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ライカさんと魔導伝承③

連続投稿期間です。

これで一応ライカさんとテットウさんの

(SRO内での)お話はおしまいです。

次回はリアルの二人の話を予定しています


今日はお休みが取れたので

八月八日に行く予定だった祖母の入所した

老人ホームへ行って母と祖母に会ってきました。

正直手伝ったのは手続きだったり家事だったりで

私自身はしばらく会っていなかったため

不安でしたが…顔覚えててくれました、滅茶苦茶嬉しい。

ちなみに推し(祖母の飼っていたチワワ、記憶が確かなら

十年は生きた)のお祝いも一緒にしました、

まぁ弔いと同義ですが…

(祖母は死を見届ける前に認知症になったため)

つらい、割と今でも犬を見るたびにダメージを

受ける体になってしまった…

「だーっ!離せ、俺は兄貴のために夢を叶えるんだ!!」


「だから思い出せロボット馬鹿!そーのーほーかーに!

 あと!数日でッ!誰が来るか思い出せッ!!」


ライカさんとテットウさんの喧嘩は白熱し

口論から取っ組み合いのけんかへと移行した。


「…長いですねぇ」


「長いなぁ、どうするよ?俺たちだけで参加して

 素材だけ分け合うか?俺としてはあいつと

 頑張って集めた素材と合わせてもーちょいで夢が叶うんだが」


「…俺たちとしては参加者がもう1人で募集分が

 全員来たことになるから正直そうして貰いたい」


今回募集していたパーティーのリーダーらしき人が

そうこちらに話しかけてくる、この喧嘩の原因に関しては

私も一部悪いところがあるので申し訳なさが非常に大きい。


「すみません…テットウさんなんというか、

 好きなものへの暴走癖がありまして…」


「…俺も人のことは言えないが、あんたの方の連れが

 なんで怒ってるかだけ知りた…いやこれリアル事情か?」


事情を聴こうとして、聞こえてくる言葉から内容を推測したのか

途中で申し訳なさそうにこちらへ問いかけてくるリーダーさん。


「多分そうです…お二人リアルでも

 仲良しらしいですし、こんな事なかったんですが。

 今回は一体何が…」


「そうか…いや、とりあえずもう1人が来るまでは待つが

 来ても無理そうだったらあんたらだけで参加してくれ。

 流石に俺たちも次の連中の順番を遅らせるのは忍びない」


「分かりました」


凄いいい人だ、猶予をくれるのは非常にありがたい。

正直騒がしいという理由だけで私たちも参加お断りという

路線もあり得る以上このご厚意は非常にうれしいものだ…


「あ゛?今度帰ってくるのは兄貴だけだろ!」


「テメェ!やっぱりDM見てねぇな、ロボット作りで

 頭がいっぱいなのは分かるけどよぉ…!」


テットウさんの上に載ってい首根っこをつかんでいる

ライカさんは、状況的に怒りで震えながら

そう言っているように見える…のだが。

細かな仕草を見るに、あれは恐怖で震えているのかと感じる…

何故だろう?


「は、DM?俺は毎日確認して…」


「実の姉が帰ってくるのを忘れんなボケナスがぁ!!」


ライカさんの悲痛な叫び声が響く。

怒りではない、純粋な恐怖の対象に対する怯えが

多分に含まれた叫びである。


「は…?あ…?」


テットウさんは動揺しているのか、

はたまた自分の記憶を探っているのか

返す言葉もなく硬直している。


「…お前、ちゃんとプレゼント用意してるのか?

 そもそも忘れてて何一つ準備してねえとか

 そんなヘマはねえよなぁ…!?」


怒っているように見えてその声に力はなく、

めちゃくちゃ怯えながらテットウさんにそう話しているが…

テットウさんは血の気の引けた声で話し始める。


「え、なんで、そんな連絡…」


「お前新しい学校用のアカウントしか

 普段確認しねえだろ、だから俺がここ数日

 見ろ見ろ言ってたってのによぉ…!こっちでも

 ブロック決めやがるたぁどういう了見だ…?」


「だ、だって俺連絡来てない…!」


弱弱しくそう返事をするテットウさんに

ライカさんは泣きそうな声で返答する。


「お前姉のアカウントブロックしたろ、

 俺の方に連絡来たんだよ畜生が!数年ぶりだから

 アイコン変わってるの気付かなかったんじゃねえのか?

 おいトカゲボコしたらログアウトして

 お前のDM確認するぞ!?」


「ひっ…ごめん!今回は俺が悪かった!!!」


本気で怯え切ったテットウさんの体から離れ、

ライカさんは私の方へ即座へ移動してくる。


「…すまねえ、よくわからん話に巻き込んですまなかったな」


「い、いえ…随分と、恐ろしいお姉さんなんですか?」


「…俺は個人的に苦手な程度だ。

 でもテットウのメンタルはボロボロだろ、

 多分しばらくあのまんまだ、まぁ戦闘になったら

 戦えるくらいにはなるだろ」


ライカさんは親指でテットウさんの方を指さす。

…大分精神的に疲弊していそうな、絶望の表情を浮かべて

立ち上がることもせずテットウさんはうわごとのように

何かをつぶやいている。


「すまねえライカすまねえ俺はなんて野郎なんだ

 畜生幼馴染の忠告まで無視してなんで趣味に走っちまうんだよ

 ゴミが俺は…!でも姉貴は来るんだ、誕生日だし

 数年ぶりなんだ相当ため込んでるだろうし怖い怖い怖い

 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」


「…解決したってことでいいのか?」


「一応はな、あれでも戦闘が始まり次第ちゃんと戦えるはずだ。

 さすがに自分の事情に他人を巻き込むほどの奴じゃない」


リーダーさんにそう答えて

ライカさんは戦闘前の準備を始める。


「…あの、ここが決勝ボストカゲ討伐パーティーの

 準備場所でよろしいでしょうか?」


「あぁ。貴方がトリスオンさんで合っているだろうか?」


リーダーさんが最後の一人らしき人物に名前を問いかける。

最後の一人…トリスオンさんはよかった、という表情で

頷いてリーダーさんへ笑顔で返答する。


「…はい。僕がトリスオンです、早速で申し訳ありませんが

 少し訊ねたいことがあるのですが」


「ああ、答えられる範囲内であれば何でも」


「…あの方は何故倒れたままぶつぶつ何か言ってるんでしょうか」


その後、戦闘終了後に私はロルルアさんと一緒に全力で

リーダーさんたちへ謝り倒し、全員へお詫びのアイテムを幾つか渡した。

リーダーさんは別にいいといったがこういうのは気持ちである、

他の四人の方々には非常に申し訳ないことをしてしまった…



リーダーさん「大変そうだなフジカさん…」

くらいの気持ちだったとのこと


作者、割と思い出す能力が終わってるのであれなんですが

どっかでテットウさんは一人っ子みたいな話をしてないよな…

してたら詫び更新もう何本か追加することになるんですが


とりあえず記憶に齟齬がなければ

テットウさんには双子の兄と姉がいることになります。

テットウさんの好感度的には兄>>>>>>>>>>姉です

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