表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
245/416

探索開始、見えない祭壇?

今週はこれで終わり、

イベント攻略回です。

イベントエリアは基本的に草原や森が多く、

平たい地面が多いので探索しやすそうだった。


その中でもエアリィ曰く安全そうな場所へ着陸してもらい

地上に降りると、少し遠くにみんなの姿と

何やら大きい真っ白な壁が見える。


大きな白い壁は上空からも見えたが…

むしろその内部にある大きな町が気になっていた。


チラチラと人らしきものが見えたとともに、

人通りなどがしっかりとあり、なんだか栄えているような

雰囲気が漂っていたのだ。


気になるところではあるが…今考えても仕方がないと

私はみんなの方へ駆け出す。


「みんなー!」


「あ、フジカ見つかったぞー!」


センジョウさんがそう叫び、みんなの視線がこちらへ向かう。

どうやら始まった場所が違ったため探されていたようだ、

申し訳ない…


イベントエリアに入った時より人数が

少し少ない気がしたのでセンジョウさんに聞いてみると、

私を探していたのと単純なエリア探索のために

何チームかに分かれて活動していたらしい。

…私が空から落とされたのにも時間差が

発生しているのだろうか?


少し疑問に思ったが、今は考えるべきではないと

考えるのをやめると、駆け寄ってきたふーさんに話しかけられる。


「えーさん、どこ行ってたの?」


「なんか空から落とされたから、

 エアリィに乗ってみんなを探してた」


「え、どんなフラグ踏んだんだよそれ」


「分からない…本当に何で私は空中から落とされてるのか」


特殊条件達成を確認とかいうアナウンスが

聞こえたが詳細は全くわからない、しかしイベントの名前に

聖竜と付くからには恐らくメインでそれが関わってきているのだろう。

ならば思い当たるのはニールさんやヒルデさん、

そしてファルとリーズヴァルトさん、スイウォート…

思い当たる名前はあるがどれが関連しているのか、

それに私以外落ちている人がいなかったことを考えると

原因はニールさんたちのだれかだと考えるのが

正しいのだろうか?


「まぁ、とりあえず進みましょう。今のところは

 あの白い壁を目指しているんですが…

 空からは何か見えませんでしたか?」


「なんだか人通りと活気があって、活気のある街だなあと」


「人がいるのか?

 世界観的にはういうのは怪しい気はするが…」


テットウさんの言う通り、ギルドを結成した時の

ボルジャースさんの話を考えてみても人が栄えている場所が

あるというのが少し信じがたい。


「まぁとりあえず進もうぜ、考えてもここは安全じゃねえし

 留まっててもいいことなしだ」


「ああ、確かに。私も素材さえ取れればここでも

 アイテム作れるけど、無限じゃないし。

 早めに行くべきだと思うよ」


リーリスさんとライカさんがそう話し、

私やみんなも異論はなかったので白い壁へ向かい始める。


しばらく時間はかかるが、この人数ならば安全に進めるだろう…

しかし油断はできないので、私は全方位を満遍なく警戒しながら

みんなと一緒に進んでいくのだった。


◆◆◆◆◆◆◆


何度か戦闘を繰り返し、白い壁の近くまで来ることが出来た。


「…なんつーか、そこそこ簡単っていうのも

 なんだが。順調に進めてんな」


「順調だね…大分この後が怖くなってきた」


「B名酢、お前がそう言うと本当に怖いんだが」


色々なモンスターがいたが基本的には普段通りの強さで

高難易度とは名ばかりと思えるような強さだった。


B名酢さんとヘルモットさんの話を聞いて少し恐怖が

掻き立てられるが、しかし順調に進んでいるので

ここから先も頑張っていこう。


「うし、十分近くまで来れたな。

 フジカさんの話では内側に町があるんだな?」


「はい、そうですね…えー、っと。ロース北極さん」


顔と名前は憶えているつもりなのだが、

自信はないので一度聞いてみると

ロース北極さんは少し笑うように私に言う。


「そんなかしこまった言い方じゃなくてもいいぞ。

 北極でもロースでもその他妙なあだ名でもオーケーだ」


「じゃあロースさんで」


「おう、よろしくな」


そのまま白い壁内側の都市に入るため外周を

進んでいっていたのだが、その最中に何か

よくわからないものを発見する。


「…ん?なんですかね、あれ」


「どうかしましたか?フジカさん

 …あちらに何か見えるのですか?」


「えっと、はい。なんだかすごい魔法陣みたいなのが」


私の見ている方向には何か

そこそこ大きい規模の祭壇みたいなのが存在していて

何か重要そうな雰囲気を感じるが…


「…すみません、何が見えているのでしょうか?

 私には見えないのですが」


「え?」


「どうかされましたかフジカさん、魔法的な何かが

 あるのでしょうか?私にも教えてください」


魔法的なものを見つけたらしいことに

少しテンションの上がったフィムさんが話に入ってくる。


「なんだかあっちの方に祭壇みたいなのが」


「本当ですか!?…私にも見えませんね、

 空から落ちてきたのに関係があるんでしょうか」


特殊条件とやらを達成したから見えているのか、

しかしそれならばかなり重要そうな気がするな…

見に行ってくるべきだろうか。


「うーん…私一人で行ってきますか?

 召喚獣のみんなもいるから全然大丈夫ですが」


「やめとけ、ありゃロクなものじゃないぞ」


「アルジェン君?…見えてるの、あれ」


「あぁ、距離があるしあの手のモンは良く知らんが

 よくないもんであることは分かる。見に行くとしてももーちょい

 情報を得てからの方がいいんじゃねえか?」


アルジェン君は私と同様に見えているらしく

あれについて自分の感想を述べてくれる。


アルジェン君はスイウォート関連で修行した結果

呪いなどその手の話について詳しいようで、

感覚ではあるがそんなアドバイスをしてくれる。


「…そうですね、危ないですもんね」


「あとである程度分かったらフィムさんも

 一緒に行こう?私も気になるし」


「その時はぜひお願いします!!」


一瞬行けないという事にしょんぼりしたフィムさんだが

今度行こうと約束するとすごく元気になる。


「絶対ですよ!」


「嘘つくつもりはないし大丈夫だよ」


そう言って祭壇らしきものをスルーし、

少し先に進んでいたみんなに合流して壁の外周を

再び探索し始めようとしたその瞬間。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


遠くから大きな悲鳴が聞こえる。

近くではなく、メリーシープのみんなでもないし

涙のフィナーレやyenジョイの方々でもない。


誰の者かもわからない悲鳴を聞いて、

私はよく分からないながらも悲鳴の聞こえた方向へと

走り出すのだった。


祭壇っぽいもの

なんか魔法陣の描かれた石畳と

四方に立った水晶の柱が特徴の建物。

現状主人公とアルジェン君の二人しか見えていない




ブクマ、評価よろしくお願いします。

誤字脱字あれば報告お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