表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
279/416

ライカさんと魔導伝承①

連続更新期間です、

ライカさんと魔導伝承とかの話。

原田さんとの出会いから数日、

今日は久しぶりにライカさんと遊ぶことになった。


「ふつーに聞きたかったんだけどよ。

 魔導伝承で修行場所とか内容指定されるじゃん、

 あれってフジカはどんな感じの奴出されるんだ?」


今日の目的地に向かう道中で、

そうふと思いついた感じで問いかけてくる。


うーん、ヒルデさんに出される課題かぁ…

そういえば具体的にはどういった形が多かっただろうか?

私は思い出せる範囲内でどんな内容の修行を

課されたかを口に出しながら思い出してみる。


「うーん…私はまぁ基本的に敵と戦わされる感じで

 地竜主のリーズヴァルトさんのところでなんか

 色々やらされるのが少々、あとは特定の場所で

 アイテムを集めたりするのが何回か…ですね」


「そうかぁ、じゃあやっぱ魔導伝承によっては

 内容がばらけるんだな。俺はなんかアイテム集めが多いし…

 しかもよりにもよって叛天の神殿でしか手に入らない素材

 ばっかで気が滅入っちまうよ」


「…質問で返してしまって申し訳ないんですが、

 ライカさんの魔導伝承…というかなんというか

 中身って男性なんですか?それとも女性?」


修行内容はまぁ特に個々人で違うだろうし、と

特に気になりはしないのだが…なんとなーくではあるが

性別を反転する技術を持った人の性別がどちらなのかは素直に気になる。


「あー…そうだな。なんつーかまぁ、シンプルに

 声とかだけなら女と言いたいんだが…」


「言いたいんだが?」


「なーんか呪いで性転換しただのそのせいで

 俺もそうなってるだのいう話なんだよな…

 だからその話を信じるなら男だし、声だけで

 言えば間違いなく女なんだよ」


「はえー………呪いを解けたら男のままで

 能力を使えるのでは?」


「それは…………考えたことなかったわ。

 単純に呪いの影響もあって強くな…うるせぇ!!

 黙れもう少しゆっくり感情論を省いて的確に

 話せヒステリー女!あぁ゛!?男だとか女だとか

 こっちからしたら記号でしかねえわ、判断に

 困らなきゃそれはそれでいいだろ!」


「…まぁ、呪いの影響で発現した能力ならそうかもね。

 それか技術を習得した影響で戻れなくなったか」


「そうなんですか…あ、そういえばあちらの方…

 ジョーカー(切札)さんでしたっけ、ヒルデさんは

 お話しできたりするんですか?」


「…多分双方の同意がなかったらダメかなぁ。

 というか大体ニールとかアマトがやってるみたいな

 心を読む技術に近いし」


「なるほど…」


「あーー!っあーーーー!!!

