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閑話:永と真と命と道の戦果

閑話です、炎上事件に対するお兄ちゃんたちのその後のお話。

しばらくは閑話が続くかもしれない


1/25追記

次話は今日投稿できなくなってしまいました。

理由としては突然PCがエラーを吐いて

2000字近くが消し飛んだためです。

八時以降は私事で執筆できないため申し訳ありませんが

次話は明日以降に更新する事になると思われます

(この文章はPCではなくスマホから打っています)

我が愛しい妹の雄姿が疑惑を晴らして数日後、

俺の部屋には功労者たる俺の仲間が集まっていた。


「すまない、遅くなった」


「遅過ぎだよ『永』、待ちくたびれちゃった〜」


「いいじゃないか『命』。時間ぴったりでは

 あるが遅れてはいない」


「いつも遅れてくる『真』が言うと違うねぇ!

 ほら『道』、起きて起きて」


「むにゃ…あ、時間?」


「そうだな」


「っ『永』!?ちょ、ちょっと!来る前に起こす約束じゃんか『命』!」


「そんな約束したっけなぁ〜?」


「むぅ〜!!」


大学生になってからめっきり

この気の合う親友であり悪友の三人と会う時間は減っていた。


…まあオンラインゲームでは頻繁に会っていたし

適度に近況報告はしていたがリアルで会うのは久しぶりであるが故に

ちょっとした高揚感を得ながらも、

俺は頼まれた菓子類をテーブルに置いていく。


「今回は協力してくれてありがとうな。

 礼と言っては何だが今回は俺のおごりだ」


「うれし~!ありがとー『永』!」


「…さて、そろそろ戻すか永樹」


「そうだな真、ふざけて作ったルールだがここまで続くとは…」


あのブログを作った時に決めたルールだが、多くが廃れたのに

リアルで会ったときはこういうロールをするという規則は

結構長く続いている。


「えー!?これ楽しいじゃん、黒幕ムーブみたいでさ!

 みっちゃんもそう思うでしょ?」


「ふざけて提案して思いのほか続いてびっくりしてるけど…

 まぁ、そこそこ楽しいのは同意する」


「楽しいのは楽しいが俺たちの歳が

 そろそろ怖くなってくる年齢なんだよ、もう二十一歳も

 終わりが近いんだぞ」


中学とかそこいらの時に決めたルールだし

そろそろ本当に小恥ずかしくなってきたのだが、この目の前の

『命』こと井上(いのうえ)(みこと)はハイテンションで

こちらに難癖付けてくる。


「あー!レディに年齢の話とは無作法な、

 バツとしてこの高そうなチョコは頂く!」


「おぉ、食え食え。もう嫌になるくらいに食ったからな」


「…また、ファンの子たちから?」


『道』こと海道(かいどう)流歌(るか)から

そう尋ねられる。


まあ事実そうなのだが少し目が昏いのが気になる…

が、まあ質問にはちゃんと答えるべきだろう。


「そうだな…でも今年はホワイトデーの方が怖い」


「…あの写真は何で投稿したんだ?

 あんなの載せるタイプじゃないだろ」


女装写真以来男性ファンが増えたらしくなんか

凄い濃い怪文書染みたファンレターが届くようになったし

なんとも怖い。見覚えのないお礼としてクッキーとか届きそう…


「あっはっは!女の子に酷いことしてるからだよ?」


「永樹、何?こいつには話してたの?

 それに酷い事って何…?」


「だってこいつしつこいんだよ…」


こいつ、他の奴らにはバラさないと厳命しておきながら

バラしやがった…!先程から昏い瞳を向けていた流歌が更に

怖い雰囲気を纏い出した。


「よぉし面白そうだ、奢りはなしにしてやるから話してくれよ」


「畜生!俺は逃げるぞぉー!!!」


「逃がすかぁ!出入り口と窓を塞げ、確実に仕留めるぞ!」


嫌だぁー!!こいつらにあの一件を放すの嫌だ!!

