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洞窟ダンジョン、虫だらけ②

今日は二話更新します。

そして連続投稿は一旦今週で終わりになります。

来週からは以前と同じく火水木の週三回更新…と思っていますが、

もう一日更新を増やそうか迷っています。

(全体的に自分の体がザコなのでそこが不安)

とりあえず今回はダンジョンの話、レントリリーさんの進化もあります

「いよぉ~し!これで最後!」


グヴァンさんが最後のトカゲを倒した瞬間、

1WAVE終了のアナウンスが響く。


【WAVE1、終了!】

【WAVE2/2開始まであと一分です】


そのアナウンスが響いた瞬間、

グーフィーさんとグヴァンさんの二人が消耗した

HPとMPをアイテムを使い回復し始める。


その間に私はみんなに集合してもらい、

みんなのMPとHPを回復する。


「ふぅ…おいしかったです、

 次もたくさん来るんですよね?楽しみです!」


「エアリィ殿が若干幼い感じになって…?」


「深く考えるのは辞めましょうフランベルさん、

 言動はともかくやってること自体は非常に

 ありがたい事なんですから…」


回復している最中にそんな会話が耳に入る。

そんなにエアリィ君の勢いは凄かったのか…?

というかいつ食べていたのか見当がつかない、

倒した敵は結構すぐに消えてしまうように思っていたのだが

エアリィたちからしたら別にそうでもないのだろうか?


