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閑話:夏休み旅行⑧

連続投稿期間です。

明日から五日間程投稿が不定になる可能性が

出てきました、投稿できないとしても連続投稿期間が

伸びるだけですので気長にお待ちいただけると

ありがたいです。


前回に引き続き展覧会でのお話です。


9/4追記、現在次話の文字数が1000文字を

ようやく超えました…確実に投稿できません。

保険で用意していた書き溜めも閑話なので

閑話中に別の閑話を使うというのはいけない気がするので

使えないため申し訳ございませんが今日からの更新はございません。

(正直閑話に関しては閑話の途中に別の閑話を

 許していただけるのであれば2~3話の更新は可能ですが…)


リアルのお話ではあるのですが今日から五日間は

重要な用事があるのために今日移動にかかった時間に

よって投稿可能かを判断しようと思ったのですが…

大分ダメですね、二時間前に帰ってきたのですが

家事等をこなしていると間違いなく時間が足りません。

というわけで今週金曜日までは更新停止、土曜日から

連続投稿期間を再開したいと思います…多分これで

更新期間が一か月半から二か月程度に伸びましたね、

これでキリがいいですね!!(震え声)


「ふふ、あひ、うふふ…」


姉の展覧会、初日にして姉の精神の安定が

唐突なお仕事で破壊されてしまった。


「ふーさんがおかしくなったと思ったら

 今度はお姉さんがおかしくなった…いやまあ

 事情は把握したけどさ」


「…でも前回とは違って覆面もありません、

 それにお付きの黒子さんもいませんし…」


「藤川さんは問題ないよ。あともう少しで到着するって」


藤川さんとはもう連絡を取り、緊急事態というの

把握していただいている…到着する時間はそろそろのはずだが

あとどのくらいで到着するだろうか…?


「遅くなりました。詳細について教えてください」


「うぉ…初めまして、俺藤野永樹って言います。

 よろしくお願いします…?」


「初めまして永樹さん。私はお姉さんと妹さんと

 仲良くさせていただいております藤川夜歩と申します、

 今回も少しばかりお姉さんのアシストをお願いされました」


「…どうしましょうか、ファン交流会っていうのも

 調べてみたら何か凄い話題になっているみたいですし」


「うわ、とんでもない量のコメント…」


まーさんが見せてくれたネットニュースには

展覧会に姉が来るといった感じの情報が数分前に

更新されており、下についているコメント欄には

好意的なコメントが多数寄せられていた、


いや、割ととんでもない状況だ。姉にかかる負担が

予測ですらとんでもないことになっている…!


「…なるほど、事情は大体把握いたしました。

 とりあえず私用に持ってきていた頭は

 前回同様お貸しします、これである程度の軽減は可能でしょう」


私とまーさんのやり取りを聞いて大体の事情を

把握してくれたのか持っていたカバンの中から

前回と同じ覆面を取り出し、私に手渡す。


…つまり姉の隣で手助けに動けるのは私たち六人、

何なら直接的な支援もできないとなると

前回よりも難易度が高いことになる。


「…私は多分、子供に交じって活動できると思うけど

 問題はそれだとまともにアシストできないってところだね…」


「えーさん…ナチュラルに子供に紛れられるって言ったけど

 コンプレックスとかじゃないの…?」


「コンプレックスとか言ってられる状況なの?

 私は姉さんの為だったら恥を捨てるよ」


「男らしっ…!」


というか本当に担当さんとしても頑張って

断りたかったのに何ともできなかった

というのが今回の真相だろう、割と許さない寄りの

行動ではあるが、身長の小ささで色々苦労しているだろうし

今回は見逃すことにしておこう、


…次があったとしたら

割と本気で許さないかもしれないが、

それはそれ、今回はひとまず姉のために行動する事を

決めなければならない。


「まずはちょっと姉さんを動けるような精神状態に

 まで戻すことが先決かな…よぉし」


「…俺後ろ向いてた方がいいか?」


「お願い」


私の思考をナチュラルに先読みしているのが怖いのだが

この状況においては少し頼もしいと感じる。


とりあえず私はぶっ倒れた姉を抱えて

道の端っこに寄り、だんだんと増えてきた

来場者の方々に道を譲る。


まずいな、感覚的にも相当な量の人が私たちの先に

進んでいったために交流会に参加する人間も尋常な数では

ないだろう…恐らく前回とは違って会場に入っている人間の制限も

ないし、もしかしたら会場によっては三桁もありえるのではないか?



