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決戦、白竜王①

バトル展開、最初に大体の展開を決めてから

書くんですが、アヤさん戦の構成に関する思考が

作者の私が処理できる限界を超えたので

一旦アヤさんとの決闘はしばらくおあずけです

(と言っても連続詫び投稿期間の中で更新すると思われる)


アマトさんとの決闘回です、最近はバトルが多すぎたので

次の章はふざけたい…正直陽喰の日関連イベントの話は

しばらくふざけてからちゃんと書きたいですね。

空の上、雲が足元よりはるか下へ見えるほど高い場所で

ニールさんは私を不思議な力で浮いている地面に下ろす。


「…ここだ、小娘。あとは貴様次第、死力を尽くせ」


最後に自分が出来るのはこれくらいだと激励を残し

少し距離を取った場所へ離れると、私の目の前に

私ではない私が現れる。


「やぁやぁやぁ。数日ぶり、いや記憶を消したし

 初めましてかな?白竜王のアマトだよ」


「初めまして。フジカです…本当に私そっくりですね」


「まぁそういう技術だし。一応は

 君の使っている魔導伝承に似通った技術だよ?」


色々やり方とか違うけどねー、とアマトさんは続ける。

よく分からないが…


「よく分かりませんが…

 戦う前に一つだけ、お聞きしたいんです」


「いいよー、ニールの奴ロクに事情を説明してないだろうし

 ヒルデも君に要点しか説明してないでしょ?まぁ君からしたら

 承認したとはいえよく分からない戦いに巻き込まれたんだ。

 一つくらいは別に構わないよ」


うーん、目の前の自分の姿は間違いなく自分なのに

細かな表情や仕草は全く違うので別人だと思えるが…

まぁ、そんなこと考えても仕方ないし許可を貰えたので

そのままずっと気になっていた質問をする。


「私が戦わされる理由、痴情のもつれとかじゃないですよね…?」


「へ?」


そう。なんだかニールさんが浮気だのなんだので

シメられていたし、部分部分でそれなりの情報は得ていたのだが

しかし全体的になんだかそういう感じに近い話が多かった気がするのだ。


なんだか陽喰の日とかなんとか色々ニールさんが仕事を

サボっていたというのは理解できるが、それに関しては

私はほぼ関係ないし、何ならヒルデさんを人質にとるというのも

そちら寄りの話題に感じてしまう…スイウォートという例を

しばらく前に見たせいもあるかもしれないが。


「いや別にそんなことないよ???

 いや私がニールのこと好きなんて誰に聞いて、ヒルデかい?

 ヒルデだろうそうだろうそうだね…いや本当に痴情のもつれとか

 そういうの関係なしにニールが君の育成に夢中で仕事してなかったから

 ちょっとした罰をね?ここだけの話ちょっとヒルデを

 消すっていうのも少し怒ってるアピールを含んだ誇張表現というか」


「はい、大丈夫です分かりました」


「いやたぶん誤解してる!本当に痴情のもつれとかじゃ…」


「非常にめん…おも…愉快な人だということは十二分に理解しました」


「それはそれで釈然としないなぁ!!

 もう二人とも嫌い!なんでそんなに私の心を読めるのさ!!」


私は始めの凛々しさはどこへ行ったのかと聞きたくなるほど

取り乱した白竜王…アマトさんでよかっただろうか?

彼女の質問に対して返答する。


「経験と推測ですかね…めちゃくちゃ面倒な性格を

 した人を何人も見ましたし」


兄をはじめとして私の周りには面倒で難儀な性格をした

人たちがたくさんいるから似た気配はすぐにわかるし

もはや分類化できているのでそれに当てはめれば大体の

人柄は理解できるので、今回も同じようなことをしただけだ。

というかヒルデさん云々の下り、最後のは自爆では?


そんな会話をしていると、少し離れていたニールさんが再び

こちらに戻ってくる。


「…呼んだか?我の名が出てきた気がするのだが」


「いえ、お構いなく。ヒルデさんがこの前地面に埋められた時

 何の話をしていたんだと問いただしているだけですので」


「承知した!邪魔してすまなかったな小娘!!

 我は元の場所に戻るとしようそれではな!」


私の適当な嘘を聞いて、戻ってきたニールさんは

半ば連続で叱られたのがトラウマになっているのか

すぐさま飛び去って行ってしまった。


「うぅぅぅぅぅ鈍感戦闘馬鹿駄竜王めぇ…!

 この距離なんだから話の内容に気付け!悶々としろ!」


「でもされたらされたで気に病みますよね…?」


「…君、どんな人生を歩んだらそんな読みを身に着けられるの?

 ちょっとヒルデ共々教えてほしいんだけど」


「別に大した人生では…あ、ヒルデさんは寝てます。

 なんだか起こさないでほしいって言って

 三時間前から黙りっぱなしです」


意外と修行や戦闘中以外はおしゃべりなので

SRO内における昔話とかなかなか面白い

お話をしてくれたりするのだが…三時間前から

一切喋らず、耳を澄ますと寝息が聞こえる気がする程度には無言である。


「…そろそろ戦おっか、もうなんか、なんかごめんね?」


「いえ、今回の一件で凄く成長出来ましたし。

 ニールさんやヒルデさんの昔の話を詳しく聞けて良かったですし…

 ちょうどいい機会でした」


昔の話を積極的に聞こうとは思わないし、

今回の一件は自分の成長につながったので

全体的にプラスの出来事が多かったし…特に謝られる理由がない。


「…そうかい。そう言ってもらえるならうれしいね?

 うん、じゃあ一応のルール説明をしようか」


その一言と共にアマトさんの頭上にHPが表示され

一度適度に距離を取ってから説明を始める。


「ルールはシンプル、私は体力を四割くらい減らされたら負け。

 君は僕に倒されたら負け、基本的にはそんな感じかな?

 あとハンデとして初撃はあげるよ、その方がいいと思うし」


「すて、いや能力がほぼ同じなら完全に不利なのでは?」


「まーなんとかなるよ。だってボク竜王だからね?」


自信たっぷりにそう話すアマトさんには

それが当然であるというような余裕がある。


「…それでは、胸を借りさせていただきます」


「うん…君の全てをもってこの白竜王、

 アマトに挑んでくるといい。ボクはそれに答えるさ」


こうしてアマトさんとのヒルデさんの師匠継続をかけた

戦いが始まるのだった。

永華の性格診断の精度は滅茶苦茶高かったりする

そのため中学生時代にはたまーに幼馴染二人にお願いされて

幼馴染の友達に恋愛相性相談をしていたりした

なので中学時代には一部のクラスメイトから

占い師というあだ名がついていたりする

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