私も含めて全員が回復し終わるとちょうど時間を迎えたようで

アナウンスとともにWAVE2が始まる。


【WAVE2/2開始まで5秒】

【4、3、2、1…START!】



「よっしゃあ!終わったぞ!」


「対策が分かった分、先ほどより早く終わったな…

 よかったよかった」


先程より少し多い程度の敵が洞窟の奥から湧いて出てくる。

だが、結局のところやることは変わらないので

同じように茨の庭園を発動させて敵の大部分を押しとどめて

私が茨の向こうの敵を倒して回る。



その結果、全員慣れたのか

ものの10分程度で敵を全滅させることに成功し、

イベントクリアのアナウンスが洞窟に鳴り響く。


【WAVE2、終了!】

【イベントクリア、リザルトを表示します】

【報酬等はメールからお受け取りください】


リザルト

洞窟内のモンスター討伐   20000

洞窟内のモンスター妨害    8275

イベントクリアボーナス   12000


合計            40275


【アイテム合計52種をアイテム欄に収納しました】


「おぉ…!すげえ量の素材だ、

 カカオもしっかり落としてやがる!」


「これなら足りるだろう、ありがとうフジカ…!」


「いえいえ。お役に立てたようで何よりです」


目的を達成できたようで良かった。

そう思って報酬を確認しようとすると、背後から

肩に手を置かれ、振り返るとレントリリーさんが

嬉しそうな顔でこちらへ期待した目を向けている。


「レントリリーさん、ついにですか?」


「ついによ、二人に追いつけたわ…!」


私はメニュー内の召喚獣の欄を開き、

レントリリーさんの項目を開く。


召喚獣【バンシー・ウィザード】Lv75

〈進化可能!〉ここをタップしてください

名前:「レントリリー」

ステータス

総合力A

力B

魔力A

早さA

〈スキル〉

〈隠密〉〈悲哀の呪歌〉(穢れの瘴気〉〈死霊吸収〉

〈闇夜の加護〉〈解呪魔法〉〈呪縛魔法〉〈悲嘆の絶叫〉

〈中級火魔法〉〈中級水魔法〉〈中級風魔法〉


表記をタップして進化を開始すると、

いつも通りに光とともに姿が変化し始める。


フランベルさんとアオイちゃんとは違い

光の中での変化は細やかな変化に留まっている。


鮮やかな黒髪は藍色らしき色に染まり、

青白かった肌はうっすら赤さを取り戻し

死霊というよりはアオイちゃんやキャロウさんたちの

ような妖精っぽい肌色となった。


瞳は白目の部分が黒めだったのが

白目に戻り、瞳孔の鮮やかな赤が映えるようになる。


そして、極めつけにどこからか黒い頭巾が

頭に被せられると同時に進化の光は消え、その姿が露わになる。


「お、ぉぉ…!?凄い、生きてる感じがするわ…!?」


◆◆◆


【バンシー・ウィザード】(レントリリー)は

【戦女神の使徒】へ進化しました

スキル〈悲哀の呪歌〉は〈士気高揚の聖歌〉へと変化しました

スキル〈穢れの瘴気〉は〈信徒の聖域〉へと変化しました

スキル〈呪縛魔法〉は〈祈祷魔法〉へ変化しました

スキル〈悲哀の叫び〉は〈生還の祈り〉へと変化しました

スキル〈死霊吸収〉は〈死者聖別〉へと変化しました

スキル〈闇夜の加護〉は〈戦女神の加護〉へと変化しました

スキル〈女神への祈り〉を獲得しました


◆◆◆


どうやら凄い変化を果たしたようだ。

フランベルさんとは違いスキルが大幅に変わっており

恰好だけではなく戦い方もを大きく変化したように感じる。


「おぉ、めでたいなレントリリー殿!

 見目麗しくなった上…生身を取り戻したのか!?」


「え?あれ…え!?本当じゃないですか!

 肌が冷たくない、温かい…生きてる!!」


喜びのあまり二人で踊り始めたのだが、

二人とも結構良い見た目なので凄いさまになっている。


「ふぅ…レントリリーさん、おめでとうございます!

 自分もおなか一杯になったので凄く良かったですね!」


本当にいつ食べたのか分からないが…エアリィの

お腹はぽっこりと膨らんでおりなかなかの量を食べたことが

推測される。WAVE2では蛾を速攻で倒しきって

クモやムカデなども倒しに行っていたのだが…


そこでそういえば、と純粋な疑問が

頭をよぎったのでそのままエアリィに尋ねてみる。


「…ちなみにエアリィ、どれが一番おいしかった?」


「ん~、サソリってやつですかね?

 なんだかピリピリしてておいしかったです」


「本当に大丈夫なの…?」


「調味料みたいなものですよ、慣れれば痛くもないですし」


本当に毒もおいしく食べられるのかと困惑しながらも、

食べた虫の食レポを聞き流しつつレントリリーさんへ話しかける。


「レントリリーさん、おめでとうございます!

 お身体もそうなんですが…戦い方も大きく変化したみたいですね、

 大丈夫ですかね?少し戻ってちょっと弱い敵で

 体を慣らしたりしますか?」


「?…うーん、別に問題はないと思うのよね。

 生きてる時の戦い方に近いし…

 多分こっちの方が強く戦えると思うわ」


「そうなんですか?それならいいんですが…」


「いやいや、私もそんなに過去を話してたわけじゃないし

 別にいいわよ。心配してくれてありがとうねご主人」


「はい、これからもよろしくお願いしますね」


「「できたぁ!!」」


レントリリーさんに感謝の言葉を述べると、

グーフィーさんとグヴァンさんの方から喜色を多分に含んだ

叫び声が聞こえてくる。


「何ができたんですか?」


「フジカさん、できたんだよ…!」


「あぁ、カカオ2000個、ミルク1000個、砂糖1500を

 つぎ込んで完成するこの…」


「「極黒聖剣チョコレートカリバーが!!」」


「え…?そんなの作ってたんですか?」


私に頼んだカカオの使い道がそれなのか…?

と二人の手に一本ずつ握られたチョコレート色の剣を見て

若干引きながらそう聞く。


すると、さらに興奮して返答される。


「いや、こいつのすげえところは素材の量だけじゃねえ!」


「これをイベントポイントに交換すると一人一つ、

 リアルのチョコがもらえるんですよ!」


「しかも俺達には縁もゆかりもないちょっとお高めのチョコ!

 頑張れば食えるのなら頑張って食うぜ俺たちは!」


「へぇ…そんなキャンペーンが?」


「あぁ、新商品の宣伝もかねたキャンペーンらしい。

 いやぁお高いチョコ楽しみだなぁ…!」


まぁ、そういう理由なら納得だが…

しかしそういうキャンペーンをやるということは

それだけSROが人気だということだろう。


私も今度はあれを作ってみようと思いながら、

二人を連れて洞窟内の出るのだった。

戦女神の使徒

色々あって妖精に近づき受肉した。

時々怪電波(意訳:女神さまからの神託)を受け取るが

全体的にバンシー時代よりも強化されている。

幽霊時代のスキルが全体的に変化しており

元の敵の弱体化から全体的に味方強化に

寄ったスタイルに変化した


ブクマ、評価よろしくお願いします。

誤字脱字あれば報告お願いします。

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