そう思いながら逃げ出そうと策をめぐらすも

こちらの動きを完全に読み切れる友が三人がかりで捕まえに来たら

抗えるはずもなく、そのまま捕まることになった。


◆◆◆◆◆◆◆


「あははははははは!!やっぱ何度聞いても笑えるよ!」


「ひーっ、ひーっ、なんだそりゃお前、自業自得過ぎて

 腹いてえわ!!」


「ふふ、ふふっ…なーにそれ、馬鹿じゃないの」


畜生、本当にこいつらときたら…!

案の定クソほど笑われた俺はもう枕を涙で濡らしながら

ベッドにうつぶせになる。


「…と、まあここまで笑ったわけだが

 本題といこう。どこまで終わった?」


和気あいあいとした雰囲気(俺以外)の雰囲気が

急に冷え込み、真剣な表情で話を始める。


「私はあいつの今回の一件に関する事をまとめた

 動画を作って配信用チャンネルに上げた。

 結果は上々、あいつの評判は右肩下がりだよ」


「…私はあいつに対する以前からの悪行をまとめて

 同じように動画を作って上げた。結果は同上」


二人の動画はすでに見た、

しっかりと調べ上げられてまとめられており

それに対するコメントもあいつに対する批判が多かった。


「みんなは上々みたいだな。俺はブログで

 SROのステータス構築論を書いて、今回の一件で

 起点となった妹ちゃんの了承を得て妹ちゃんのステータス公開したよ。

 案の定バズって世論はこっちに傾いた」


「…俺は今回の一件に対して運営に働きかけて

 あの配信戦を提案した。あれと永華に対する運営に配慮のお願いを

 したくらいで他はないな」


各々のやった事を報告していき

その成果が出始めているのを感じながら、真が話始める。


「俺たちの復讐はここまでだ。

 これ以上やったらあいつと同じリンチになる」


全員が頷く。


今回の一件で一人勝ちしかけたあいつは永華の未知を利用して

不足した情報を疑惑で埋めようとしたということだ。


これ以上やるとしたらただの暴力になるし

俺たちの思う以上に燃え上がり意図せぬ方向に物事が進む可能性がある。


「あいつ、また復活するかな」


「少なくとも前みたいな活動はしないだろう。

 配信なんてしてる男だ、自己顕示欲を拗らせて

 あんなことしてるんだろうし…

 本当にしばらくは息をひそめるんじゃないか」


「…これで、あの子も安心できるといいな」


「うん、これでみっちゃんの妹も安心できると思うよ。

 …最新作は凄いらしいからね!広いし伝説のモンスターも

 かっこいいらしいよ!」


あの時の流歌の焦燥具合は見ていられなかった。

本当に自棄で何かしでかしてしまいそうな雰囲気で

俺たちも必死に説得して何とかなったが、

やはり心によくないものが残るし

今回の一件で終わらせられてよかった。


今回の一件で犯人が間違えたことがある。

一つは未知に付け込んだが故に未知を消されれば自分が

炎上する事。

二つ目にSRO運営そのものを敵に回したこと。

三つめが、俺の妹に手を出したことである。


「うっし、お菓子食うぞ!辛気臭いのは終わりだ終わり!

 ここにある電子書籍タイプの雑誌に載ってる永樹女装写真見て

 元気出そうぜ!!」


「えっ、何それ見たい!」


「え…!楽しそう!!」


「お前らやめろぉ!!!その雑誌は特にまずい!!!」


こちらが真剣に考えているのを横目に

騒ぎ始める友人たちに振り回されながら、

俺たちは楽しく今日という日を楽しむのだった。

海道流歌

ちゃんとした子だが、

お兄ちゃんに対する無自覚の独占欲がある。

永命真道日記の初心者記事とミニゲームを作ることで

有名な「道」担当


井上命

陽キャで結構あけすけに物事を言うし

隠し事が出来ないタイプ。

永命真道日記の最速攻略とバグ発見で有名な「命」担当


ブクマ、評価よろしくお願いします!

誤字脱字あれば報告お願いします。

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