとう、お兄ちゃん。どうやって鍵を開けたの?
あとなんでナチュラルに考え読んでるの?」
「兄だから!!」
シンプルに意味が分からない。というか家族じゃなかったら
犯罪者レベルのことをしてない?
…考えても無駄だ、もう無視してゲームをしよう。
「ログイン」
そういうと私は急に睡魔に襲われ、私の意識は落ちた。
◆◆◆◆◆◆◆
目が覚めると、真っ白な空間に出る。
景色を眺めてしばらくすると、声が聞こえた。
「『Stella remake online』の世界にようこそ!ここは多少のチュートリアルと
キャラメイクを行う場所となっております。キャラメイクされますか?」
小さな光の玉見たいな物体が喋っている。
…と思っていたら、突然光が形を変えて女の人の姿になった。
「うわっ!」
「大丈夫でしょうか?あぁ、
いきなり人になったので驚かれたのでしょうか?」
「ふわぁ…すごいなぁ」
「最初の球体はサーバーの処理を軽減するための省電力モード
と思っていただければ」
「そうなんですか…」
最近の技術ってすごいんだな…
「キャラメイクを開始いたしますか?」
「はい、お願いします」
そういうと、彼女…いや、仮称としてキャラメイクさんは
青白い板を私の目の前に出してきた。
そこには、マネキンのような図と着せ替えパーツみたいな絵が乗っていた。
「これが現在使用可能なキャラパーツです。
そのほかのパーツが欲しい場合は、
プレイ中に起こるクエストをこなしていただければと」
「そうなんですか…このままを出すことってできますか?」
「可能ですよ。そちらであれば、こちらにないパーツも使えますね」
「じゃあそれでお願いします」
「はい、了承しました。…これでいかがでしょう?」
マネキンがいつもの私になった。
「はい、これで進めてもらっていいでしょうか?」
「…何も加工しなくても大丈夫なのですか?最低限髪と目の色だけでも
色を変えた方が…」
「いい、この髪と目の色、気に入ってるんだ」
私の銀髪はお母さん譲りのきれいな髪らしい。
だから、どれだけ洗うのが面倒だろうとこの髪は伸ばしていたい。
私はお母さんが大好きだから。
…兄と、父の好感度が低すぎるというのもあるが。
「そうなのですね…そうお考えなら私は止めません。
でしたら、職業とステータスを…」
「メイン職業テイマー、サブ職業鍛冶師。それでお願いします」
「近い近い近いです!何ですかここだけテンション高いですね!?」
「私の夢がかなうから!」
「は、はぁ…よく分かりませんが、
以前からこれだと決めていただけるほどに
このゲームに熱意を抱いていただけているようですね、
AIのわたしとしても鼻が高いです!それでは、
ステータスを設定していただけますか?職業は設定しましたが、
ステータスはまだ未設定なので」
「面倒だけど…がんばろう」
キャラメイクさんから説明やオススメの振り方を
聞きながらステータスを設定し始めて、
それから数分後。
「できた…これで私の夢に一歩近づく…!」
そうして、出来上がったステータスがこれ。
ネーム『フジカ』
職業:テイマー
副職:鍛冶師
SP残り:15
HP350/350
MP250/250
STR:35
VIT:25
DEX:45
AGI:5
INT:25
〈スキル〉
〔テイム〕〔十三の魔女〕
こんな感じのステータスになった。
ステータスの振り方は、鍛冶師とテイマーの双方のいいところを生かす
形をキャラメイクさんが教えてくれた。そこから私の思うように
ステータスを設定したらこうなった。
スキルは、キャラクリエイトのときにランダムに
1つから3つまで手に入るらしいのだが、
職業に必須なスキルはどうするのだろうか、と思い
聞いてみたところ、職業に必須なスキルは、
入手が容易なクエストが設定されており、
そちらで手に入るようにしているらしい。
そして、私のスキルは〔テイム〕、望み通りだといえる。
効果は「戦闘終了後、一定確率でモンスターが仲間になる」とのこと。
シンプルにうれしい結果だ。
もう一つの方は、〔十三の魔女〕。少しよくわからない…
というよりもぶっ壊れである。
効果は「魔法使いとしての力。職業として設定されていなくとも
針・植物・時・睡眠に関連する魔法を使うことができる」という感じだ。
ゲームに詳しくない私でもわかる。これは凄そうなスキルだ。
魔法使いじゃなくても魔法が使えるというのはとても興味深い。
しかし、少し不安な部分がある。テイマーの方にはなかったのだが、この
スキルにはフレーバーテキストがあった。
その内容は「あの子が終わってしまう前に、私の魔法で眠らせてあげよう。
あの子は、眠るのが大好きだったから。ほかの魔女たちは気づいてないけれど、
あの子の未来は…」と意味深なところで文章が切れている。
意味が分からないが、とりあえず効果がすごいので使っていきたい。
というか睡眠の魔法を使えるのが興味深い、
快適な睡眠を助けるものになるかもしれないから積極的に使っていきたい。
「これでよろしいでしょうか?」
キャラクリエイトさんが訪ねてくる。
答えはイエスだ。
「はい、これでお願いします。」
「では、これからテイマーを始める方のためのチュートリアル、
および召喚獣ガチャを行います。ガチャに関しては、一度限りの
召喚となりますので、よろしくお願いいたします」
この時を待っていた!
これを書いていた当初の作者「眠り姫とか銘打っておいて眠り姫要素前作で薄くね?
半ばタイトル詐欺やんけ…せや!ストーリーの組み方こうしよ!」
って感じでスキルの変更を行いました。というか、
前作で完全にどっちのスキルも完全に置物状態だったので…
今回は置物にしたくない(決意)
話の進め方は一応大半は前作に寄せていきたいと考えているものの、
結構改造するかもです。