潮木さんは会場については展覧会の地図で場所と時間を

教えて頂いただけでその辺は教えてくれなかった。


それに加えて何かほかにもすることがあるのか私たちに

話をした後すぐにどこかへ行ってしまい、交流会に関する

詳細を何も聞けていないのである。


こんなことを考えていても埒が明かない、

まず姉を正気に戻さなければ話が始まらないのだ…

私はそのためにめったに使わない秘策を使うことにした。


「おねぇちゃん…?おきて?」


…久しぶりだな。召喚獣のみんなに対しては

暴走を止めるためにそれなりにしているが、姉に対して

トイキオオメササヤキミミゼメを使うのなんて…!


私は全力で姉を正気に戻すために頑張って声を作り出す、

これはたとえ周囲の目が冷たくとも…

私がやらなければならないことだ。



「…ふぅ、なんとかなった」


「ごめん。お陰で正気を取り戻したよ…うう、面目ない」


五分程度トイキオオメササヤキミミゼメを姉の耳に

至近距離で全肯定の言葉を絡めて浴びせ続けた結果、

私の羞恥心と引き換えに姉の正気は取り戻された。


お客さんには凄い目で見られたし、

小さい子には変なもの呼ばわりされたが…仕方ないのだ。


「…すごいね、えーさんそういう仕事もありなんじゃないの?」


「この声を姉さんとファル達以外に聞かせるなんて絶対無理」


「そっか…おーさんはどうおも、おーさん?」


「許されよ、許されよ、我が罪を許されよ」


「金田さんには刺激が強すぎたのか…

 いつもから凄い初心なのか?」


まーさんが正気を失い、それに対して兄が心配して

えーさんに対してそう質問しているが。


いつもは違うはずなのだ、たまーにああなることは…

いや、一番直近でまーさんがああいう狂い方をしたのは

アルコール関連での失敗を教えてもらったとき、

つまり基本的には私のせいでは…?


「…へこむなぁ」


「とりあえずは正気を取り戻したようですし、

 私も加わった状態で作戦会議を始めましょう。

 あと一時間ほどで交流会が始まってしまいます」


「いつの間に黒子衣装に…?」


藤川さんは私が目を離した隙にサイン会の時の黒子衣装に

着替え直していて、先程まで着ていた服の端が鞄の口から

覗いていた。


「何か嫌な予感がしたので服の下に来ていたんです。

 通気性もいいので日焼けが辛い今の時期には中々良くて」


なるほど…確かに初夏の頃も薄手にはなっていたが

長袖の服をいつも着ていたし、今日の服装もなんだったか…

あの工事現場で働いてる人たちが夏場とかに来てる奴、

あー、えっと…そうだ。空調服というのだったか?


ともかく夏場でも長袖で涼しく過ごせるような服装で

来ていたから、頑張れば早着替えが可能だったという事なのだろう。


「これで私の支援も参加者からはまた

 スタッフによるものという事にできるでしょう」


「…でも前回に比べたら相当な人数の差があります。

 どうすればいいと思いますか?」


「少なくとも人数としては正直先生にとっては

 どちらも変わりません、前回と同じであると思われますが…

 親族としての懸念点があるという事でしょうか?」


「…私も何か嫌な予感がするんです。

 藤川さんの言っていることも姉を励ましている時に

 何度も頭に浮かびましたが、それでも何か致命的な見落としを

 しているような気がして…」


「…そうだとしても我々がすることは変わりません。

 やるべきことをするしかないのです」


…確かにどんなことがあろうとも、

私と藤川さんがやるべきことは変わらない。


だが、本当に迷っている暇はないのか?見落としはないのか?

楽しい気持ちでいっぱいだった私の心は段々と不安に

飲み込まれていくのだった。

割と主人公に性癖ブレイカーの素質が

あるんじゃなかろうかと思い始めた今日この頃。

なので会場内で奥義を発動したのはかなりヤバい事なんじゃね…?

と思いながら文章を書いてました。

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