閑話:夏休み旅行⑤
連続投稿期間です。
いつの間にやら連続投稿期間を始めて
二週間、旅行編はようやく目的地の片方に到着しました…
昨日の予告ほぼ全て嘘になってしまった…
(手癖で全て主人公視点になってしまった)
次回どうなるんだろう…正直明日の自分次第ですね。
(筆が乗ったらチエちゃん視点になるし乗らなかったら
主人公視点を継続することになる)
旅行先に向かう道中にはいろいろなことがあった。
例えば移動を始めてから30分後、
いろいろあって退屈になったみんなが何かないと
探し始めた頃の話。
「ま、待て落ち着けそれで遊ぶな待て本当に待て」
「ふぅーん、ちょっと私が提案したことが
少し大ごとになってるとは思ってたけど…
ふふ、来月発売なの?買ってみようかしら」
「やめろ!!!俺が言うのもなんだが
ゲーム性は悪くないのに俺の顔から下の写真を
加工した奴使ってるっていう最大のクソ要素があるんだぞ!?」
「ゲーム性がいいならそれこそ買う価値アリじゃない。
ほらみんなでやりましょっ、あ!?永樹あんたハンドル
ミスるんじゃないわよ!普通に危ないじゃない!」
「動揺させるな動揺させないためにも
今この場でそれを遊ぶのをやめろぉ!!」
ポトリーさんが兄の隠していた真さんたち作のカードゲームを
発見し、それで遊ぼうとした瞬間に兄が動揺のあまり
ハンドル操作を誤るという危ない場面があったり…
「あ、そういえば私いいの持ってきたよ。
『冒険ゲームブック:翡翠の竜討伐』って奴、
なんか絵柄が好みだったから買っちゃったんだけど」
「すごい見覚えのある顔が書いてある」
「…今調べましたけど出版社の方がゲームブック出したいって
なったときにたまたま指名されたそうです、しかも先月発売…
やっぱり人か疑わしいくらいに筆が早いですねあの人」
「わ~、不破さんの絵だ。やっぱりかわいい書き方だねぇ」
「…あなたたちの交友関係が気になる会話ね」
「なんで私っぽい竜が敵みたいに書かれてるんでしょうか?
私竜ですけどご主人様に危害を加えたりは
絶対にしませんが???」
「ファル、永華がファル以外の他のだれかを
褒めてなでなでしてたらどうする?」
「後で同じことを永華さまにしてもらいます」
「ストロングスタイルだね…私はもうお手上げかも」
「待ってグリム、あきらめないで。
ここで諦めたら私もアオイちゃんもちょっと
甘えづらくなっちゃうでしょ」
「…あ、不破さんから連絡だ」
ふーさんの持ってきたゲームブックのイラストがたまたま
不破さんの手掛けたもので、それを話のタネにして
各々の近況の話をしたり…
「……測定完了です、えーさんさまは
まだ成長できる余地があるみたいです!よく食べて
よく寝ればもっと身長も伸びますよ!」
「やったぁぁ!!!やったよグリム、私まだ
背が伸びるんだぁーっ!!」
「ぐぎぎぎグリム!!やはり席変わってください
私も抱き着かれたりしたいです!!」
「ふー、身長であそこまで一喜一憂できるなんて
おこちゃまだね…」
「(しざーすぺーぱー)すとーん、ぽい」
「あ゛ぁ!?誰が貧乳だとぉ、普通にあるわい!!」
「私はちょっとグリムとじゃんけんしてただけですよ?
誰も胸の事なんてひとっっっことも言ってませんが??」
「口上の半分を私の脳内に直接文章として
送ってきてそれはないよ…しかも普通に負けちゃった」
「なにおう、貴様だって、貴様、きさ…」
「…自信を失ったわね。この場にいる子の育ち具合を
見てしまったらそれはそうかもしれないけど」
「私だってそこまで大きくないけど…」
「大きくても重いし邪魔でいいことないよー?