 るせえ黙れ話を聞け話をするなら騒ぐな!!」


「…なんとかなりませんかね」


「最悪ファルちゃんを出して

 ファルちゃんを経由してお話しするみたいなこと

 すればいいんじゃない?それならフジカが何かする必要はないし」


伝言ゲームの形で話すという事か…なるほど、

それは確かにそうかもしれない。


「フジカ!何とか出来るなら何とかしてくれ、

 このままじゃおちおち戦闘もできやしねえ!」


◆◆◆◆◆◆◆


私たちは移動を辞めて、一時的に移動が不可能なくらいに

錯乱しているライカさんの中にいるジョーカーさん(仮)との

対話による解決を試みることにした。


「ほうほう…そう言う感じで心を読むんですね」


「そう、だから仲介役お願いね。

 今度美味しいバギラバッファローの群生地を教えてあげる」


「分かりました、頑張りますね!」


ファルはヒルデさんとは一時期不仲だったが、

色々あって仲良しになって、こういう約束をたまにする。


…まぁ原因は私の中にヒルデさんがいて

羨ましいとかそういう感じだが、とりあえずこの場で

ジョーカーさん(仮)の通訳を出来るようになって良かった。


「ぎゃー!!!×××が!チクショウ××××!」


ライカさんはどうやら禁止単語を乱用しているようで

なんだか発言がとぎれとぎれに聞こえる、

正直ここまで仲が悪いなら師弟関係を解消されそうなものだが…


「それでファル、なんて言ってる?」


「えーと、そのまま読み上げますね。

『ちゃんと人の性別間違えるなバカ弟子!そういうのが

 テットウ君が疎遠になる理由なんだよ!』だそうです」


「…最近はテットウさんと遊べてないんですか?」


「あー!!…うぐぐ、それは、そうだな。

 最近ロルルアと一緒に素材集めしてるらしい、

 ロボの為とかなんとか言ってたけど…なーんか俺としても

 気乗りしなくなってきたからそういう機会は少なかっただけで

 まぁ…別にリアルで遊ばないわけじゃないし」


「『嘘つくな!ここじゃない場所でもなんだか仲良しの

  女の子が出て来て不機嫌なんだろ、見栄張るなよ!』

 だそうです」


もしや。またか、また色恋沙汰か?

いや事態を正しく認識しよう、とりあえず私が

見たテットウさんとライカさんが一緒にいるときの

雰囲気を思い出して…


「いや、そういうのじゃないですね…」


「『はぁ!?何言ってるんだ、

  色恋沙汰じゃなきゃおかしい距離間だろ!』だそうです」


おや、反論されるか…

まぁ確かに勘違いされそうな雰囲気があるので

私は私の思ったことをしっかりと告げる。


「いや、だってお二人とも

 異性としての意識がない距離間ですもん。

 正直幼馴染で気が合う異性の友達以上の

 感情はないんじゃないですかね?」


「『いーや、あの距離感は間違いなくそういう関係だね!』、

 だそうです、正直ご主人様に食って掛かるのが不快なので

 なんとかしてこの人に殴り掛かれないものでしょうか…」


ファルがそう言っているが、ここは穏便に事を進めたい。

だがしかし、あの二人のいつもの関係性を見てあの反応は…


「もしかして、恋愛経験がない方ですか…?

 私もあるわけではないですが、人の感情の機微には

 相談を沢山されたので詳しいんですがもしや十分に恋愛を

 する前に魔導伝承へ…」


「ごがぺっ…!……はぁっ、はあっ…黙っ、た?

 …ありがとな、フジカ…声が頭に響く声だったからよ…」


…どうやら的中したようだ、先程まで

耳を塞いで叫び散らしていたライカさんが

息絶え絶えだが正気を取り戻す。


「…どう、いたしまして?

 まぁ、とりあえず…早くボストカゲのところに行きましょう!

 久しぶりにいい感じの大きさに育ったらしいので!」


諸々の一件が片付いたので私は

当初の目的であるボストカゲへ早く進もうとライカさんを急かす。


「おう、鉱石だけじゃなくスキル本も落とすレベルに

 成長してるらしいからな!早いもん勝ちだし急ぐぞ!」


正気を取り戻して元気になったライカさんは走り出し始め

それを私が追いかける形で、意気揚々と目的地に急ぐのだった。

切札さんの秘密①

前世ではDTの鈍感系と役満だった模様


魔導伝承の仕様

プレイヤー強化を前提とした救済システムの為

様々な方法でプレイヤーの強化を図ってくる。

その一環として俗にいうお使いクエストが存在し

内容は獲得した魔導伝承によって異なるが

基本的には戦闘クエストである


バギラバッファロー

角がクワガタみたいな牛

可食部が多く味もそれなりに美味しい


ボスの成長とかの話は次回に、

次回はテットウさんが出てくるはず…

あ、次回は多分戦闘は描写しません。

とりあえず書き方の模索をしていきたいものの

この作品このグダグダ具合で250話越えてるってマ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