リアルと希望のテイマー
本日の詫び二話目!
とりあえずここからが大改造部分になるかもしれません。
一話目を読んでいない方は一つ戻ることをお勧めします。
私は決めた。私はテイマーになる。
調べてみたところ、
このゲームではベッドを自作しなければならないらしい。
つまりは、このゲームで寝具を作るためには自分で作るか他人に頼むか
しなければいけないらしい。
しかし、その作成には素材が必要であり、
生産のためには職業に就くことが必須。しかし私は素材を集めるために働く、
なんてことはしたくない。そこで調べていた時、私は見つけてしまった。
「職業:テイマー、副職:鍛冶師を選んだ場合、チュートリアルにて
ベッドの作成チュートリアルを実施いたします」と。
つまりは私は初めからベッドを持てる。そして、それを使えば寝れる。
そして襲われてもテイマーのジョブで用意したモンスターで防げる。
私はそういう戦法を思いついた。
だから私はテイマーになる。
そう考えながら、今日の睡眠を始めるのだった。
◆◆◆◆◆◆◆
次の日。私は朝の準備を手早く済ませ、学校に向かう。
時間はギリギリではなくむしろ早い。なぜなら学校に早くいけば
誰にも邪魔されずに眠れる可能性があるからだ。
途中で邪魔はされるかもしれないが、少しでも睡眠時間を増やしたい。
勉強はしっかりやっている。睡眠のせいでおろそかになって
睡眠時間が減るなんてことを経験したくない。
学校にたどり着き、クラスの自分の席で眠り始める。
あぁぁぁ…机は固いけど睡眠の気分は最高だぁぁ…
それから十五分後ほどに、クラスメイトが一人登校してくる。
「やぁやぁ、えーさん。元気?」
「貴方が話しかけてきたから元気じゃなくなりました」
「酷くないかい?」
「貴方が邪魔しなければ私はもっと眠れてましたよ、ふーさん」
そう、幼馴染の藤田福音…ふーさんに言った。
私の眠りを妨げられた恨みを込めて。
「あっはっはっは。いつものことじゃない?」
「私の眠りを邪魔するな」
「心の声が出てるよ、私以外いないからいいものを」
勝てない。無敵すぎる…
「あっ、そうだ。えーさんってゲームする?」
「?」
急に何を言い出すのか。
「いや、最近何かVRゲームのCMとか流れてくるじゃん?
そのゲームって時間が現実の数倍らしいから、興味ないのかなーと」
もしかして兄にもらったゲームのことだろうか。
「『stella Remake online』のことですか?
それなら昨日兄にもらいました、早めのプレゼントとかなんとか」
「あぁ、そうそうそんな名前…へえ!そりゃすごいね、
予約の倍率がドン引きするほど高いし、
購入費も普通のゲーム機の3倍くらいのバカ高いゲーム機をねぇ…
お兄さんのシスコンも筋金入りかあ」
どんなツテであのゲームを手に入れたのか気になってきた。
どうすれば普通の…いや普通じゃないか、大学生の兄にそんなものを買えるのか。
そんなことを考えているうちに、他の生徒も登校してくる。
騒がしくてもう眠れない。福音を睨みつけながら、私はそう思った。
評価、ブクマよろしくお願いします!
誤字脱字あれば報告お願いします。
10/25追記 リアルの用事が馬鹿みたいに多く執筆が困難です、
次回更新までしばらくお待ちください。