挿絵を書くときだけでも外せたらなんて何回も思ってるし」
「持たざる者の心は…持つものの心では理解できぬ。
驕るなー!!誇れむしろそっちの方が気が楽だからっ!」
「…計測完了、成長値は極めて低いね。フフッ」
「モウ…シニタイ、キエテナクナリタイ…」
「ミソラ…ちょっと後でお説教ね」
「…ご慈悲をいただけませんか」
「ッスゥー…お兄さん、さっきの飲み物ってまだ残ってます?」
「あぁ、残ってるよ。…ちょっと話題の
配慮が欲しいところだね、男の俺もいるんだし…」
「ハハハ、そうですね…」
ステラドールの機能の一つとして存在する
健康状態のスキャン機能を使っていろいろ測ってみて
いろいろな惨事を招いたり。
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色々なことがあったが、
小一時間の移動を経て私たちはキャンプ場へ到着した。
まずは荷物を置ける場所を作ってから午前中と午後の組に
分かれて展覧会に向かおうという話だ…まぁ姉に納得させる
ために行動するならばこれが最適解である。
「ん~!ようやく着いたねえーさん!
みんなもお疲れさま!空気が美味え気がするねぇ!」
「ほい、あんたもお疲れさま、ご褒美の甘いものよ」
ポトリーさんは持っていたトートバックの中から
小さなお菓子の包みを兄に向けて投げる。
「っと、この場で投げるなよ…お。俺の好きな飴じゃん」
「ふふ、いつだったか忘れたけど貴方が吐いた
負け惜しみの呟きを覚えていた私に敬意を
払い褒めたたえなさい?」
あの二人、以前は仲が悪かったのだが
色々あって仲良くなったらしい…いやまぁポトリーさんが
兄を痛い目を合わせて従わせているだけとも言えるが。
「一言余計だっての…お?大丈夫か金田さん、
少しふらついてるみたいだけどもしかして酔った?」
「いえ、ちょっと座りっぱなしだったので
少し力が入らなかっただけです。問題はありません」
「そうか…了解した、もし困ったことがあったら言ってくれ。
母さんたちももうすぐ到着するらしいから」
「わぁ~、凄い広いねぇ…!テントってどこで借りるの?」
何も知らない姉がかわいい反応を示す。
…ふー落ち着け落ち着け、正気を保って
体力の消費を抑えなければ。
ちゃんと展覧会を見るためにはある程度の体力が必須だ、
こんなところで消費してしまえば本当に酷い事になる…
「おー姉さんちょっと落ち着きな。
これから準備とかすんだから体力取っといてもらわねえと
いけねえからな。こっから姉さんにもバリバリに働いてもらうぞ」
「!わかった、画材とか運んだり永華ちゃんと
筋トレして力をつけてきたし私も頑張るよ!」
「げぼぁっつぁっっっっ!!!!!!!」
「え、永華!しっかり、いつものお姉さんのはずでしょ…!?
なんでいつもより発作が…!!」
「福音さん!いつもとは間違いなく違います、
いまいるこの場所を考えてください…!」
「はっ!あっ、ああぁぁ…!シチュエーションか!!
おーさんに指摘されるなんて屈辱だけど本気でそれはそうだった!」
「普段どんな目で人を見てるんですか!
と、とにかくお姉さんから永華さんを隔離しなければ…!」
夏、キャンプ場、少しいつもより活動的な服装で
元気な可愛い姉…うん、まーさんの言うとおりだ。
私はこの状況において非常に浮かれた気持ちで姉の話を聞いている…
初手で何もかも間違えているような気がするが、
今回の目的地へ向かう時間はもうすぐそこだ。
不破さん「やばい、電車乗り逃したから次の電車に乗っていく。
先に見ていてもらって構わない」
永華 「了解いたしました」
不破さん「ところでなにかイチャイチャの気配を感じるんだけど
気のせい…いや後で聞くね(電話を切る)」
永華 「いつものことながら察する力がとんでもないな…」
πに関しては語った気もしますが語っていなかったら
感想欄に書いて頂ければ久しぶりに人物まとめを書き出します
誤字脱字あれば報告お願いします。




