襲撃と議長の証と空の上の竜王
再びメンバー修正、
メリーシープのみんな
→フィムさん、アルジェン君、
テットウさん、ライカさん、フジカ
に変更しました、流石に描写しないキャラが多すぎる上
喋らせようとしたら修正場所が多すぎる…
申し訳ありません、
これは4月1日の
更新回数が一回増えるか…?
となっていますがそれは作業量が
増えすぎて達成できるか不安なので
月曜日二話更新とかになるかもしれない
戦場さんたちのギルドメンバーの助けも借りて
ハウルアさんへ追いつくと、進行方向の先に
先ほど見つけた祭壇らしきものがあった。
「あそこか…」
「あ、あれさっきの祭壇だ」
「え!本当ですねということ私たちも
行けるんでしょうか!?」
「フィムさんストップ、ストップ。今は様子見だよ」
フィムさんが元気なので少し諫める。
ライカさんとテットウさんも手伝ってくれればいいのに、
二人とも今は周りを警戒しているのに精一杯なのか
誰も手伝ってくれない。
「あ、おい!あいつ消えたぞ!?」
そんな中でセンジョウさんがそう叫ぶ。
先ほどまでハウルアさんがいた位置と進行方向を考えると
祭壇の魔法陣でなにかしたのだろうか?
「センジョウさん、あっちの方によくわからない
祭壇みたいなのがあったんですよ。
多分それを使ったんだと思います」
「初耳だが??お前いつの間に見つけてたんだよ」
「まぁまぁ…ひとまず祭壇とやらに
近づいてみようじゃないですか。多分そこに行けば
分かりま…ちょっと待ってくださいね、何か連絡が来ました」
そう言ってメニューを操作して進みつつもアヤさんは
連絡の内容を確認し始める。
「…なるほど、面倒な状況ですね」
確認し終わったのか、文さんはそうつぶやくと
それに対してセンジョウさんは真剣な表情で聞き返す。
「どうした、他のメンバーになんかあったのか?」
「アリギズと同行していたメンバーからSOSです。
不可視のモンスター複数体と交戦中、
逃げても逃げても追ってくると」
「え、いったい何が…」
何か怪物を刺激する条件でもあるのだろうか?
それとも何もせずとも攻撃されるということがあるのだろうか、
そんなことを考えていたものの、そんな暇はないとばかりに
センジョウさんが話をまとめ始める。
「何かしたにせよなんかあったにせよ助けに行くぞ!
…でも見えるのがフジカさんとアルジェンさん
しかいねえんだよな?ここであの女の動向を探れねえのも怖い、
俺とアルジェンさんでそっちに助けに行くから
フジカさんとアヤさんはあの女を追ってくれ!」
「複数体というのならば私が適任なのでは?」
「対処方法がわかってる奴と対処方法がわかる奴、
どっちに対応力高い奴が行った方がいいって言ったら後者だろ!
わかったら進んでくれ、というか俺も一回見えねえ奴
一体ぶっ潰してみたい!!」
「は、はぁ…わかりました。アヤさん、行きましょう!」
「わかりました。一理ありますし…貸し一つです」
「なんでこれ貸りの扱いになってんだよ畜生!
ヘルモット、B名酢、行くぞ!」
「了解!」
センジョウさんたちは反対方向へ向けて…
というか位置はわかっているんだろうか?
大丈夫であれと願いつつ、私とセンジョウさんたちは
祭壇の方へ進んでいき、目の前まで近づく。
「この辺です、ちょっと止まってください」
「そうです、が、ぁ…っと。すみません」
「私も見えてないとわかっていたのに、
もうちょっと早くに言うべきでした…ごめんなさい」
祭壇の段差に躓いてしまったアヤさんの手を
取り体勢を立て直してもらったあと、私は祭壇の上に上がる。
すると、魔法陣が光り出して
私たち二人を飲み込んでどこかへと移動させ始める。
移動が終わって目を開けると、
目の前にはハウルアさんがいて…いて?
「あれ、見えてる…」
「おや、使者様ですか?今はネックレスを外しておりますので
だれにでも見える状態にございます。
ところで、まだ聞き足りないことがございましたでしょうか?
