魔法使い、気ままに。
これでガチャ結果の描写は終了だ!
預言の魔法使いの召喚石から預言の魔法使いを呼び出す。
ファルやミソラをガチャを初めて初めて呼び出した時のように
強い光が視界を埋め尽くす。
「ふぁ~あ、寝た寝た。おや、君は?」
子供っぽいちょっと高めの声がした。
そして、こちらを予言の魔法使いがこちらを見る。
「おや?君が私の主人というわけなのかな?
これはまたきれいなお嬢さんだ、名をお伺いしても?」
さりげなくイケメンな行動をとる預言の魔法使い…
長い、魔法使いさんだ。とにかく彼女ないし彼の容姿を述べよう。
美人である。しかし性別はどちらなのだろうか?
美人である以上に情報が分からないのである。
何故って?来ているローブのせいで体つきがよく分からない上、
声もどちらとも取れるので非常に性別が推測しにくいのである。
「おやおや?私の性別が気になるのかい?
私の容姿は非常に判別しにくいようだね」
思っていたことを当てられて少し驚いてしまう。
その動作から察したのか、魔法使いさんはうんうんと頷く。
「やはりそうかぁ…これでも女らしい格好を
しているつもりなんだがね」
「女の子だったんだ…」
少しばかりさっきのイケメンな行動にドキッと来ていたので
少しばかり残念だ。兄にああいう行動をとられても
別に反応しないのだが…まぁ深く考えることはないだろう。
「それよりも、さっきの質問に答えていただけないだろうか?
貴方の名前は何という名前なんだい?」
そうだった、性別問題に意識を向けすぎて忘れていた。
「すみません、フジカと申します」
「そうか、フジカというのかい。
ではフジカ、私に名前をくれないかい?」
「いきなりですね…」
だが、名前を付けなければいけないのは確かだ。
だが名前、名前か…悩む。
「いや、そんなに凝った名前じゃなくて構わない。
あんまりにひどい名前じゃなければなんでもいいさ」
と、魔法使いさんは言うが私が納得できないのだ。
いい名前、いい名前、いい名前…あっ。
「グリム…でどう?」
「おっ、思いのほかいい名前だね?」
自分でも結構いいんじゃないか、と思える名前だと思う。
「いい名前なんだが…ううん、どうしてこういう名前を?」
「んー…」
ほとんど直感で名前を付けたので対して理由はないのだが。
しかし、しいて言うなら―-
「なんとなく、お姉ちゃんに似てたからかな?
絵本作家なんだけど、眠り姫っていう本が大好きで。
その絵本の作者がグリム兄弟、ていうからそこから…」
「へぇ…」
お姉ちゃんは絵本作家で、私が小学生、お姉ちゃんは高校生
の頃から活動していて、結構人気の作家さんだった。
でもある日突然、「ちょっと世界一周してくる!」
と旅に出て以来戻ってきていない。
突然の出来事すぎてあまり詳しくは覚えていないのだが…
当時はお姉ちゃん子だった私は結構泣いた記憶がある。
「気に入った!今日から私はグリム。よろしく、我が主よ」
「堅苦しいのはそんなに好きじゃないんだ、
さっきみたいな感じでいいよ」
「ええ、お望みのままに…なんて、実は私もそんな
堅苦しいのは好きじゃないし、そう言ってくれてありがたいよ」
それならよかった。
安心した私は一つ質問をすることにした。
「そういえばグリム。グリムの使える魔法って、
遠くの敵を攻撃できたりする?」
「ああ、できるとも。まだ少し敵を相手にするには弱いがね」
よかった…これで遠距離を攻撃できる人員が出来た。
「呼んでいきなりなんだけど…
これから強くなるためにレベル上げするよ」
「いいよ、フジカ。共に強くなろうじゃないか!」
「よし!じゃあすぐに行こうか!」
そして、私はグリムとレベル上げのために平原に向かうのだった。
次回から戦闘描写したい…(できる技量があるとは言ってない
最悪レベリング後から描写するかもしれません
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