何なりとお申し付けください、自分の知っていることならば
なんでもお答えしましょう」
先ほどまでつけていたであろう金のネックレスを手元に掲げる
ハウルアさんは、もう片手に先ほど言っていた
議長である証と思われる帽子を手にもって
ここから出ようとしていたらしい。
「壁の内側に入る場所を聞こうかと思いまして…」
「あぁ、なるほど。かなり逸れた方向へ
きていると思ったら私の監視が目的ではなく
出入口を探していたということでしょうか?」
「はい、お恥ずかしながら…」
「であれば問題ございません。私も今から帰るところなので
道案内がてら一緒に行きましょう」
そう言ってハウルアさんは魔法陣を起動して
そのまま私たちも元居た場所へ戻ってくる。
「そういえば、ネックレスはつけないんですか?」
「…この首飾りも万能ではございませんし、
使える時間に限りがあるもので。それについてなのですが
道案内の対価として私の護衛をお願いできませんでしょうか?
襲撃なぞ起こらないと思われますし、この辺りなら試練の獣が
守ってくれるでしょうが、念のため」
「…どうしますかアヤさん、私としては受けても構いませんが」
「大丈夫「…先ほどから思っていたのですが、
使者様は誰と喋っておられるんでしょうか?
妖精などの気配は感じませんし…もしや薬の副作用か何かで?」
「えっ…とぉ、ちょっと遠くの友人に相談の魔法を」
「相談の魔法。あれはかなり魔力を使うはずですが…
使者様なら魔力も潤沢ということですか?」
「はは、そうですね…」
どうやらハウルアさんは
アヤさんのことが見えていないらしい。
…誤魔化さなくてもよかったかもしれないが、
一気に場の雰囲気が妙な感じになってしまった。
「とりあえず、素早く帰りましょう。
私としても安全な街の中に早く帰りたいのです」
「わかり、ました。それでは案内よろしくお願いします」
「お安い御用ですとも」
私はハウルアさんとみんなで、案内を受けながら
壁の向こうに行くため歩き始めるのだった。
◆◆◆◆◆◆◆
フジカたちが進み始めたのと同時刻、王国の上空にて
彼女は人の姿で雲の上に座ってをそれ見守っていた。
「ほうほう…君はそう言う感じで動くのかい」
正直あの人のお気に入り、かつあの女の後継者ときたら
もっと脳筋だと思っていたのだが…随分と理性的じゃないか?
そうあの人とやらが聞いたら一瞬で怒り狂いそうな事を考えながら
彼女は一行の動向を見守っている。
「…あー最悪だよ、あの女の言葉が凄い蘇ってくる」
なまじ優秀みたいだしなんか目が似てると感じた、
割とトラウマでも何でもないのに嫌いという言葉がスッと
出てくるのはあの女ただ一人である。
「さてさてさーて、うまいこと勘違いしてるみたいだけど
本当の一族の使者さんと会ったらどうなるかなぁ」
本来の使者の一人である彼は
責務に真剣過ぎて阿呆にも思えるが、
理性的だし勘付かれたら僕の関与が疑われるし…
それをされたら僕も死にかねない、というか
それを考えるのを忘れてた…畜生、気軽に
使者用の証を与えるんじゃなかった…
「まぁなるようになるしかないよね!
というかいざとなれば僕の国だし、逃げ場はたくさんある!」
そもそも死んだとしてもこの場で死とは終わりではない、
そういう風にこの世界を作っているのだから。
…だがそれはそれとして痛いのは嫌なのでそこだけは
彼女を恨む、会った時にそれを教えてくれればいいのに…
と、自らの手で自分と会った記憶を消したにもかかわらず
そんな子供のような理論を正当化する。
「ニールも呼んだし、他の竜王のみんなも招集(強制)したし!
これから楽しみだなぁ」
さぁ、面白おかしい喜劇を始めよう。
そうひとしきり悪だくみした後に彼女は雲から飛び降り、
とりあえずどこに行こうかなーと考えながら純白の翼を広げるのだった。
議長の証
帽子と新しくネックレスに刻印された紋章、
この二つが揃って議長の証として認められる。
ネックレスは入る前に用意しなければ帽子を
入手できないためそれを手に入れることも
議長の資格となる
(紋章を刻み込めるネックレスは議長選定の関係者しか
作り出せないように細工をしているため)
ハウルアさんの容姿
美人…ではあるが幸が薄そうなのと
日々の重労働で付いた深い隈と鋭い目つきで
少し怖い感じの人という扱いを受けている。
最近は議長を任されてストレスが結構溜まっている
ブクマ、評価よろしくお願いします。
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